ボリュームが属しているプールと、ボリュームに入っているデータのタイプは、ラベルによって Backup に伝えられます (ボリュームラベルの詳細は、「ストレージボリュームのラベル付け」を参照)。Backup がボリュームにデータが書き込めるのは、ボリュームにラベルが付けられたあとです。
サイロ内のボリュームにラベルを付けるには、Backup 管理プログラムか、nsrjb -L コマンドを使います。
サイロ内のボリュームに付ける Backup ラベルには、標準の Backup ボリュームラベル (ボリュームのメディア上に書き込まれる) と、サイロバーコード識別子があります。ボリュームラベルは、通常、ボリュームプールのラベルテンプレートに基づいて作成されます。バーコード識別子は、ボリュームの外側に貼るラベルに書き込まれ、インベントリ作成時にサイロ内のバーコードリーダーによって読み取られます。
サイロでは、デフォルトで、バーコードの使用と、バーコードラベルと Backup ボリュームラベルの一致が有効になっています。「Match Barcode Labels」属性は変更できますが、「Barcode Reader」属性で「No」を選択しないでください。「Match Barcode Labels」属性と「Barcode Reader」属性の両方を「Yes」にすると、Backup によって各ボリュームのメディアに書かれる内部ボリュームラベルが、ボリュームの外側に貼るバーコードラベルと同じになります。両方のラベルが一致していればボリュームの追跡は容易になりますが、Backup にとっては、内部ラベルと外部ラベルは必ずしも一致する必要はありません。
ほとんどのサイロ管理ソフトウェアでは、ラベルなしのボリュームを使用できます。管理ソフトウェアは、ラベルなしのボリュームに「仮想の」バーコードラベルを付けます。バーコードがなくてもボリュームは使えますが、一貫性のある管理が非常に難しくなります。つまり、サイロからバーコードのないボリュームを削除すると、その仮想バーコードについての情報がなくなり、バーコードのないボリュームが Backup または Backup 以外のアプリケーションによって一部のデータに関連付けている仮想バーコードの付いたサイロに挿入される可能性があるからです。