Backup 用のサイロに不要なボリュームができたときは、そのボリュームの割り当てを解除できます。割り当て解除の操作は、基本的にはオートチェンジャからボリュームを削除する操作と同じです。機械的な機構によってボリュームを自動でロードすることはできませんが、Backup のメディアデータベース内のエントリはそのまま残っています。あとでそのボリュームをもう一度割り当てれば、Backup によってボリュームからデータを取り出すことができます。
使えるスロットの数がサイロのライセンスによって制限されている場合、あるいはさらに安全に保管するためにデータをオフサイトに移す場合は、割り当てを解除します。ライセンスによって使用スロット数が制限されている場合は、ボリュームをサイロに残しておくと、そのボリューム内のデータを使う必要が起こったときに、すぐにそのボリュームを割り当て直すことができます。
割り当て直すための操作は、自動ではできません。ユーザーが手動でもう一度ボリュームを割り当てて、データを Backup によってアクセスできるように、インベントリを作り直さなければなりません。ボリュームをサイロから取り外してオフサイトの保管場所に移す場合は、Backup によってボリュームの割り当てを解除してから、サイロ管理ソフトウェアによってサイロからボリュームを取り出すか、あるいはコマンド行で nsrjb -x -Txxxx -w コマンドを使って、ボリュームの割り当て解除と取り出しを同時に行います。
現在、StorageTek のサイロで一度に取り出せるボリュームは、1 つだけです。サイロのオペレータは、続けて nsrjb -x -w コマンドを出す前に、必ず各ボリュームを取り外さなければなりません。複数のボリュームを指定して割り当て解除と取り出しをしようとすると、ボリュームはすべて割り当て解除されますが、取り出されるのは先頭の 1 つだけです。このような制限は、EMASS/Grau、IBM 3494 のサイロにはありません。