jb_config プログラムによって、ストレージデバイスのサイロ名、つまりサイロ内のデバイス名を入力するようプロンプトが表示されます。このサイロ名は、サイロ管理ソフトウェアがデバイスを指すときに使われる名前です。サイロのタイプによって、デバイス名の形式が異なります。この節では、現在サポートされているサイロの命名規則を説明します。
StorageTek (STK) 用のサイロ管理ソフトウェアは、UNIX システムでは ACSLS という名前で、MVS システムでは Library Attach という名前で呼ばれているプログラムです。どちらも、サイロ内のデバイスの物理的位置を表す座標系に基づいてデバイスに名前を付けます。
テープドライブの名前は、4 桁の数字をコンマで区切って表します。先頭の数字は、ドライブが関連付けられている自動カートリッジシステム (Automated cartridge System, ACS) を表します。2 番目の数字は、ドライブが置かれているライブラリストレージモジュール (Library Storage Module, LSM) を表します。3 番目と 4 番目の数字は、それぞれドライブが置かれているパネルとスロットの位置を表します。典型的な STK ドライブ名の例は、1,0,1,0 です。
Backup に使用できるデバイスのドライブ名については、サイロ管理者にお問い合わせください。この情報は、Backup システムからは得られません。複数のドライブを接続する場合は、各ドライブの SCSI ID を調べて、ID をサイロ名に正しく対応させます。サイロ名にオペレーティングシステムで使うデバイス名を使った場合は、ボリュームのマウントとマウント解除はできますが、マウントしたあとのボリュームの読み取りと書き込みはできません。デバイス名を正しく構成し直すには、Backup 管理プログラムを使って、「Jukeboxes」リソースの「STL Device Names」属性内のデバイス名の順序を変えます。
IBM 3494 のサイロ管理ソフトウェアでは、サイロ内の 3590 ドライブ を識別するために、デバイス名に 8 桁の数字を付けます。IBM 提供の mtlib コマンドを使って、3494 内の全デバイス名を指定します。
# mtlib -l library-name -D |
どのデバイスが Backup 用に予約されているかをサイロ管理者に尋ねるか、あるいはどのサイロドライブ名がどの Solaris デバイス名に対応しているかを調べてください。
EMASSサイロ(北米の場合) または Grauサイロ用のサイロ管理ソフトウェアは、DAS と呼ばれるプログラムです。DAS は、サイロを制御する AMU のプログラムのフロントエンドとして動作します。サイロ管理者は、サイロを構成する際に、各ドライブに記号名を付けます。記号名には、英数字を使用します。
DAS を Backup で使用するには、次のように設定します。
サイロ管理者に、Backup サーバーまたはストレージノードマシンから送るコマンドを受け取れるように DAS を構成するよう依頼します。
サイロ管理者に、次のどちらかを依頼します。
dasadmin allocd コマンドを使って、1 つまたは複数のデバイスを Backup サーバーまたはストレージノードに割り当てます。
Backup サーバーまたはストレージノードを管理者として構成します。こうすると、ユーザーが自分の Backup サーバーまたはストレージノードマシンから dasadmin allocd コマンドを入力して、デバイスを割り当てることができます。
サイロ内のデバイスに割り当てられた名前を探すには、dasadmin ユーティリティを使います。
次の 2 つの環境変数を設定します。
DAS_SERVER - DAS を実行するサイロ管理サーバーのホスト名
DAS_CLIENT - Backup サーバーまたはストレージノードのホスト名
ACI_MEDIA_TYPE - 3480、CD_THICK、CD_THIN、DECDLT、8MM、4MM、D2、VHS、3590、CD、TRAVAN、DTF、BETACAM、AUDIO_TAPE、および DAS_MEDIUM のいずれかで、ACI_MEDIA_TYPE と同じ値
次のコマンドを使って、ドライブと、ドライブが割り当てられているホスト名の一覧を表示します。
dasadmin ld |