監査された属性のレポート (表 15–1) は、Identity Manager のユーザーおよびアカウントに対する属性レベルの変更を報告できます。しかし標準の監査ログでは、完全なクエリー式をサポートするのに十分な監査ログデータが生成されません。
標準の監査ログでも、変更された属性が監査ログの acctAttrChanges フィールドに書き込まれます。ただし、書き込まれた属性に対して、レポートクエリーでは変更された属性の名前に基づいてしかレコードを照合できません。レポートクエリーでは、属性の値を正確に照合することができません。
次のパラメータを指定することで、lastname 属性に対する変更を含むレコードを照合するように、このレポートを設定できます。
Attribute Name = ’acctAttrChanges’ Condition = ’contains’ Value = ’lastname’
データは acctAttrChanges フィールドに保存されるため、Condition=’contains’ の使用が必要です。これは複数値のフィールドではありません。基本的に、変更されたすべての属性の before/after 値を、attrname=value の形式で格納するデータ構造です。結果として、前の設定では、lastname=xxx であるすべてのインスタンスを照合するレポートクエリーが可能です。
特定の属性に特定の値を持つ監査レコードのみを収集することもできます。この場合は、「「監査」タブの設定」の手順に従ってください。「ワークフロー全体の監査」チェックボックスを選択し、「属性の追加」ボタンをクリックしてレポート対象として記録する属性を選択し、「保存」をクリックします。
次に、まだ有効になっていない場合は、タスクテンプレートの設定を有効にします。この場合は、「タスクテンプレートの有効化」の手順に従ってください。「選択したプロセスタイプ」リストのデフォルト値は変更せずに、「保存」をクリックするだけにしてください。
これでワークフローでは、属性の名前と値の両方の照合に適した監査レコードを提供できるようになりました。このレベルの監査を有効にするとより多くの情報を得られますが、パフォーマンスの負荷も非常に大きく、ワークフローの実行速度が低下することに注意してください。