Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

/etc/mail/cf ディレクトリの内容

/etc/mail ディレクトリには、sendmail.cf ファイルを構築するために必要なすべてのファイルを含む cf というサブディレクトリがあります。表 14–9cf ディレクトリの内容を示します。

Solaris 10 以降のリリースでは、読み取り専用の /usr ファイルシステムをサポートするために、/usr/lib/mail ディレクトリの内容が /etc/mail/cf ディレクトリに移動されました。ただし、例外があります。シェルスクリプト /usr/lib/mail/sh/check-hostname および /usr/lib/mail/sh/check-permissions は、/usr/sbin ディレクトリに置かれるようになりました。「メールサービスに使用するその他のファイル」を参照してください。下位互換性を確保するために、シンボリックリンクが各ファイルの新しい位置を示します。

表 14–9 メールサービスに利用する /etc/mail/cf ディレクトリの内容

名前 

種類 

説明 

README

ファイル 

構成ファイルを説明します。 

cf/main.cf

シンボリックリンク 

Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.cf にリンクされます。このファイルはメインの構成ファイルとして使用されます。

cf/main.mc

シンボリックリンク 

Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.mc にリンクされます。このファイルは、メインの構成ファイルを作成するためのファイルでした。

cf/Makefile

ファイル 

新しい構成ファイルを作成する場合の規則を提供します。 

cf/submit.cf

ファイル 

メッセージを送信するためのメール配信プログラム (MSP) のための構成ファイルです。 

cf/submit.mc

ファイル 

submit.cf ファイルの構築に使用されるファイルです。このファイルは、メール配信プログラム (MSP) のための m4 マクロを定義します。

cf/sendmail.cf

ファイル 

sendmail のためのメインの構成ファイルです。 

cf/sendmail.mc

ファイル 

sendmail.cf ファイルの生成に使用される m4 マクロが含まれています。

cf/subsidiary.cf

シンボリックリンク 

Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.cf にリンクされます。別のホストから /var/mail を NFS マウントするホストのための構成ファイルとして使用されます。

cf/subsidiary.mc

シンボリックリンク 

Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.mc にリンクされます。このファイルには、subsidiary.cf ファイルの生成に使用された m4 マクロが含まれています。

domain

ディレクトリ 

サイトに依存するサブドメインの説明を提供します。 

domain/generic.m4

ファイル 

Berkeley Software Distribution からの汎用ドメインファイルです。 

domain/solaris-antispam.m4

ファイル 

sendmail 関数を以前の Solaris 版の sendmail のようにする変更を伴うドメインファイルです。ただし、リレーは完全に無効に設定されるので、ホスト名のない送信者アドレスは拒否され、解決されないドメインは拒否されます。

domain/solaris-generic.m4

ファイル 

sendmail 関数を以前の Solaris 版の sendmail のようにする変更を伴うデフォルトのドメインファイルです。

feature

ディレクトリ 

特定のホスト用の特別な機能の定義を含みます。機能の詳細な説明は README を参照してください。

m4

ディレクトリ 

サイトに依存しないインクルードファイルを含みます。 

mailer

ディレクトリ 

localsmtpuucp などのメールプログラムの定義を含みます。

main-v7sun.mc

ファイル 

廃止: Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.mc に変更されました。

ostype

ディレクトリ 

各種のオペレーティングシステム環境を説明します。 

ostype/solaris2.m4

ファイル 

デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義します。

ostype/solaris2.ml.m4

ファイル 

デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義します。

ostype/solaris2.pre5.m4

ファイル 

ローカルメールプログラムを mail に定義します。

ostype/solaris8.m4

ファイル 

ローカルメールプログラムを LMTP モードで mail.local に定義し、IPv6 を有効にし、sendmail.pid ファイルのディレクトリとして /var/run を指定します。

subsidiary-v7sun.mc

ファイル 

廃止: Solaris 10 リリース以降、このファイル名は cf/sendmail.mc に変更されました。