Solaris 10 1/06: iSCSI は、データストレージサブシステムを接続するための、インターネットプロトコル (Internet Protocol、IP) ベースのストレージネットワーク標準です。SCSI コマンドを IP ネットワーク経由で伝送するため、iSCSI プロトコルにより、ネットワーク上でローカルシステムにディスクデバイスをマウントできます。ローカルシステム上では、デバイスをブロックデバイスのように使用できます。
詳細は、第 14 章Oracle Solaris iSCSI ターゲットおよびイニシエータの構成 (手順)を参照してください。
Solaris 10 6/06: Solaris iSCSI イニシエータサポートに次の拡張機能が追加されました。
動的なターゲット削除のサポート – システムをリブートしないで iSCSI ターゲットを削除 (またはログアウト) することができます。発見方式または発見アドレスを削除または無効にしようとしたときにターゲットが使用されていない場合は、ターゲットが削除され、関連するリソースが開放されます。ターゲットが使用されている場合は、発見アドレスまたは発見方式が有効のままになり、使用中を示すメッセージが表示されます。
詳細は、「発見された iSCSI ターゲットを削除する方法」を参照してください。
Internet Storage Name Service (iSNS) クライアントのサポート – これを使用すると、できる限り少ない構成で、iSCSI イニシエータがアクセス権を持つターゲットを発見できます。また、ストレージノードの動作状態が変更されたときに iSCSI イニシエータに通知する状態変更通知機能もあります。iscsiadm コマンドが iSNS の発見をサポートするように機能拡張されました。
詳細は、「iSCSI ターゲット発見を構成する方法」を参照してください。
マルチセッションターゲット (MS/T) のサポート – 必要に応じてより多くの iSCSI セッションまたはターゲットへのパスを作成できます。追加の iSCSI パスを使用すると、ログインのリダイレクションをサポートする iSCSI アレイなどの特定の構成で帯域幅が集約され可用性が向上します。iSCSI MS/T 機能は、MPxIO またはほかのマルチパス化ソフトウェアと組み合わせて使用する必要があります。iscsiadm コマンドが MS/T をサポートするように機能拡張されました。
Solaris iSCSI イニシエータの構成の詳細は、第 14 章Oracle Solaris iSCSI ターゲットおよびイニシエータの構成 (手順)および iscsiadm(1M) のマニュアルページを参照してください。