Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

ProcedureCalendar Server バージョン 6.3 の Watcher プロセスを設定するには

Watcher プロセス (watcher) は、ソケット接続の失敗を監視します。これは Calendar Server と Messaging Server の両方で使用されます。Calendar Server パラメータで Watcher の設定を行うには、次の手順を実行します。

  1. 設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。

  2. stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。

  3. /etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。

  4. 古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。

  5. 次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。

    パラメータ 

    説明とデフォルト値 

    local.watcher.enable

    このパラメータが "yes" に設定されている場合、起動プログラムは他のどのサービスよりも先に watcher を起動しようとします。また、デーモンはソケット接続を通じて接続します。デフォルトは "no" ですが、設定プログラムにより "yes" に変更されます。

    local.watcher.port

    これは watcher が待機するポートです。Messaging Server はポート 49994 を使用します。Calendar Server には、49995 などの別のポートを使用してください。

    local.watcher.config.file

    watcher の設定ファイル。相対パスの場合、config ディレクトリを基準としたパスになります。デフォルトは watcher.cnf です。

    service.autorestart

    "yes" に設定した場合、Watcher は、正しく切断せずに終了したすべての登録サービスを自動的に再起動します。サービスが 10 分間に 2 度終了すると、Watcher はサービスを再起動しません。

  6. ファイルを ics.conf として保存します。

  7. Calendar Server を再起動します。

    cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal

参照

Watcher プロセスについては、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。第 4 章と第 23 章で説明しています。


注 –

Watcher を有効にした場合、Watcher で監視する各サービスを Watcher プロセスに登録する必要があります。これは Calendar Server デーモン内部で自動的に行われます。またデーモンにより、各サービスのプロセス ID とその状態 ("init" または "ready") を含んだ pid ファイルが、cal-svr-base/data/proc ディレクトリに作成されます。