ログファイルの生成に log4j を使用していない場合、Instant Messaging がロギング情報を生成する対象の各コンポーネントに固有の設定パラメータを設定する必要があります。Instant Messaging では、この方法をパラメータに基づくロギングと呼びます。リダイレクトサーバー、マルチプレクサ、カレンダエージェント、ウォッチドッグを含むすべてのサーバーインスタンスに対して、パラメータに基づくロギングを使用できます。
iim.conf のパラメータに基づくこのロギング機構は、将来のリリースで非推奨になる可能性があります。可能な場合は log4j を使用してください。
表 13–2 は、Instant Messaging の各コンポーネントのログファイル名と、ロギングレベルの設定に使用する iim.conf 内の設定パラメータの一覧です。
表 13–2 Instant Messaging コンポーネントのログファイル名とロギングレベル設定パラメータ
コンポーネント |
ログファイル名 |
ロギングレベル設定パラメータ |
---|---|---|
サーバー |
xmppd.log |
iim.log.iim_server.severity |
マルチプレクサ |
mux.log |
iim.log.iim_mux.severity |
カレンダエージェント |
agent-calendar.log |
iim.log.agent-calendar.severity |
ウォッチドッグ |
iim_wd.log |
iim.log.iim_wd.severity |
設定パラメータに設定可能な値は、次のとおりです。
fatal
error
warning
info
debug
各ロギングレベルでログに記録される情報の詳細は、「Instant Messaging コンポーネントのロギングレベル」を参照してください。
また、Sun JavaTM System Access Manager を使用する配備でのロギング設定は、com.iplanet.services.debug.level プロパティーによって決定されます。このプロパティーは、Sun Java System Access Manager ホスト上の AMConfig.properties ファイルで設定します。デフォルトでは、このファイルは次の場所にインストールされています。
AM-svr-base/lib/AMConfig.properties
AM-svr-base は、Access Manager をインストールしたディレクトリです。
このプロパティーに設定可能な値は、次のとおりです。
message
warning
error
off
デフォルトでは、Sun Java System Portal Server のデスクトップログファイル (desktop.debug) とアーカイブログファイル (IMArchiveSearch.log および IMArchiveSubmit.log) は次の場所に格納されます。
Solaris の場合: /var/opt/SUNWam/debug
Linux の場合: /var/opt/sun/am/debug
iim.conf 内のロギングパラメータを変更します。
各コンポーネントのログファイルと、設定が必要な関連パラメータの一覧は、表 13–2 を参照してください。
iim.conf の場所、およびこのファイルを変更する手順については、「iim.conf ファイルの構文」を参照してください。ウォッチドッグの詳細については、「ウォッチドッグプロセスの管理」を参照してください。カレンダエージェントの詳細については、第 16 章「カレンダのポップアップリマインダの使用」を参照してください。