Instant Messaging アーカイブプロバイダは、アーカイブメッセージをリソース記述子 (RD) として、Portal Server 検索データベース内に格納します。アーカイブプロバイダが使用する Portal Server 検索スキーマのフィールドは、次のとおりです。
Title - このフィールドには、Conference カテゴリでは公開会議室の名前が、Chat カテゴリでは特定チャットセッション内の参加者の名前が、Alert カテゴリと News カテゴリではアラートメッセージの件名とニュースチャネルの名前が、それぞれ格納されます。また、Poll カテゴリでは、"Poll from Sender" が、Title フィールドに格納されます。ここで、Sender は調査の送信者の表示名です。
Keyword - Conference カテゴリと Chat カテゴリの場合、このフィールドには会議室内のすべての参加者のリストが格納されます。また、公開会議室の場合、会議室の名前も格納されます。Alert カテゴリでは、送信者と受信者の表示名が格納されます。News カテゴリでは、チャネルの名前が格納されます。Poll カテゴリでは、送信者と受信者のリストが格納されます。以上の値に加え、すべてのカテゴリで、カテゴリ別の一意の ID も格納されます。
表 18–2 は、アーカイブプロバイダの各カテゴリの一意の ID とその説明を示したものです。
表 18–2 アーカイブプロバイダカテゴリの一意 ID と説明
カテゴリ |
一意の ID |
---|---|
Conference Chat |
RoomName-StartTime 説明: RoomName - 公開会議室または非公開会議室の名前 StartTime - RD 作成時のタイムスタンプ |
Alert |
Alert-messageID 説明: messageID - アーカイブメッセージのメッセージ ID。このメッセージ ID が重要となるのは、RD に含まれるメッセージが 1 つだけの場合です。たとえば、News メッセージや Alert メッセージなどです。 |
Poll |
Poll-pollID |
News |
TopicName-messageID |
ReadACL - Conference カテゴリと News カテゴリでは、このフィールドの値は、それぞれ会議室とニュースチャネルのアクセス制御ファイルに基づいて設定されます。Chat カテゴリでは、このフィールドには参加者の DN が格納されます。Alert カテゴリでは、このフィールドには送信者の DN と受信者の DN が格納されます。Poll カテゴリでは、アーカイブによって新しいアクセス制御ファイルが提供されます。
RD に対する検索アクセス権は、この ReadACL フィールドの値によって制御されます。ドキュメントレベルのセキュリティーが有効になっている場合、エンドユーザーが検索結果にアクセスできるのは、ReadACL フィールドにそのエンドユーザーの DN が含まれている場合だけです。
Description - このフィールドには、HTML の書式を含まないアーカイブメッセージが格納されます。
Full-Text - このフィールドには、HTML 形式のアーカイブメッセージが格納されます。
Classification - このフィールドには、アーカイブメッセージのカテゴリが格納されます。
iim.conf を開きます。
iim.conf の場所と、このファイルに変更を加える手順については、付録 A 「iim.conf の Instant Messaging の設定パラメータ」を参照してください。
必要に応じて、アーカイブプロバイダの設定パラメータを追加または編集します。
変更可能なパラメータの一覧については、表 A–8 を参照してください。
iim.conf を保存して閉じます。
Instant Messaging サーバーを更新します。
アーカイブメッセージをデフォルト以外のデータベースに格納するように Instant Messaging を設定するには、次の手順に従います。
iim.conf を開きます。
iim.conf の場所と、このファイルに変更を加える手順については、付録 A 「iim.conf の Instant Messaging の設定パラメータ」を参照してください。
デフォルトのアーカイブプロバイダに対して、次の行を追加します。
iim_arch.portal.search.database = database-name |
database-name は、デフォルト以外のデータベースの名前です。
iim.conf を保存して閉じます。
Portal Server 検索チャネルを変更します。
Portal Server 検索チャネルに、別のデータベース内のデータを検索するためのオプションを追加します。詳細は、『Sun Java System Portal Server Desktop Customization Guide』を参照してください。
IMProvider ディレクトリに移動します。
たとえば、次のように入力します。
cd /etc/opt/SUNWps/desktop/default_locale/IMProvider/ |
locale は、配備で使用している言語のロケールです。たとえば、default_ja や en_US などです。また、Instant Messaging のインスタンスを複数作成した場合、/default ディレクトリの名前はインスタンスごとに異なります。
IMArchiveDisplay.jsp ファイルのバックアップを作成します。
IMArchiveDisplay.jsp ファイルを開きます。
IMArchiveDisplay.jsp ファイル内のコードを検索し、次の 2 行を見つけます。
<search:setQuery query = "<%= scope %>"/> <search:setRDMType rdmType = "rd-request"/> |
前の手順で示した 2 行の間に、次のコード行を追加します。
<search:setDatabase database = "database-name"/> |
新しいコード行を追加すると、検索コードは のようになります。
<search:setQuery query = "<%= scope %>"/> <search:setDatabase database = "database-name"/> <search:setRDMType rdmType = "rd-request"/> |
database-name は、デフォルト以外のデータベースの名前です。
仮想検索サーバーを、物理サーバーのホスト名に置き換えます。
IMArchiveDisplay.jsp を保存して閉じます。