TCP/IP アダプタ環境プロパティーは、次のセクションで構成されています。
「一般インバウンド設定」プロパティーは、TCPIP インバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「一般インバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 2 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「一般インバウンド設定」プロパティー
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
持続性状態ファイルの場所 |
状態値を持続的にするために使用される状態ファイルが保存されているディレクトリの場所 (ローカルフォルダ名) を指定します。このプロパティーは、「状態の範囲」が「持続性」に設定されている場合に必要です。 |
ファイルおよびパス。デフォルト値は C:/temp/tcpipinbound/state です。ただし、環境設定によって異なります。 |
Java ソケットおよびサーバーソケットのオプションを指定します。詳細は、JDK の Javadoc を参照してください。
「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 3 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB」プロパティー
Sun JavaTM System Application Server および Sun Enterprise Service Bus の MDB Bean プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ejb-jar.xml に適用されます。
「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 4 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティー
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
通常プールサイズ |
維持する MDB Bean の最小数を指定します。この値を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナは MDB Bean プールに事前に指定された数の MDB Bean を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の MDB Bean を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の MDB Bean が「いつでも提供できる状態」で確保されます。 このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くの MDB インスタンスが存在しないことを保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。 たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。MDB Bean コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。これによって、コンテナはどの着信要求もブロックせずに済みます。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 |
維持する MDB Bean (メッセージ駆動型 Bean) の最小数を示す整数。設定済みのデフォルトは 10 です。 |
最大プールサイズ |
プール内の MDB Bean の最大数を指定します。 |
プール内の MDB Bean の最大数を示す整数。値 0 は、プールがバインドされていないことを意味します。設定済みのデフォルトは 60 です。 |
プールアイドルタイムアウト (秒) |
「期限切れ MDB の削除」スレッドの実行間隔を指定します。このスレッドは、未使用のままタイムアウトになった MDB Bean を定期的に削除します。これによって、サーバーにヒントが提供され、ユーザーは MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間を指定できます。この期間が経過すると、その Bean はプールから削除されます。 「プールアイドルタイムアウト (秒)」を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナはこの指定された期間アイドル状態だった MDB Bean インスタンスを削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の MDB Bean がプール内に無期限に残留できることを指定します。 |
未使用の MDB のプールアイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。値 0 は、アイドル状態の MDB がプール内に無期限に残留できることを指定します。設定済みのデフォルト値は 600 です。 |
「一般アウトバウンド設定」プロパティーは、TCPIP アウトバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「一般アウトバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 5 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「一般アウトバウンド設定」プロパティー
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
持続性状態ファイルの場所 |
ファイルの場所 (ローカルフォルダ名) を指定します。このプロパティーは、「状態の範囲」の値が「持続性」に設定されている場合に必要です。このファイルは、状態値を持続的にするために使用される状態ファイルを保存するために使用します。 |
ファイルおよびパス。デフォルト値は /temp/tcpipoutbound/state です。 |
「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティーは、TCPIP アウトバウンドの一般設定情報を表します。「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 6 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」プロパティー
Sun Java™ System Application Server または Sun Enterprise Service Bus の RA 接続プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ra.xml に適用されます。
「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「接続プールの設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 7 「TCPIP クライアント (アウトバウンド) アダプタ」 - 「接続プールの設定」プロパティー
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
通常プールサイズ |
維持する RA 接続の最小数を指定します。この値を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナは RA 接続プールに事前に指定された数の RA 接続を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の RA 接続を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の RA 接続が「いつでも提供できる状態」で確保されます。 たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。RA 接続コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。これによって、コンテナはどの着信要求もブロックせずに済みます。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 |
維持する RA 接続の最小数を示す整数。設定済みのデフォルトは 1 です。 |
最大プールサイズ |
プール内の RA 接続の最大数を指定します。 |
プール内の RA 接続の最大数を示す整数。値 0 は、プールがバインドされていないことを示します。設定済みのデフォルトは 32 です。 |
プールアイドルタイムアウト (秒) |
「期限切れ RA 接続の削除」スレッドの実行間隔を指定します。このスレッドは、未使用のままタイムアウトになった RA 接続を定期的に削除します。これによって、サーバーにヒントが提供され、ユーザーは RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間を指定できます。この期間が経過すると、その Bean はプールから削除されます。 「プールアイドルタイムアウト (秒)」を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナはこの指定された期間アイドル状態だった RA 接続インスタンスを削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。 |
未使用の RA 接続のプールアイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。値 0 は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。設定済みのデフォルト値は 600 です。 |