通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

TCP/IP HL7 アダプタエンバイロメントエクスプローラプロパティーの設定

エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする TCP/IP HL7 アダプタの設定パラメータは、インバウンドアダプタとアウトバウンドアダプタの両方に適用されます。TCP/IP アダプタの環境プロパティーは、次のセクションで構成されます。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」は、Java ソケットおよびサーバーソケットのオプションを提供します。詳細は、JDK の javadoc を参照してください。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 8 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCP/IP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合にのみ使用します。

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレス。 

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、「接続タイプ」の設定値によって異なります。

  • 接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合は、ローカルホスト上のポート番号を示します。

  • 接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合は、外部ホスト上のポート番号を示します。

TCP/IP の送信先のポート番号を示す 0 から 65535 までの整数。

設定済みのデフォルトは 8888 です。

バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。接続指示が到着したときにキューが満杯の場合は、接続が拒否されます。

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を示す整数。

設定済みのデフォルトは 50 です。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「MDB プール設定」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「MDB プール設定」は、Sun Java System Application Server または Sun Runtime Server の MDB Bean プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ejb-jar.xml に保存されます。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 9 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「TCPIP インバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する MDB Bean の最小数を指定します。 

この値を 0 (ゼロ) より大きい数値に設定した場合、コンテナは MDB Bean プールに事前に指定された数の MDB Bean を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の MDB Bean を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するために十分な数の MDB Bean がいつでも提供できる状態で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くのインスタンスが存在しないことを必ずしも保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。MDB Bean コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。この方法の利点は、コンテナが着信要求をブロックしなくなることです。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する MDB Bean の最小数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大プールサイズ

プール内の MDB Bean の最大数を指定します。 

プール内の MDB Bean の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プールがバインドされていないことを示します。

設定済みのデフォルトは 60 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位) を指定します。MDB に設定されたプールアイドルタイムアウトが時間切れになると、タイマースレッドが未使用の MDB Bean を削除します。このプロパティーは、このスレッドの実行間隔を定義します。 

0 より大きい値は、コンテナがこの指定された期間アイドル状態だった MDB Bean インスタンスを削除または破棄することを示します。値 0 (ゼロ) は、アイドル状態の MDB Bean がプール内に無期限に残留できることを指定します。 

MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位)。 

設定済みのデフォルトは 600 (10 分) です。

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」は、データの重複を防止するために使用される設定を提供します。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 10 「Environment」 - 「HL7 インバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

名前 

説明 

必要な値 

シーケンス番号ファイルの場所

シーケンス番号ファイルの場所 (ローカルディレクトリ) を指定します。これは、「シーケンス番号プロトコル」を有効にしたときに必要です。シーケンス番号ファイルは、HL7 のシーケンス番号を持続的にするために使用されるシーケンス番号ファイルを保存する不揮発性ディレクトリです。この一意のベースファイル名は、プロジェクト/コラボレーションの情報に従って自動的に生成されます。 

インバウンドアダプタの場合、ファイル名は次のように作成されます。 


<Project name> + <deployment 
name> + <external 
application node 
name>  +  <Collaboration name> +
 .seqno

次に例を示します。 


 prjHL7Inbound_dpIn_
eaHL7Inbound_jcdHL7inbound1.seqno

シーケンス番号ファイルが格納されているパスおよびディレクトリ。 

デフォルト設定は次のとおりです。 

/temp/hl7inbound/seq

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」

Java ソケットのオプションを提供します。詳細は、JDK の javadoc を参照してください。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 11 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「TCPIP アウトバウンド設定」

名前 

説明 

必要な値 

ホスト

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレスを指定します。このパラメータは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合にのみ使用します。 

TCPIP 接続を確立するために使用されるホスト名または IP アドレス。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

サーバーポート

TCP/IP の送信先のポート番号を指定します。これは、「接続タイプ」の設定値によって異なります。

  • 接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合は、ローカルホスト上のポート番号を示します。

  • 接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合は、外部ホスト上のポート番号を示します。

TCP/IP の送信先のポート番号を示す 0 から 65535 までの整数。

設定済みのデフォルトは 7777 です。 

バックログ

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を指定します。着信接続指示 (接続要求) のキューの最大長は、「バックログ」パラメータに設定されます。接続指示が到着したときにキューが満杯の場合は、接続が拒否されます。

このパラメータは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合にのみ使用します。

サーバーソケットを作成するときのキューの最大長を示す整数。

設定済みのデフォルトは 50 です。 

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」は、Sun Java System Application Server (Sun One Application Server) または Sun Runtime Server の RA 接続プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ra.xml に保存されます。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 12 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する RA 接続の最小数を指定します。 

この値を 0 (ゼロ) より大きい数値に設定した場合、コンテナは RA 接続プールに事前に指定された数の RA 接続を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の RA 接続を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の RA 接続がいつでも提供できる状態で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くのインスタンスが存在しないことを必ずしも保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。RA 接続コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。この方法の利点は、コンテナが着信要求をブロックしなくなることです。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する RA 接続の最小数を示す整数。 

設定済みのデフォルトは 1 です。

最大プールサイズ

プール内の RA 接続の最大数を指定します。 

プール内の RA 接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プールがバインドされていないことを示します。

設定済みのデフォルトは 32 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位) を指定します。RA 接続に設定されたプールアイドルタイムアウトが時間切れになると、タイマースレッドが未使用の RA 接続を削除します。このプロパティーは、このスレッドの実行間隔を定義します。 

0 より大きい値は、コンテナがこの指定された期間アイドル状態だった RA 接続インスタンスを削除または破棄することを示します。値 0 (ゼロ) は、アイドル状態の RA 接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

RA 接続インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間 (秒単位)。 

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」は、データの重複を防止するために使用される設定を提供します。

TCP/IP HL7 アダプタ環境プロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 13 「Environment」 - 「HL7 アウトバウンドアダプタ」 - 「シーケンス番号プロトコル」

名前 

説明 

必要な値 

シーケンス番号ファイルの場所

シーケンス番号ファイルの場所 (ローカルディレクトリ) を指定します。これは、「シーケンス番号プロトコル」を有効にしたときに必要です。シーケンス番号ファイルは、HL7 のシーケンス番号を持続的にするために使用されるシーケンス番号ファイルを保存する不揮発性ディレクトリです。この一意のベースファイル名は、プロジェクト/コラボレーションの情報に従って自動的に生成されます。 

アウトバウンドアダプタの場合、ファイル名は次のように作成されます。 


<Project name> + <deployment 
name> + <collab name> + <external 
application node name> + .seqno

次に例を示します。 


 prjHL7Outbound_dpOut_
jcolHL7Outbound_eaHL7Outbound.
seqno

シーケンス番号ファイルが格納されているパスおよびディレクトリ。 

デフォルト設定は次のとおりです。 


/temp/hl7outbound/seq