プロジェクトでの BPEL サービスエンジンの使用

プロジェクトでの BPEL サービスエンジンの使用

このマニュアルでは、BPEL サービスエンジンの概要を説明し、JBI プロジェクトでサービスエンジンを設定および配備するために必要な詳細について記述します。BPEL サービスエンジンは、WS-BPEL 2.0 (または単に BPEL) 準拠のビジネスプロセスを実行するためのサービスを提供する、JSR 208 準拠の JBI ランタイムコンポーネントです。WS-BPEL 2.0 (Web Services Business Process Execution Language) は、ビジネスプロセスのプログラムに使用される XML ベースの言語です。

BPEL デザイナを使用した BPEL プロセスの作成と編集については、「Developer Guide to the BPEL Designer」を参照してください。

詳細は、Java CAPS の Web サイト http://goldstar.stc.com/support を参照してください。

必要な知識

次のトピックでは、BPEL サービスエンジンの概要と概念について説明します。

必要な作業

次のトピックでは、プロジェクトで BPEL サービスエンジンを設定および使用する手順について説明します。

追加情報

次のトピックでは、BPEL サービスエンジンの使用に関する追加情報について説明します。

BPEL サービスエンジンについて

BPEL サービスエンジンは、BPEL プロセスを配備するための実行時サービスを提供します。BPEL サービスエンジンは、WS-BPEL 2.0 (または単に BPEL) 準拠のビジネスプロセスを実行するために使用されます。WS-BPEL 2.0 (Web Services Business Process Execution Language) は、ビジネスプロセスのプログラムに使用される XML ベースの言語です。

通常、ビジネスプロセスには、プロセスと、「パートナーサービス」と呼ばれるほかの Web サービスとのメッセージ交換 (「オーケストレーション」) が伴います。ビジネスプロセスとパートナーサービスの間の規約は WSDL 1.1 に記述されています。ビジネスプロセスとパートナーサービスの間のメッセージ交換は、JBI 仕様の定義に従って WSDL 1.1 メッセージラッパーにラップされ、JBI 正規化メッセージルーター (NMR) によってルーティングされます。NMR は、ローカルの JVM 上にはない外部 Web サービスと、バインディングコンポーネントを介して対話します。バインディングコンポーネントは、プロトコル固有の詳細をカプセル化します。BPEL サービスエンジンと同じ場所にある EJB または Web コンポーネントの間のトランザクションは、Java EE サービスエンジンを介して処理されます。

WS-BPEL 2.0 では、いくつかの XML 仕様が使用されます。WSDL 1.1、XML スキーマ 1.0、XPath 1.0、および XSLT 1.0 です。JBI 仕様は WSDL 2.0 を対象としており、ラッパーを定義することによって WSDL 1.1 にも対応できます。

BPEL サービスエンジンは、WSDL 1.1 で定義されている片方向の要求-応答オペレーションを、2 者以上が関連するステートフルな長期間の対話の中でサポートします。非同期の要求-応答は 2 つの片方向オペレーションを使用して実現されます。1 つはパートナーによって実装され、もう 1 つはビジネスプロセスによって相関を使用して実装されます。

BPEL エディタでは、ユーザーが BPEL プロジェクトの構築や編集、BPEL サービスエンジンへのプロジェクトの配備、および BPEL サービスのテストを行うことができるように、使いやすいインタフェースが提供されています。BPEL サービスエンジンにはほとんどのコンストラクトが実装されています。実装されていないコンストラクトは、ほとんど使用されることはありません。

BPEL サービスエンジンは、NetBeans IDE 6.1 の一部として SOA および Project Open ESB にバンドルされています。これらのコンポーネントは、Sun Developer Network (http://java.sun.com/downloads/) からダウンロードできます。

BPEL サービスエンジンの機能

BPEL サービスエンジンでは次の機能がサポートされています。

BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーの設定

BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーは、NetBeans IDE から、あるいはインストール中にコマンドプロンプト (コマンド行インタフェース) から設定できます。

BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーへのアクセス

    NetBeans IDE でプロパティーを表示または編集するには、次の手順を実行します。

  1. NetBeans IDE の「サービス」タブで、「サーバー」ノードを展開します。

  2. GlassFish v2 など、使用しているアプリケーションサーバーを起動します。そのためには、アプリケーションサーバーを右クリックし、ショートカットメニューから「開始」を選択します。

  3. アプリケーションサーバーの下で、「JBI」->「サービスエンジン」ノードを展開し、「BPEL サービスエンジン」を選択します。現在の BPEL サービスエンジンのプロパティーが NetBeans IDE の右側に表示されます。「BPEL サービスエンジン」をダブルクリックしてプロパティーウィンドウを開くこともできます。

  4. 必要に応じてプロパティーを編集します。加えた変更を BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーに適用するには、BPEL サービスエンジンを停止してから再起動します。

    このウィンドウには、BPEL サービスエンジンのプロパティーとそのデフォルト設定が表示されています。

実行時プロパティーの説明

次の表では、BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーについて説明します。

プロパティー名 

説明 

デフォルト値 

一般プロパティー

説明 

JBI コンポーネントの説明。 

これは BPEL サービスエンジンです。 

名前 

JBI コンポーネントの名前。JBI 環境での一意の名前を指定します。JBI 環境に複数の BPEL サービスエンジンをインストールする場合は、それぞれ一意の名前にしてください。これは、コンポーネントの記述子 (jbi.xml) 内で変更できます。サービスユニットがコンポーネントを配備するときに、ターゲットコンポーネントの記述子 jbi.xml に定義されているターゲットコンポーネント名と照合されます。 

sun-bpel-engine 

ステート 

JBI コンポーネントの状態。「開始」、「停止」、または「終了」です。 

開始 

タイプ 

JBI コンポーネントのタイプ (service-engine または binding-component) 

service-engine 

識別プロパティー

ビルド番号 

現在のビルドの日付とタイムスタンプ。 

<build_number> 

仕様バージョン 

このビルドでフルサポートされている BPEL 仕様。 

<spec_version> 

ロガー

BPEL モデル (独立) 

各イベントのユーザー指定のログレベルを指定します。  

各ロガーは、次のレベルのいずれかで情報を記録するように設定できます。

  • FINEST: メッセージは非常に詳細なトレースを提供します

  • FINER: メッセージはより詳細なトレースを提供します

  • FINE: メッセージは基本的なトレースを提供します

  • CONFIG: 静的な設定メッセージを提供します

  • INFO: 情報メッセージを提供します

  • WARNING: メッセージは警告を示します

  • SEVERE: メッセージは重大なエラーを示します

  • OFF: ログメッセージなし

INFO 

sun-bpel-engine 

INFO 

サービスユニットマネージャー 

INFO 

BPELSEInOutThread 

INFO 

EngineChannel 

INFO 

BPELInterpreter 

INFO 

BPEL プロセスマネージャー 

INFO 

BPEL クラスタマネージャー 

INFO 

BPEL スケーラビリティーマネージャー 

INFO 

BPEL ステートマネージャー 

INFO 

BPEL サービスエンジンの配備アーティファクト

BPEL サービスエンジンでビジネスプロセスを実行するには、次のアーティファクトが必要です。

内部/外部パートナーサービスの要件に基づき、これらのアーティファクトはサービスユニット内にパッケージ化され、このサービスユニットはほかの JBI コンポーネントのサービスユニットとともにサービスアセンブリ内にパッケージ化されます。

NetBeans IDE で提供されている Ant スクリプトを使用して、サービスアセンブリとサービスユニットを JBI ランタイムコンポーネントおよび対応するコンポーネントに配備できます。JBI DeploymentServiceMBean は配備記述子 jbi.xml を解釈し、サービスユニットを関連するコンポーネントに配備します。

BPEL サービスエンジンの持続性の設定

システム障害が発生した場合のビジネスプロセスデータの完全性を確保するために、ビジネスプロセスデータがデータベースで持続されるように BPEL サービスエンジンを設定することができます。BPEL の持続性が有効になっている場合、BPEL サービスエンジンはビジネスプロセスデータを復旧し (持続性が有効でない場合はデータは失われる)、システム障害が発生したポイントから処理を続行します。

BPEL サービスエンジンは Sun Java System Application Server (GlassFish) に作成された JDBC リソースを使用して、持続性に必要なデータベース接続を作成します。NetBeans は JavaDB データベースにバンドルされています。これは、オープンソースの Apache Derby データベースの、Sun がサポートしている配布です。BPEL サービスエンジンは、デフォルトで JavaDB データベースに接続するように設定されています。

BPEL サービスエンジンでは、サポートされている Oracle データベースへの接続を使用してデータを持続することもできます。Oracle データベースを作成して接続するには、「Oracle 用 JDBC 接続プールの作成」および「Oracle 用 JDBC リソースの作成」を参照してください。

この節の内容は次のとおりです。


注 –

BPEL の持続性の詳細については、「Using BPEL Persistence」を参照してください。


JavaDB データベース用 JDBC 接続プールの作成

ここでは、JavaDB 用 JDBC 接続プールを作成する手順について説明します。

ProcedureJDBC 接続プールを作成する

  1. Web ブラウザで、Sun Java System Application Server の管理コンソールにログインします。次に例を示します。

    http://localhost:4848, username:admin, password: adminadmin

  2. ナビゲーションツリーで、「リソース」->「JDBC」ノードを展開します。

  3. 接続プール」を選択し、右のパネルで「新規」ボタンをクリックします。

  4. 「一般設定」で、名前を指定します (bpelseDB など)。

  5. 「リソースタイプ」を javax.sql.XADatasource に設定します。

  6. データベースベンダーを Derby に設定し、「次へ」をクリックします。

  7. 「接続検証」の下で、「有効」チェックボックスを選択して「コンポーネント以外の呼び出し側を許可」を有効にします。

  8. 「追加のプロパティー」で、サーバー名、ユーザー、パスワード、およびデータベース名を指定します。

    次の値を使用するか、独自のユーザー、パスワード、およびデータベース名 (create=true フラグを保持) を選択することができます。

    • サーバー名: machine-name

    • データベース名: DatabaseName: bpelseDB;create=true

    • ユーザー: bpelse_user

    • パスワード: bpelse_user

  9. 完了」をクリックし、接続プール名をクリックしてから「Ping」ボタンをクリックします。

    これによってデータベース接続が検証されます。

  10. 「完了」をクリックして、新しい JDBC リソースの作成準備を行います。

Oracle 用 JDBC 接続プールの作成

ここでは、Oracle 用 JDBC 接続プールを作成する手順について説明します。Oracle 用 JDBC 接続を作成する前に、必要なアクセス権を備えた Oracle ユーザーと、BPEL サービスエンジンの持続性に使用するテーブルスペースを作成する必要があります。

ProcedureOracle ユーザーを作成する

  1. Oracle に sysdba としてログインします (SQLPlus から、connect sys/manager@machine-name as sysdba を使用して接続する)。

  2. 次のスクリプトをデフォルト値で実行します。

    注釈付きのスクリプトをダウンロードするには、ここをクリックしてください。


    CREATE TABLESPACE bpelsedb
    
    DATAFILE 'bpelsedb.dat' SIZE 512M REUSE
    
    AUTOEXTEND ON NEXT 2048M MAXSIZE UNLIMITED;
    
    CREATE USER bpelse_user
    
    IDENTIFIED BY bpelse_user
    
    DEFAULT TABLESPACE bpelsedb
    
    QUOTA UNLIMITED ON bpelsedb
    
    TEMPORARY TABLESPACE temp
    
    QUOTA 0M ON system;
    
    GRANT CREATE session to bpelse_user;
    
    GRANT CREATE table to bpelse_user;
    
    GRANT CREATE procedure to bpelse_user;
    
    GRANT select on sys.dba_pending_transactions to bpelse_user;
    
    GRANT select on sys.pending_trans$ to bpelse_user;
    
    GRANT select on sys.dba_2pc_pending to bpelse_user;
    
    GRANT execute on sys.dbms_system to bpelse_user;
    
    GRANT select on SYS.dba_2pc_neighbors to bpelse_user;
    
    GRANT force any transaction to bpelse_user;

    注 –

    NetBeans IDE またはいくつかの SQL クライアントを使用して、ユーザー名 sys as sysdba を入力することによって接続することもできます。パスワードはシステムユーザーと同じものにしてください。ユーザー、テーブルスペース、データファイル名、およびサイズ/割り当て制限を必要に応じて変更することもできます。


ProcedureJDBC 接続プールを作成する

  1. Web ブラウザで、Sun Java System Application Server の管理コンソールにログインします。次に例を示します。

    http://localhost:4848, username:admin, password: adminadmin

  2. Oracle JDBC ドライバクラスをアプリケーションサーバーのクラスパスに追加します。

    アプリケーションサーバーのクラスパスにクラスを追加する方法の詳細については、Sun Java System Application Server のマニュアルを参照してください。1 つの方法は、「アプリケーションサーバー」>「JVM 設定」>「パス設定」に移動し、「クラスパスのサフィックス」ボックスに jar ファイルのパス (jar ファイル名も含む) を指定することです。続行する前に、アプリケーションサーバーを再起動する必要があります。

  3. ナビゲーションツリーで、「リソース」->「JDBC」ノードを展開し、「接続プール」を選択します。

  4. 右のパネルで「新規」ボタンをクリックします。

  5. 「一般設定」で、名前を指定します (bpelseDB など)。

  6. 「リソースタイプ」を javax.sql.XADatasource に設定します。

  7. データベースベンダーを Oracle に設定し、「次へ」をクリックします。

  8. 「接続検証」の下で、「有効」チェックボックスを選択して「コンポーネント以外の呼び出し側を許可」を有効にします。

  9. 「追加のプロパティー」で、URL、ユーザー、およびパスワードを次のように指定します。

    次の値を使用するか、独自のユーザー、パスワード、および URL を指定できます。

    • URL: jdbc:oracle:thin:@machine-name:port:sid

    • ユーザー: bpelse_user

    • パスワード: bpelse_use

  10. 完了」をクリックし、接続プール名をクリックしてから「Ping」ボタンをクリックします。

    これによってデータベース接続が検証されます。

  11. 完了」をクリックして、新しい JDBC リソースを作成する準備をします。

新しい JDBC リソースの作成

ここでは、アプリケーションサーバーデータベースの JDBC リソースを作成する手順について説明します。

ProcedureJDBC リソースを作成する

  1. Sun Java System Application Server (GlassFish) のナビゲーションツリーで、「リソース」->「JDBC」ノードを展開し、「JDBC リソース」を選択します。

  2. 右のパネルで「新規」ボタンをクリックします。

  3. JNDI 名 (jdbc/bpelseDB など) を指定し、前の手順で作成した JDBC 接続プール (bplseDB) を指定します。

    この JNDI 名は、あとで BPEL サービスエンジンのプロパティーで持続性を有効にするときに使用します。

  4. 設定」ノードを展開し、「トランザクションサービス」を選択します。

  5. 「再起動時」パラメータで、「有効」チェックボックスを選択して「自動復旧」を有効にします。

BPEL サービスエンジンの持続性の有効化

ここでは、BPEL サービスエンジンの持続性を設定する手順について説明します。

ProcedureBPEL サービスエンジンの持続性を有効にする

  1. NetBeans IDE の「サービス」ウィンドウで、「Sun Java System Application Server (GlassFish)」->「JBI」->「サービスエンジン」ノードを展開します。

  2. sun-bpel-engine」を右クリックし、「プロパティー」を選択します。

    sun-bpel-engine のプロパティーウィンドウが表示されます。

  3. PersistenceEnabled プロパティーの値を true に設定します。

  4. JNDIName プロパティーの値を設定して、データベースを設定したときに作成した JDBC リソースの JNDI 名を指定します。

  5. 閉じる」をクリックして設定を保存します。

    プロパティーの説明については、「BPEL サービスエンジンの実行時プロパティーの設定」を参照してください。

  6. 新しい設定を有効にするために、BPEL サービスエンジンを停止し、シャットダウンしてから起動します。

持続性の設定に関するメモ

次のメモでは、ドロップと切り詰めのスクリプトのほか、持続性の設定に関する追加情報について説明します。ここに記載された説明の一部は変更される可能性があるため、更新情報を再確認するか、質問がある場合は BPEL サービスエンジンチームに問い合わせてください。

BPEL サービスエンジンのクラスタ化とフェイルオーバーの構成

スケーラビリティーの高いシステムでビジネスプロセスのスループットを最適化して確保するために、BPEL サービスエンジンではクラスタ化とフェイルオーバーがサポートされています。クラスタ化は、複数の BPEL サービスユニットを介して複数の BPEL サービスエンジンに処理を分散します。フェイルオーバーは、障害の発生したシステムからビジネスプロセスを引き取って処理を完了させることにより、処理が中断されることを防止します。

クラスタ化

ビジネスプロセスを処理能力増加のニーズに応じてスケーリングする必要がある場合は、複数のプロセッサまたはシステムで稼働している複数のサービスエンジンにビジネスプロセスを分散してスループットを向上させることができます。BPEL サービスエンジンのクラスタ化アルゴリズムでは、処理が複数のエンジンに自動的に分散されます。

BPEL サービスエンジンでアプリケーションサーバーのクラスタを設定する方法の詳細については、Sun Java System (GlassFish) Application Server のマニュアルを参照してください。

フェイルオーバー

ビジネスプロセスがクラスタ化に対応するように設定されている場合は、BPEL サービスエンジンのフェイルオーバー機能により、実行中のビジネスプロセスインスタンスのスループットが確保されます。エンジンに障害が発生した場合、中断したビジネスプロセスインスタンスは、クラスタ内で次に使用可能な BPEL サービスエンジンに引き取られます。

フェイルオーバーを設定するには、BPEL サービスエンジンのプロパティー EngineExpiryInterval を設定して、システムの必要に応じた頻度で BPEL サービスエンジンが自己を利用可能な状態として登録するようにします。このプロパティーの設定を最適化するには、テストが必要になる場合があります。デフォルト設定は 15 です。

クラスタ化/フェイルオーバーの考慮事項

BPEL サービスエンジンのクラスタを設定するには、次のガイドラインに従う必要があります。

BPEL サービスエンジンのクラスタ化とフェイルオーバーのサポートに関する詳細は、「Practical Guide for Testing Clustering Support for the BPEL Service Engine」を参照してください。

BPEL BluePrint

BPEL BluePrint は、ビジネスプロセスの開発における良いプラクティスを指導し奨励するために開発されました。これらは全体として、Web サービスを論理的に組み合わせ、統合し、消費するビジネスプロセスを開発するためのソリューションを提供します。

BPEL BluePrint は次の場所にあります。

https://blueprints.dev.java.net/bpcatalog/ee5/soa/index.html

次の BPEL BluePrint がダウンロード可能です。

BPEL 2.0 言語構造

次の表に、WS-BPEL 2.0 言語構造のリストと、それらが BPEL サービスエンジンで実装されているかどうかを示します。

機能 

説明 

<variables> 

メッセージまたは中間データ用。  

次の機能がサポートされています。

  • WSDL メッセージおよび XML スキーマの変数

  • messageType

  • type

  • element

次の機能はサポートされていません。

  • from-spec

<invoke> 

パートナーによって提供されている Web サービスのオペレーションを呼び出します。  

次の機能がサポートされています。

  • 非同期片方向呼び出し

  • 同期要求-返信呼び出し

  • 障害処理

  • 相関

  • 仮想割り当て: fromPart と toPart

次の機能はサポートされていません。

  • 補正ハンドラ

  • suppressJoinFailure

  • ターゲット/ソース

<receive>/<reply> 

ビジネスプロセスは、受信アクティビティーとそれに対応する返信アクティビティーを使用して、パートナーに Web サービスを提供します。  

次の機能がサポートされています。

  • MessageExchange 属性を使用して行われる受信アクティビティーと返信アクティビティーの関連付け

  • 開始アクティビティー

  • 変数

  • 相関

  • 返信での障害の指示

  • 仮想割り当て: fromPart と toPart

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<assign> 

次の機能がサポートされています。

  • <from variable=”ncname” part=”ncname”?/>

  • <from> <expression>一般式</expression> </from>

  • <from> <literal> ... リテラル値 ... </literal> </from>

  • <to variable=”ncname” part=”ncname”?/>

  • <to queryLanguage=”anyURI”?>クエリー</to>

次の機能はサポートされていません。

  • <from partnerLink=”ncname” endpointReference=”myRole|partnerRole”/>

  • <from variable=”ncname” property=”qname”/>

  • <to partnerLink=”ncname”/>

  • <to variable=”ncname” property=”qname”/>

  • <copy keepSrcElementName=”yes|no”?>: keepSrcElementName 属性はサポートされていません。

  • <assign validate=”yes|no”?>: validate はサポートされていません。

  • 不可分な割り当て

  • BPEL 標準障害

  • bpel:doXslTransform

  • bpel:getVariableProperty

  • expressionLanguage は XPath 1.0 に限定されます

障害の通知: <throw> 

次の機能がサポートされています。

  • スローアクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<faultHandlers> 

次の機能がサポートされています。

  • プロセスおよびスコープレベルでの障害の処理

  • 呼び出しおよびスローによって発生した障害の処理

  • 障害および WSDL メッセージタイプを使用して定義された関連データの処理

  • フォルトハンドラ内で生成された障害の処理

  • 包含するスコープに未処理の障害を再スローする、デフォルトの障害処理動作 ¨C

次の機能はサポートされていないか、制限付きでサポートされています。

  • 呼び出しレベルでの障害の処理

  • 標準障害の生成と処理

  • サーバー障害の処理と送信 - WSDL オペレーションで定義されていない障害

呼び出しによって発生したサーバー障害は、CatchAll を使用してキャッチできます。ビジネスプロセス内で処理されていない障害は、XML メッセージで呼び出し元に送信されます。このような障害を伝達してキャッチする標準化された方法はサポートされていません。 

<wait> 

次の機能がサポートされています。

  • 待機アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

  • expressionLanguage

<empty> 

次の機能がサポートされています。

  • 空アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<exit> 

次の機能がサポートされています。

  • 終了アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<sequence> 

次の機能がサポートされています。

  • シーケンスアクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<if> 

次の機能がサポートされています。

  • If アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

  • expressionLanguage

<while> 

次の機能がサポートされています。

  • While アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

  • expressionLanguage

<pick> 

次の機能がサポートされています。

  • 開始アクティビティーとして使用される選択アクティビティー

  • messageExchange を使用して行われる onMessage の関連付け

  • onMessage 変数

  • onMessage 相関

  • onMessage 仮想割り当て: fromPart

  • onAlarm

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

<flow> 

フローアクティビティーは同期と並行性を提供します。  

次の機能がサポートされています。

  • 並行性

次の機能はサポートされていません。

  • リンク

  • ターゲット/ソース

<sequence> 

次の機能がサポートされています。

  • 変数

  • フォルトハンドラ

  • イベントハンドラ

  • partnerLink

  • 相関

次の機能はサポートされていません。

  • 補正ハンドラ

  • 終了ハンドラ

  • ターゲット/ソース

<correlationSets>/<correlations> 

次の機能がサポートされています。

  • 開始アクティビティーや相関のあるアクティビティーとしての受信

  • フロー内の相関のある受信

  • フロー内の相関のある呼び出し

  • While 内の相関のある呼び出し

  • 呼び出しの相関属性パターン: in、out、out-in

  • フロー内の相関のある返信

  • 開始アクティビティーや相関のあるアクティビティーとしての onMessage

  • フロー内の相関のある onMessage

  • プロセスレベルでの相関のリサイクル

  • フローでは、createInstance が "yes" に設定されている開始アクティビティーが複数ある場合、これらの複数の開始アクティビティーすべてで開始フラグ "join" のみを使用する必要があります。

次の機能はサポートされていません。

  • スコープに定義されている相関およびその使用法

  • While 内の相関のある受信

  • While 内の相関のある返信

  • While 内の相関のある onMessage

  • 要求のタイムアウト

  • オペレーションの複製

<forEach> 

次の機能がサポートされています。

  • ForEach parallel=”no”

  • CompleteCondition

  • countCompletedBranchesOnly=”yes|no”

次の機能はサポートされていません。

  • ForEach parallel=”yes”

  • ターゲット/ソース

  • 標準障害のスロー

<repeatUntil> 

次の機能がサポートされています。

  • RepeatUntil アクティビティー

次の機能はサポートされていません。

  • ターゲット/ソース

  • expressionLanguage

<eventHandlers> 

次の機能がサポートされています。

  • オンプロセスレベル

  • オンスコープレベル

  • OnEvent

  • OnAlarm

  • OnAlarm と RepeatedEvery

次の機能はサポートされていません。

  • 障害処理

  • 標準障害のスロー