インバウンド MSMQ アダプタの設定情報は、次の各トピックに編成されています。
これらのプロパティーのうちの 1 つ、たとえば形式名を使ってキューを識別する場合、ほかの 2 つのプロパティーの値は空のままにしておくことをお勧めします (この場合であれば、「MSMQ キューエイリアス」および「MSMQ キュー名」プロパティーを空のままにする)。これにより、ユーザーが指定したキュー識別方式だけが確実に使用されるようになります。
インバウンド MSMQ 接続マッププロパティーの「MSMQ 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–55 接続マップ - インバウンド - MSMQ 設定
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
キューエイリアスを指定します。キューエイリアスは、AD パスとユーザー定義文字列 (エイリアス) を、公開、非公開、または直接の単一要素形式名に関連付けます。 キューエイリアスを使ってメッセージの送受信を行うには、MSMQ および Active Directory サービスが Application Server と同じコンピュータ上にインストールされている必要があります。 |
キューエイリアス。 詳細については、「MSMQ キューの識別」を参照してください。 |
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キューの形式名を指定します。形式名とは、いくつかの接続詳細情報やキューのパスを指定することでキューを一意に識別する文字列のことです。さまざまなタイプの形式名を使用することで、メッセージのルーティング方法、デスティネーションのタイプ、およびキューのオープン対象となる処理のタイプを指定できます。 TCP および HTTP プロトコルを受け付けるように MQ のセキュリティー属性を設定してください。 |
次の形式の公開または非公開の形式名。
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Microsoft メッセージキューの名前を指定します。 |
キューを識別する文字列名。これはホスト名に関連付けられているため、queuename のように値を入力します。ここで、queuename はキュー名です。 詳細については、「MSMQ キューの識別」を参照してください。 |
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DENY_NONE または DENY_RECEIVE_SHARE を選択します。 DENY_NONE がデフォルト設定になります。 |
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MSMQ アクセスモードを指定します。 インバウンドモードでサポートされているのは、RECEIVE_ACCESS だけです。 |
RECEIVE_ACCESS |
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ポーリング間隔、つまりアダプタがキュー内に受信メッセージがないか確認する頻度、をミリ秒で指定します。 |
ポーリング間隔をミリ秒で示す数値。 デフォルト設定は 5000 (5 秒) です。 |
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MSMQ 受信アクションコード |
MSMQ 受信アクションコードを指定します。 インバウンドモードでサポートされているのは、ACTION_RECEIVE だけです。 |
ACTION_RECEIVE |
Microsoft メッセージトランザクションタイプを指定します。 |
キューを識別する文字列名。これはホスト名に関連付けられているため、queuename のように値を入力します。ここで、queuename はキュー名です。 |
MSMQ アダプタは、次の 3 つのプロパティーのうち、次の順番で最初に使用可能になった値を使って MSMQ キューを識別します。
MSMQ キューエイリアス
MSMQ 形式名
MSMQ キュー名
形式名とは、接続詳細情報やキューのパスを使ってキューを一意に識別する文字列のことです。さまざまなタイプの形式名を使用することで、メッセージのルーティング方法、デスティネーションのタイプ、およびキューのオープン対象となる処理のタイプを指定できます。
公開または非公開の形式名プロパティーの値は、次のようにして入力します。
公開キューの場合は次の形式を使用します。
DIRECT=TCP:IPAddress\QueueName
例: DIRECT=TCP:192.168.100.100\testmsmq
DIRECT=OS:ComputerName\QueueName
例: DIRECT=OS:mypc-gx600\testmsmq
DIRECT=HTTP://Host/msmq/QueueName
例: DIRECT=HTTP://mypc-gx600/msmq/testmsmq
非公開キューの場合は次の形式を使用します。
DIRECT=TCP:IPAddress\private$\ QueueName例: DIRECT=TCP:192.168.100.100\private$\privateqnxa
DIRECT=OS:ComputerName\private$\ QueueName
例: DIRECT=OS:mypc-gx600\private$\privateqnxa
TCP および HTTP プロトコルを受け付けるように MQ のセキュリティー属性を設定してください。「MSMQ 形式名」を指定する場合であれば、「MSMQ キュー名」および「MSMQ キューエイリアス」プロパティーは空のままにしておく必要があります。
ComputerName を確認するには、「マイ コンピュータ」を右クリックし、「管理」をクリックします。「コンピュータの管理」ダイアログボックスから、「コンピュータの管理」 ⇒ 「サービスとアプリケーション」 ⇒ 「メッセージキュー」 ⇒ 「パブリックキュー」と選択します。キューを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログボックスの「全般」タブから、MSMQ で使用されているコンピュータ名とキュー名を確認できます (次の図を参照)。
ComputerName と Host の名前は、MSMQ によって 15 文字に制限されています。ホスト名に含まれる文字が 15 文字を超えている場合、MSMQ はその名前を切り詰めます。その場合、その切り詰められたホスト名を使用する必要があります。システムの具体的なホスト名を確認するには、キューの「プロパティ」、「全般」タブを参照してください (「転送前 (BatchFTP の接続マップ)」を参照)。