この作業では、DiskSuite の SNMP パッケージである SUNWmdnr および SUNWmdnu がインストールされているものと想定します。
DiskSuite を SNMP のサポート用に構成する手順を次に示します。
SNMP デーモン mdlogd を設定する
SNMP トラップ構成ファイル /etc/lvm/mdlogd.cf を編集する
詳細については、mdlogd(4) のマニュアルページを参照してください。
SUNWmdnr および SUNWmdnu パッケージをインストールした後でシステムをリブートすると、次のメッセージが表示されます。
Starting mdlogd ... /etc/lvm/mdlogd.cf: no configuration information |
DiskSuite がこのメッセージを表示する理由は、mdlogd.cf ファイルがまだ構成されていないためです。
mdlogd デーモンがブート時に自動的にロードされるよう設定されていることを確認する。
パッケージを追加したとき、インストール後のスクリプトでこのための処理を行います。
SNMP トラップ構成ファイルである mdlogd.cf の編集と保存を行う。
ENTERPRISE = の行を、デーモンを実行するホストが所属する企業の SNMP 識別子に変更する。
OBJECTID = の行を、デーモンを実行するホストの SNMP 識別子に変更する。
デーモンが探す SubStrings を設定する。
これらは、DiskSuite によって生成されたメッセージです。
trap destination の記述例のところの SNMP トラップ、ポート、プロトコルを、受信するホストの名前に変更する。
ポート 162 とプロトコル udp は、SNMP トラップのデフォルトであるため、おそらく常にこのポートとプロトコルを使用することになります。
Generic SNMP Trap # には、6 を設定したままにする。
Specific Trap # には、独自のコーディング方式を使用できる。
たとえば、低優先度のメッセージには番号 1 を使用し、中優先度の場合は番号 2、高優先度の場合は 3 を使用します。
##ident "@(#)mdlogd.cf 1.1 96/02/15" # DiskSuite SNMP Trap configuration file. ... ENTERPRISE = 1.3.6.1.4.1.42 OBJECTID = 1.3.6.1.4.1.860 # # SubString Trap Destination SNMP Trap # Specific Trap # # (host:port:protocol) 0 < n <= 6 0 < n "NOTICE: md:" "spin:162:udp" 6 1 "WARNING: md:" "spin:162:udp" 6 2 |
この例では、/dev/console に書き込まれた DiskSuite エラーの SNMP トラップを、spin という名前のホストに振り分けます。
エラーメッセージ「WARNING: md: d6: /dev/dsk/c3t3d0s7 needs maintenance」によって生成されたトラップを、SunNet Manager のコンソールで受信したときの状態を次に示します。
Wed Feb 21 15:40:41 1996 [ spin ] : Trap: sequence=2 receive-time=Wed Feb 21 15:40:41 1996 version=0 community=public enterprise=Sun Microsystems source-time=00:00:00.00 trap-type=enterprise specific trap: 2 1.3.6.1.4.1.860 = Feb 21 15:40:41 1996 spin WARNING: md: d6: /dev/dsk/c3t3d0s7 needs maintenance |