不良あるいは信頼性がないと思われるボードを使用しないでください。そのようなボードを使用すると、システムがクラッシュすることがあります。
ボードの PROM のバージョンが DR 機能に対応していることを確認してください。
DR がそのボードのタイプとオプションのカードをサポートしていることを確認してください。サポートされているハードウェアの最新情報は、購入先または担当営業にお問い合わせ下さい。
この節では、以下の 3 つの手順について説明します。
周辺装置用電源 (PPS) が故障している場合は、作業を進める前にまず PPS を交換しておきます。取り付けるまたは取り外すボードには、PPS から予備電流が供給されている必要があります。
選択したスロットに対してボードが装着可能であることを確認します。
# cfgadm
状態と条件の組み合わせは、以下のいずれかである必要があります。
受容体の状態 - Empty
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
または
受容体の状態 - Disconnected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
スロットにボードを装着して、システムコンソールに「名前 board inserted into slot3」という確認メッセージが表示されることを確認します (システムログファイルにも記録される)。
CPU/メモリーボードを装着すると、状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態 - Disconnected
占有装置の状態 - Unconfigured
条件 - Unknown
状態と条件がこれ以外の場合はエラーです。
# cfgadm -v -c configure sysctrl0:slot番号
sysctrl0 の l は英小文字のエル、0 は数字のゼロです。
1 分ほど経過してから、このメッセージが表示されます。この間、システムはボードを検査しています。
接続および構成された接続点の状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態 - Connected
占有装置の状態 - Configured
条件 - OK
これで、ボード上にある使用可能な装置がシステムによって認識され、使用できるようになります。
# drvconfig -i ac
新しい CPU モジュールのシステム番号を調べます。たとえば、以下のようになっています。
# psrinfo 6 on-line since 12/08/98 11:01:25 7 on-line since 12/08/98 11:01:29 10 powered-off since 12/08/98 12:42:17
この例では、新しい CPU モジュールが 1 つあります (システム番号 10)。この CPU モジュールはまだ使用可能になっていないので、powered-off と表示されています。
CPU のシステム番号の値はボード番号値から決定され、CPU モジュール 0 にはボード番号値の 2 倍、CPU モジュール 1 にはボード番号値の 2 倍に 1 を足した値が、それぞれ割り当てられます。ここから分かるように、例 2-1 のシステム番号 10 は、ボード番号 5 のボードの CPU モジュール 0 を表しています。
# psradm -n 番号 番号
例 2-1 の場合は CPU モジュールは 1 つ (システム番号 10) だけなので、以下のように指定します。
# psradm -n 10
# cfgadm -o テストタイプ -t ac番号:bank0 # cfgadm -o テストタイプ -t ac番号:bank1
テストタイプには、以下のいずれかのメモリテストを指定します。
Quick (1 と 0 のパターンの書き込みテスト)
Normal (特定のメモリーアドレスエラーの検出テスト)
Extended (メモリーセル間の干渉テスト)
1 GB のメモリーの場合、テストは数分 (quick および normal テスト) から最長で 6 時間 (extended テスト) かかります。
新しいボードの論理名の確認方法については、「CPU/メモリーボードの切り離し」の手順 1 を参照してください。
# cfgadm -c configure ac番号:bank0 # cfgadm -c configure ac番号:bank1
ボードとメモリーバンクが構成されていることを確認します。
CPU の状態の確認には、psrinfo または mpstat コマンドを使用します。
メモリーの状態の確認には、prtconf または vmstat コマンドを使用します。
周辺装置用電源 (PPS) が故障している場合は、次に進む前に PPS を交換します。これは、取り付けるボードまたは取り外すボードに PPS から予備電流が供給される必要があるためです。
スロットがボードを取り付けられる状態になっていることを確認します。
# cfgadm
状態と条件の組み合わせは、以下のいずれかである必要があります。
受容体の状態-Empty
占有装置の状態-Unconfigured
条件-Unknown
または
受容体の状態-Disconnected
占有装置の状態-Unconfigured
条件-Unknown
スロットにボードを装着して、コンソールに「名前 board inserted into slot3」という確認メッセージがコンソールに表示されることを確認します。
入出力ボードを取り付けると、状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態-Disconnected
占有装置の状態-Unconfigured
条件-Unknown
状態と条件がこれ以外の場合はエラーです。
ボードに周辺装置ケーブルとインタフェースモジュールを接続します。
# cfgadm -v -c configure sysctrl0:slot番号
sysctrl0 の l は英小文字のエル、0 は数字のゼロです。
このコマンドによって、受容体が接続、構成されます。cfgadm コマンドを使って確認してみてください。
接続、構成された接合点の状態と条件は以下のようになります。
受容体の状態-Connected
占有装置の状態-Configured
条件-OK
これで、ボード上の使用可能な装置がシステムによって認識され、マウントあるいは構成することによって、実際に使用できるようになります。
ボードとスロットの接続、構成に失敗した場合は (この場合は、状態が configured、ok と示されない)、接続と構成を別々に行います。
# cfgadm -v -c connect sysctrl0:slot番号
15 秒ほど経過してから、メッセージが表示されます。この間、システムはボードをテストしています。
受容体の状態-Connected
占有装置の状態-Unconfigured
条件-OK
これで、システムによってボードが認識されたことになります。ただし、ボード上の使用可能な装置はまだ認識されていません。温度が監視され、電力供給と冷却の状態に従って接合点の状態が判定されます。
# cfgadm -v -c configure sysctrl0:slot番号
受容体の状態-Connected
占有装置の状態-Configured
条件-OK
これで、システムによってボード上の使用可能なすべての装置が認識され、マウントあるいは構成することによって実際に使用できるようになります。
次のコマンドを入力して、ボード上のすべての装置を再構成します。
# drvconfig; devlinks; disks; ports; tapes;
コンソールに、デバイスとそのアドレスの一覧が表示されます。
mount、ifconfig などの適切なコマンドを使用して、ボード上のすべての装置をアクティブにします。
「入出力ボードの取り外し」の後でこの手順を行うのでない場合は、cfgadm コマンドを使用して、使用するカードケージスロットを選択します。ボードはまだ取り付けないでください。
構成リストを表示して、スロットが構成解除されていることを確認します。
# cfgadm
スロットにボードを装着して、コンソールに「名前 board inserted into slot3」という確認メッセージが表示されることを確認します。
再び cfgadm コマンドを使用して、新しいボードに割り当てられたシステム名を調べます。
# cfgadm -c configure sysctrl0:slot番号
sysctrl0 の l は英小文字のエル、0 は数字のゼロです。
15 秒ほど経過してから、メッセージが表示されます。この間、システムはボードをテストしています。
drvconfig、devlinks などの適切なコマンドを使用して、ボード上のすべての入出力装置を構成します。
mount、ifconfig などの適切なコマンドを使用して、ボード上のすべての装置をアクティブにします。