Solaris 8 のインストール (上級編)

カスタム JumpStart インストールによるフラッシュアーカイブのインストール

この節では、カスタム JumpStart インストールを使用して、フラッシュアーカイブをインストールする手順を説明します。

カスタム JumpStart インストールを使用してフラッシュアーカイブをインストールする方法

  1. インストールサーバーで、カスタム JumpStart の rules ファイルを作成します。

    カスタム JumpStart ファイルの作成手順の詳細は、第 23 章「カスタム JumpStart インストールの準備」を参照してください。

  2. インストールサーバーで、カスタム JumpStart のプロファイルを作成します。

    1. install_type プロファイルキーワードの値を、flash_install と設定します。

    2. 新しい archive_location プロファイルキーワードを使用して、フラッシュアーカイブへのパスを追加します。

      archive_location プロファイルキーワードの詳細は、archive_location プロファイルキーワードを参照してください。

    3. ファイルシステム構成を指定します。

      フラッシュアーカイブの抽出プロセスでは、パーティションの自動配置はサポートされません。

    4. (省略可能) クローンシステムに階層化されたフラッシュアーカイブをインストールしたい場合は、インストールしたいアーカイブごとに archive_location 行を指定してください。


    注 –

    第 23 章「カスタム JumpStart インストールの準備」に記載されているカスタム JumpStart のプロファイルキーワードのリストの中で、フラッシュアーカイブをインストールする時に有効なキーワードは、以下のもののみです。

    • fdisk (IA のみ)

    • filesys - filesys プロファイルキーワードに値 auto は設定できません。

    • install_type (必須)

    • partitioning - partitioning プロファイルキーワードに、値 explicit または existing のみ設定できます。


  3. インストールサーバーで、フラッシュアーカイブをインストールするクライアントを追加します。

    手順の詳細はネットワーク上でインストールするためのシステムの設定を参照してください。

  4. クローンシステムへのカスタム JumpStart インストールを実行します。

    手順の詳細は、第 26 章「カスタム JumpStart インストールの実行」を参照してください。

フラッシュのカスタム JumpStart プログラムファイルの例

次に、カスタム JumpStart インストールを使用してフラッシュアーカイブをインストールするために利用できるプロファイル例を示します。

次のプロァイル例は、カスタム JumpStart プログラムが HTTP サーバーからフラッシュアーカイブを取り出すことを示しています。


例 19–1 HTTP サーバーからフラッシュアーカイブをインストールする

install_type  flash_install
archive_location http installserver /flasharchive/solaris8archive
partitioning explicit
filesys c0t1d0s0 4000 /
filesys c0t1d0s1 512 swap
filesys c0t1d0s7 free /export/home

次のプロファイル例は、カスタム JumpStart プログラムが NFS サーバーからフラッシュアーカイブを取り出すことを示しています。


例 19–2 NFS サーバーからフラッシュアーカイブをインストールする

install_type  flash_install
archive_location nfs installserver:/export/solaris/flasharchive/solaris8archive
partitioning explicit
filesys rootdisk.s0 6000 /
filesys rootdisk.s1 512 swap
filesys rootdisk.s7 free /export/home