Solaris 8 のインストール (上級編)

rules ファイルの妥当性を検査する

rules ファイルとプロファイルは、check スクリプトを実行して、これらのファイルが正しく設定されていることを確認してからでないと使用できません。すべてのルールとプロファイルが有効な場合は、rules.ok ファイルが作成されます。このファイルは、カスタム JumpStart インストールソフトウェアがシステムをプロファイルと照合するために必要です。

表 23–3check スクリプトの動作を示します。

表 23–3 check スクリプト使用の流れ

手順 

説明 

rules ファイルの構文検査を行う。

 

check は、ルールキーワードが正当かどうか、および各ルールに対して begin フィールド、 class フィールド、および finish フィールドが指定されているかどうかを確認する(begin および finish フィールドはファイル名でなくマイナス記号 (-) であることもある)。

rules ファイルにエラーがなければ、ルールに指定された各プロファイルの構文検査が行われる。

エラーがなければ、check スクリプトは rules ファイルから rules.ok ファイルを作成する。コメントと空白行をすべて削除し、すべてのルールを保持し、終わりに次のコメント行を追加する。

# version=2 checksum=num

rules ファイルの妥当性を検査する方法

  1. check スクリプトが JumpStart ディレクトリにあることを確認します。


    注 –

    check スクリプトは、Solaris 8 DVD または Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD の Solaris_8/Misc/jumpstart_sample ディレクトリにあります。


  2. JumpStart ディレクトリへ移動します。

  3. check スクリプトを実行して rules ファイルの妥当性を検査します。


    $ ./check [[-p path -r file_name]]

    -p path

    使用しているシステムの check スクリプトではなく Solaris 8 ソフトウェアイメージの check スクリプトを使用して rules を検証します。path は、ローカルディスク、マウントされた Solaris 8 DVD、または Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD 上のイメージです。

    システムが以前のバージョンの Solaris を実行している場合、このオプションを使用して、一番新しい check バージョンを実行します。 

    -r file_name

    名前が rules 以外の rules ファイル名を指定します。このオプションを使用すると、rules ファイルに組み込む前にルールの妥当性を検査できます。

    check スクリプトを実行すると、rules ファイルの有効性と各プロファイルの有効性の検査結果が表示されます。エラーが見つからない場合は、The custom JumpStart configuration is ok と表示されます。

  4. rootrules.ok ファイルを所有していて、そのアクセス権が 644 に設定されていることを確認します。

rules ファイルの検証が終わると、第 24 章「カスタム JumpStart オプション機能の使用」でオプションのカスタム JumpStart 機能について参照してください。カスタム JumpStart インストールの実行については、第 26 章「カスタム JumpStart インストールの実行」を参照してください。