Solaris 8 のインストール (上級編)

x86: 作業マップ: カスタム JumpStart インストールのためのシステムの設定

カスタム JumpStart インストールの際に、JumpStart プログラムはインストール対象のシステムを rules.ok ファイル内のルールに対応付けます。この際、最初から順にルールが読み取られ、インストール中のシステムがルールに定義されたすべてのシステム属性に一致するかどうか検査されます。システムがルールと一致すると同時に、JumpStart プログラムによる rules.ok ファイルの読み取りが停止して、一致したルールのプロファイルにもとづいてシステムのインストールが開始されます。

表 26–2 x86: 作業マップ: カスタム JumpStart インストールのためのシステムの設定

作業 

説明 

参照先 

既存のオペレーティングシステムとユーザーデータを保存する必要があるかを決定する 

システムにディスク全体を使用している既存のオペレーティングシステムがある場合は、そのシステムと Solaris 8 ソフトウェアを共存させるために既存のオペレーティングシステムを保存する必要があります。この決定により、システムのプロファイル内の fdisk(1M) キーワードをどのように指定するかが決まります。

x86: fdisk プロファイルキーワード

システムがサポートされているかを確認する 

ハードウェアのマニュアルで、Solaris 8 環境におけるシステムサポートを確認します。 

Solaris 8 ハードウェア互換リスト (Intel 版)

Solaris ソフトウェアをインストールするための十分なディスク容量がシステムにあるかを確認する 

Solaris ソフトウェアのインストールに求められる十分な容量があるかを確認します。 

第 4 章「ディスク容量の割り当てに関する指針」

(省略可能) システム構成情報を事前設定する 

sysidcfg ファイルまたはネームサービスを使用してシステムのインストール情報をあらかじめ設定できます。システム情報をあらかじめ設定すると、インストール時に情報入力を求めるプロンプトは表示されません。

第 7 章「システム構成情報の事前設定」

カスタム JumpStart インストールするようにシステムを準備する 

rules ファイルとプロファイルファイルを作成して検証します。

第 23 章「カスタム JumpStart インストールの準備」

(省略可能) カスタム JumpStart のオプション機能を準備する 

begin スクリプト、finish スクリプトなどの機能を使用する場合は、それらのスクリプトまたはファイルの準備を行います。

第 24 章「カスタム JumpStart オプション機能の使用」第 25 章「カスタムルールおよびプローブキーワードの作成方法」

(省略可能) ネットワーク上でインストールするためのシステムを設定する 

リモートの Solaris 8 DVD (Intel) または Solaris SOFTWARE CD (Intel) イメージをインストールする場合は、インストールサーバーまたはブートサーバーからシステムをブートしてインストールするように、システムを設定する必要があります。 

第 12 章「ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールするための準備 (CD メディアを使用)」

インストールまたはアップグレードを行う 

システムをブートしてインストールまたはアップグレードを開始します。 

x86: カスタム JumpStart プログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法