Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

デスクトップの概要

作業を整理し管理しやすくするため、デスクトップはウィンドウ、ワークスペース、コントロール、メニュー、およびフロントパネルを提供します。

デスクトップを使用するときに表示されるウィンドウ、アイコン、およびオブジェクトの一部を次に示します。

ウィンドウ・アイコン

ウィンドウをアイコン化すると、ワークスペースにアイコンとして表示されます。ファイル・マネージャとスタイル・マネージャのウィンドウ・アイコンを次に示します。

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ウィンドウをアイコン化するには、ウィンドウ枠の右上隅にあるアイコン化ボタンをクリックします。

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ウィンドウを復元するには、アイコン上でマウス・ボタン 1 をダブルクリックします。アイコンをクリックして [ウィンドウ] メニューを表示させ、メニューの [復元] 項目をクリックすることにより、ウィンドウを復元することもできます。詳細は、「アイコンからウィンドウに復元するには」を参照してください。

フロントパネル

フロントパネルは、ディスプレイの下にある特殊ウィンドウです。日常の作業で使用するコントロール、インジケータ、およびサブパネルを提供します。フロントパネルは、ワークスペースを選択するためのワークスペース・スイッチも提供します。

ファイル・マネージャ・コントロールのような多くのフロントパネルのコントロールをクリックすると、アプリケーションが起動します。プリンタ・コントロールなど一部のコントロールは、ドロップ領域でもあります。ファイル・マネージャからファイル・アイコンをドラッグしてプリンタ・コントロールにドロップすると印刷できます。

時計はインジケータの例です。

フロントパネル・コントロールの矢印ボタンは、サブパネルを識別します。矢印ボタンをクリックすると、サブパネルが開きます。

図 1-1 フロントパネル・コントロール

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詳細は、第 4 章「フロントパネルの使い方」を参照してください。

スタイル・マネージャ

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スタイル・マネージャを使用すると、次のデスクトップの要素を簡単にカスタマイズできます。

スタイル・マネージャを起動するには、フロントパネル・コントロールをクリックします。

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スタイル・マネージャの詳細は、第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。

ファイル・マネージャ

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ファイル・マネージャは、システムのファイル、フォルダ、およびアプリケーションをアイコンで表示します。ファイル・マネージャ・アイコンで作業すれば、複雑なコマンドを覚えずにすみます。

ホーム・フォルダをファイル・マネージャで表示するには、フロントパネルのファイル・マネージャ・コントロールをクリックします。

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詳細は、第 5 章「ファイル・マネージャによるファイルの管理」を参照してください。

アプリケーション・マネージャ

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アプリケーション・マネージャは、日常の作業で使用するアプリケーションへ、「アクション・アイコン」によってアクセスできるようにします。アクション・アイコンを使用して、アプリケーションを起動します。アプリケーション・マネージャは、「アプリケーション・グループ」と呼ばれる特殊フォルダにアクション・アイコンを格納します。

頻繁に使用するアクション・アイコンを、ワークスペースの背景に置くことができます。

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アプリケーション・マネージャを開くには、フロントパネル・コントロールをクリックします。

詳細は、第 6 章「デスクトップからのアプリケーションの実行」を参照してください。

ワークスペース・オブジェクト

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頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアクションを、ワークスペースの背景にアイコンとして置くことができます。

オブジェクトをワークスペースに置くには、ファイル・マネージャまたはアプリケーション・マネージャのウィンドウからアイコンをドラッグし、ワークスペースの背景に直接ドロップします。

ワークスペース・オブジェクトは、コピーではなく実際のオブジェクトへの「リファレンス」です。実際のオブジェクトは、ファイル・マネージャまたはアプリケーション・マネージャ内では変更されずに残っています。