Solaris 2.x への移行

メタデバイス構成情報の保存

アンバンドル製品である SPARCserverTM Manager や Solstice DiskSuite を実行しているシステムをアップグレードする場合は、この節を読んでください (これらの製品は、複数のディスクのミラーリング、連結、ストライピングを行うために使用します)。

これらの製品を使用しないでシステムをアップグレードする場合、多重パーティションの構成を単一パーティションに変更しなければなりません。特に、連結やストライピングが行われていたファイルシステムは 1 つのディスクに再構成しなければなりません。また、多重パーティションで使用していたパーティションやミラーリング用のパーティションは使用できなくなります。

アップグレードを行いたいシステムで、SPARCserverTM Manager や Solstice DiskSuite を動作させている場合は、Solaris 2.6 ソフトウェアをインストールする前に、メタデバイスの構成情報を保存してください。こうすることにより、Solaris 2.6 ソフトウェアをインストールした後で、メタデバイスの状態を復元できるほか、システムに接続されるディスクのリストを作成する際に、参照することができます。

  1. 次の例のように metastat(8) コマンドを使用して、情報をプリンタに出力します。

    # /etc/metastat -p | lpr
    

  2. metadb(8) コマンドの出力を印刷します。

    たとえば、次のように入力します。

    # /etc/metadb -i | lpr
    

    metadb の出力からは、状態データベースの構成情報がわかります。Solstice DiskSuite を再度インストールする場合は、状態データベースを再構築するために、この情報が必要になります。