バックアップして、Solaris 2.6 ソフトウェアのインストール後に復元したい SunOS 4.x ファイルとファイルシステムのリストを作成する必要があります。
既存の SunOS 4.x 環境にあるすべてのシステムコンポーネントのリストを作成して、ユーザのシステムにとって重要なものを決定します。次のことを考慮してください。
ローカルに開発されたアプリケーション
バンドルされていないすべてのソフトウェア製品
サードパーティのアプリケーション
サードパーティの周辺装置とドライバ (たとえば、8mm テープドライバおよび SBus カード)
次のガイドラインに従って、保存するファイルシステムのリストを作成してください。
ローカルに変更されたデータファイル、および管理データ用としてサーバが依存するファイルは、抽出して保存してください。後者の例としては、/etc/hosts などいくつかの /etc ファイル、エクスポートされたファイルシステム (exportfs コマンドでリスト表示可能)、/trtpboot ディレクトリなどが挙げられます。これらは安全のために保存すべきファイルです。
spool やユーザのホームディレクトリのような、ローカルに生成されたデータだけを持つファイルシステムは完全に保存してください。
SunOS 4.x クライアント用にサーバを移行している場合は、クライアントに関する情報を持つファイルシステムを保存してください。このようなファイルの代表例は /export です。
Solaris プラットフォーム用にマージしたり変換できる SunOS 4.x システム構成ファイルはたくさんあります。以下の例のリストを使って、バックアップしたいシステム構成ファイルの選択に役立ててください。
このリストには推奨されるファイルが含まれています。各項目をよく調べた上で、サイトの構成に応じて項目をリストに追加したり、リストから削除してください。たとえば、サードパーティのソフトウェアベンダのディレクトリに特殊なファイルが含まれている場合は、それを保存する必要があります。
システムが NIS マスタサーバの場合は、NIS マスタディレクトリ (例: /etc) に入っているファイルをすべて保存する必要があります。さらに、NIS に追加したその他のマスタファイルもすべて保存してください。バックアップするファイルとして、次のものを推奨します。
./.cshrc
./.profile
./.login
./.logout
./.rhosts
./etc (システムが NIS クライアントであるか、またはネームサービスを使っていない場合)
./var/spool/calendar
./var/spool/cron
./var/spool/uucp
./var/nis (システムが NIS マスタサーバである場合)
./tftpboot 内のブートプログラム