作業 | 説明 | 手順の説明 | |||||
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ユーザー初期設定ファイルのカスタマイズ |
(省略可能) ユーザー初期設定ファイル (.cshrc、.profile、.login) を設定する。これによって新規ユーザーに一貫した環境を提供できる。 | ||||||
グループの追加 |
(省略可能) ユーザーの管理を容易にするため、グループマネージャの「編集(Edit)」メニューから「追加(Add)」を選択してグループを追加する。通常は 1 回だけ行う作業。 | ||||||
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ユーザーアカウントの追加 |
新しいユーザーアカウントを追加する Admintool の「ユーザー」メインウィンドウを使用して、ユーザーアカウントを追加する。 | ||||||
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ユーザーのホームディレクトリの共有 |
ユーザーのホームディレクトリを共有することによって、ユーザーのシステムからそのディレクトリをリモートでマウントできる。 | ||||||
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ユーザーのホームディレクトリのマウント |
AutoFS を使用しない場合に必要 ユーザーアカウントの作成時に AutoFS (「AutoHome の設定 (AutoHome Setup)」フィールド) を指定せず、ユーザーのホームディレクトリが別のシステムにある場合、ユーザーのホームディレクトリをユーザーのシステムに手作業でマウントする。 | ||||||
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ユーザーアカウントを追加する前に、ユーザーに関する情報を以下のような形式で記録しておくと便利です。
項目 |
記入欄 |
ユーザー名 |
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ユーザー ID |
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一次グループ |
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二次グループ | |
コメント | |
デフォルトシェル | |
パスワードの状態と有効期限 | |
ホームディレクトリのサーバー名 | |
ホームディレクトリのパス名 | |
マウント方法 | |
ホームディレクトリのアクセス権 | |
メールサーバー | |
所属部署 | |
部署管理者 | |
管理者 | |
従業員名 | |
役職 | |
資格 | |
従業員番号 | |
開始日 | |
メール別名への追加 | |
デスクトップシステム名 |
各タイプのユーザー用にスケルトンディレクトリを作成します。
# mkdir /shared-directory/skel/user-type
shared-directory |
ネットワーク上の別のシステムで利用できるディレクトリの名前 |
user-type |
ユーザーのタイプに応じて初期設定ファイルを格納するディレクトリの名前 |
デフォルトのユーザー初期設定ファイルを、異なるタイプのユーザー用に作成したディレクトリにコピーします。
# cp /etc/skel/local.cshrc /shared-directory/skel/user-type/.cshrc # cp /etc/skel/local.login /shared-directory/skel/user-type/.login # cp /etc/skel/local.profile /shared-directory/skel/user-type/.profile
ls -a コマンドを使って . (ドット) ファイルを一覧表示できます。
各ユーザータイプ用にユーザー初期設定ファイルを編集し、必要に応じてカスタマイズします。
ユーザー初期設定ファイルをカスタマイズする方法についての詳細は、「ユーザーの作業環境のカスタマイズ」を参照してください。
# chmod 744 /shared-directory/skel/user-type/.*
次の例では、特定のタイプのユーザー向けの、/export/skel/enduser ディレクトリにある C シェルユーザー初期設定ファイルをカスタマイズします。
# mkdir /export/skel/enduser # cp /etc/skel/local.cshrc /export/skel/enduser/.cshrc (.cshrc の編集 - 「コード例 - .cshrc ファイルの例」を参照) # chmod 744 /export/skel/enduser/.*
次の条件がそろっていることを確認します。Admintool を使用するには、次のものが必要です。
ビットマップディスプレイモニター。Admintool ソフトウェアは、Sun ワークステーションの標準ディスプレイモニターなど、ビットマップ画面のコンソールを使用するシステムでだけ使用できます。
OpenWindows 環境などの X Window システムが動作していること。
sysadmin グループのメンバーであること (グループ 14)。
コンソールとして ASCII 端末を使用するシステムで管理作業を行うには、Solaris のコマンドを使用してください。
Admintool を起動します。
$ admintool &
「Admintool:ユーザー (Users)」メインウィンドウが表示されます。
これは「Admintool:ユーザー (Users)」メインウィンドウです。このウィンドウを使用すれば、ユーザーアカウント情報を管理できます。
詳細については 「Admintool を起動する方法」を参照してください。
「ブラウズ (Browse)」メニューから「グループ (Group)」を選択します。
「Admintool:グループ (Groups)」ウィンドウが表示されます。
「編集 (Edit)」メニューから「追加 (Add)」を選択します。
「追加 (Add)」ウィンドウが表示されます。各フィールドの説明については、「ヘルプ (Help)」ボタンをクリックして、このウィンドウのフィールド定義を表示してください。
新しいグループの名前を「グループ名 (Group Name)」テキストボックスに入力します。
新しいグループのグループ ID を「グループ ID (Group ID)」テキストボックスに入力します。
グループ ID は固有でなければなりません。
(省略可能) 「メンバリスト (Members List)」にユーザー名を入力します。
ユーザーのリストをグループに追加します。ユーザー名はカンマで区切ります。
「了解 (OK)」をクリックします。
「Admintool:グループ (Groups)」ウインドウに表示されるグループのリストに、新しいグループが追加されます。
次の例は、グループ名が users、グループ ID が 101 のグループを追加する場合です。
(省略可能) 「ユーザー情報データシート」 のユーザー情報データシートに記入します。
Admintool を起動します。
詳細については 「Admintool を起動する方法」を参照してください。
「編集 (Edit)」メニューから「追加 (Add)」を選択します。
「追加 (Add)」ウィンドウが表示されます。
「追加 (Add)」ウィンドウの各項目を入力します。
各フィールドの説明については、「ヘルプ (Help)」ボタンをクリックして、このウィンドウのフィールド定義を表示してください。
「了解 (OK)」をクリックします。
「Admintool: ユーザー (Users)」のメインウインドウに表示されるユーザーアカウントのリストに、新しいユーザーアカウントが追加されます。
ユーザーのホームディレクトリを作成した場合、ユーザーのシステムがリモートでマウントできるように、そのディレクトリを共有しなければなりません。詳細については、「ユーザーのホームディレクトリを共有する方法」を参照してください。
ディスク空間が制限される場合、ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムで、そのユーザー用のディスク制限値を設定できます。ディスク制限値を設定する方法については、第 58 章「ディスク割り当ての管理」を参照してください。
次のように入力して、mountd デーモンが動作していることを確認します。
# ps -ef | grep mountd root 176 1 0 May 02 ? 0:19 /usr/lib/nfs/mountd
mountd デーモンが動作している場合、次の行が表示されます。
/usr/lib/nfs/mountd
mountd デーモンが動作していない場合、mountd デーモンを起動します。
# /etc/init.d/nfs.server start
システム上で共有されているファイルシステムを一覧表示します。
# share
ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムがすでに共有されているかどうかによって、次の手順を決定します。
ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムの状態 |
次の手順 |
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すでに共有されている |
次の確認手順へ進む |
共有されていない |
/etc/dfs/dfstab ファイルを編集して、次の行を追加します。
share -F nfs /file-system
file-system |
共有するユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステム。習慣上、このファイルシステムは /export/home になる。 |
/etc/dfs/dfstab ファイルで指定されたファイルシステムを共有します。
# shareall -F nfs
このコマンドは、/etc/dfs/dfstab ファイルにある share コマンドをすべて実行するので、システムをリブートする必要はありません。
ユーザーのホームディレクトリが共有されていることを確認します。
ユーザーアカウントの作成時に「AutoHome の設定 (AutoHome Setup)」フィールドを選択した場合 (ホームディレクトリの自動マウントを有効にする場合)、新規ユーザーとしてシステムにログインして、ユーザーのホームディレクトリが使用可能かどうかを確かめることができます。選択していない場合、ユーザーのホームディレクトリを手作業でマウントしてから、使用可能かどうかを確認するためにログインしなければなりません。
ユーザーアカウントの作成時に「AutoHome の設定 (AutoHome Setup)」フィールドを選択せず (ホームディレクトリの自動マウントを無効にする場合)、ユーザーのホームディレクトリがユーザーのシステム上にない場合、それが配置されているシステムから、ユーザーのホームディレクトリをマウントしなければなりません。詳細については、「ユーザーのホームディレクトリをマウントする方法」を参照してください。
# ps -ef | grep mountd # /etc/init.d/nfs.server start # share # vi /etc/dfs/dfstab (The line share -F nfs /export/home is added.) # shareall -F nfs
ユーザーのホームディレクトリが共有されていることを確認します。詳細については、「ユーザーのホームディレクトリを共有する方法」を参照してください。
ユーザーのシステムにスーパーユーザーとしてログインします。
/etc/vfstab ファイルを編集して、次のようにユーザーのホームディレクトリ用のエントリを作成します。
system-name:/export/home/user-name - /export/home/user-name nfs - yes rw,intr
system-name | ホームディレクトリが配置されるシステムの名前 |
/export/home/user-name |
共有されるユーザーのホームディレクトリの名前。習慣上、/export/home にユーザーのホームディレクトリが含まれるが、別のファイルシステムでも構わない。 |
- |
エントリに必要な可変部分 |
/export/home/user-name |
ユーザーのホームディレクトリがマウントされるディレクトリの名前 |
/etc/vfstab ファイルにエントリを追加する方法については、第 28 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除の手順」を参照してください。
ユーザーのホームディレクトリのマウント先を作成します。
# mkdir -p /export/home/user-name
ユーザーのホームディレクトリをマウントします。
# mountall
現在の vfstab ファイルにあるすべてのエントリ (このファイルの「mount at boot」フィールドが yes に設定されている) がマウントされます。
mount コマンドを使って、ホームディレクトリがマウントされているかどうかを確認してください。
# vi /etc/vfstab venus:/export/home/ripley - /export/home/ripley nfs - yes rw,intr の 1 行を追加する # mkdir -p /export/home/ripley # mountall # mount / on /dev/dsk/c0t3d0s0 read/write/setuid/largefiles on Fri May 2 07:39:11 1997 /usr on /dev/dsk/c0t3d0s6 read/write/setuid/largefiles on Fri May 2 07:39:11 1997 /proc on /proc read/write/setuid on Fri May 2 07:39:11 1997 /dev/fd on fd read/write/setuid on Fri May 2 07:39:11 1997 /opt on /dev/dsk/c0t3d0s5 setuid/read/write/largefiles on Fri May 2 07:39:13 1997 /tmp on swap read/write on Fri May 2 07:39:13 1997 /export/home/ripley on venus:/export/home/ripley /read/write/remote on Fri May 2 07:39:14 1997 #