Solaris のシステム管理

Solaris ユーザー登録

Solaris ユーザー登録は、新しい Solaris リリース、アップグレードのオファー、およびプロモーションについての情報を入手するためのツールです。このグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) は、ユーザーが最初にユーザーのデスクトップにログインしたときに、自動的に起動されます。この GUI によって、ユーザーは現在登録することも、将来登録することも、あるいは登録しないことも可能です。ユーザー登録により、サンはユーザーの Solaris バージョン、タイプ、プラットフォーム、ハードウェアおよび、ロケールの情報を入手します。


注 -

システム管理者またはスーパーユーザーとしてログインすると、Solaris ユーザー登録は起動されません。


登録することを選択した場合、完成されたフォームのコピーが $HOME/.solregis/uprops に格納されます。登録しないことを選択しても、次の方法でユーザー登録を起動し、登録を選択することができます。

詳細については、solregis(1) のマニュアルページを参照してください。

エラー状態

次の表に、登録時に発生する可能性のある問題と、衝突を解決するために必要な処置について説明します。

表 2-3 登録のエラー状態と必要な処置

エラー状態 

必要な処置 

登録フォームが初期化されない。Web ページウィンドウを表示して、システム管理者に登録設定を妨げている問題を解決してもらうようにユーザーに要求する。 

登録ファイルが失われていないかチェックする。 

フォームを電子メールで送信できない。ダイアログボックスを表示して、システム管理者に問題を解決してもらうようにユーザーに要求する。 

電子メールが正しく構成されているかどうかをチェックする。完成した登録フォームを電子メールで送信するには CDE が必要なため、CDE がユーザーのシステム上にあるかを確認する。代わりにユーザーがフォームを印刷して、ファックスか郵便で送信することもできる。 

フォームを印刷できない。ダイアログボックスを表示して、システム管理者に問題を解決してもらうようにユーザーに要求する。 

プリンタが正しく構成されているかどうかをチェックする。代わりにユーザーが電子メールでフォームを送信することもできる。 

フォームを保存できない。ダイアログボックスを表示して、登録は成功したが、将来登録を更新するときに登録情報を呼び出せないということを示す。 

ユーザーのホームディレクトリをチェックする。必要な処置は、ユーザーの組織の構成によって異なる。 

ユーザー登録を無効にする方法

表 2-4 に、Solaris ソフトウェアのインストールの前後において、ユーザー登録を無効にする方法を示します。Solaris ユーザー登録を無効にする前に、組織のシステム管理者をユーザー登録しておくことをお勧めします。

表 2-4 ユーザー登録を無効にする方法

ユーザー登録を無効にするとき 

方法 

参照先 

Solaris ソフトウェアをインストールする前 

  • SUNWsregu パッケージを選択解除する (対話式インストール)。

  • SUNWsregu パッケージをインストールしないように、カスタム JumpStart プロファイルを変更する。

  • 1 つまたは複数のシステム上の /etc/default ディレクトリに、DISABLE=1 という行を持つ、solregis という名前のファイルを作成する finish スクリプトを作成して実行する。

Solaris のインストール (上級編)

solregis(1) のマニュアルページ

Solaris ソフトウェアをインストールした後 

  • pkgrm コマンドを使用して SUNWsregu パッケージを削除する。

  • /etc/default ディレクトリに solregis ファイルを追加する (カスタム JumpStart インストールのみ)。

第 17 章「ソフトウェア管理の手順」

Solaris のインストール (上級編)

solregis(1) のマニュアルページ