Solaris 2.6 印刷クライアントソフトウェアと、Solstice AdminSuite プリンタマネージャは、ネットワーク上のプリンタを設定し、管理するためのグラフィカルな解決方法を提供します。Solaris 2.6 印刷クライアントソフトウェアの特長は、ネームサービス (NIS または NIS+) をサポートし、ネットワークの印刷管理を集中化できることです。コマンド行で lpadmin を使用しても各システムのプリンタを構成できます。
システム管理ツール (Administration Tool または Admintool) は Solaris 環境で別の方法によりプリンタをインストールします。グラフィカルユーザーインタフェースによってプリンタの設定と管理を簡単に行うことができます。Admintool の使用方法については、第 41 章「プリンタの設定手順」を参照してください。
Admintool ではリモートシステムに変更を加えることはできないので、プリンタを接続したシステム上で実行しなければなりません。プリンタを設定するときに、Admintool はシステムの /etc/printers.conf と /etc/lp ディレクトリに適切な変更を加えます。SunOS 5.x オペレーティングシステムを実行中の場合にのみ、Admintool を使用してシステムを印刷サーバーまたは印刷クライアントとして設定できます。SunOS 4.x の印刷サーバーとクライアントを設定する方法については、SunOS 4.x のマニュアルを参照してください。
印刷サービスの設定作業のほとんどは、Admintool を使用して実行できます。ただし、スクリプトの作成などの特殊なニーズがあれば、LP 印刷サービスコマンド (Admintool の基礎となるコマンド) を直接使用できます。コマンドによる設定処理については、「LP コマンドを使用して、印刷クライアントにアクセスを追加する方法」を参照してください。
表 39-3 からプリンタ設定情報を見つけてください。
表 39-3 プリンタ設定情報の参照先
情報 |
参照先 |
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Admintool を使用して印刷クライアントと印刷サーバーを設定する | |
ネームサービスを使用して印刷クライアントが利用できるようにプリンタ情報を設定する | |
LP コマンドを使用してネットワークプリンタを設定する | |
Solstice プリンタマネージャを使用して印刷 (ネットワークプリンタも含む) を設定および管理する |
『Solstice AdminSuite 2.3 管理ガイド』 |
LP コマンドを使用してプリンタを管理する |