Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

インスタンス設定ファイルの編集

最初にブローカを実行したときに、その特定のブローカインスタンスの設定プロパティーを格納するインスタンス設定ファイルが作成されます。インスタンス設定ファイルは config.properties と呼ばれ、設定ファイルが属するブローカインスタンスの名前によって識別されるディレクトリに格納されます。

/instances/ instanceName/props/config.properties

instances ディレクトリの場所については、付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照してください。ファイルが存在しない場合、ブローカの起動時に -name オプションを使用して (「ブローカユーティリティー」を参照)、Message Queue がファイルの作成に使用できるインスタンス名を指定する必要があります。


注 –

instances/instanceName ディレクトリとインスタンス設定ファイルは、対応するブローカインスタンスを作成したユーザーが所有します。ブローカインスタンスは、常に同じユーザーにより再起動されます。


インスタンス設定ファイルは、ブローカインスタンスによって管理され、Message Queue 管理ユーティリティーを使用して設定に変更を加えた場合に変更されます。また、インスタンス設定ファイルを手作業で編集して、ブローカの動作とリソースの使用をカスタマイズできます。手作業で編集するには、instances/ instanceName ディレクトリの所有権が必要です。所有権がなければ、root としてログインしてディレクトリのアクセス権限を変更する必要があります。

ブローカがインスタンス設定ファイルを読み込むのは起動時だけです。ブローカの設定の変更を確定するには、ブローカをシャットダウンして、ファイルを編集し、ブローカを再起動する必要があります。ファイル (または任意の設定ファイル) 内のプロパティーの定義では、次の構文が使われます。

propertyName=value [[,value1] ]

たとえば、次のエントリは、ブローカが追加メッセージを拒否するまでに、メモリーと持続ストレージに最大 50,000 メッセージを保持するように指定します。

imq.system.max_count=50000

次のエントリは、毎日、つまり 86,400 秒ごとに新しいログファイルを作成するように指定します。

imq.log.file.rolloversecs=86400

使用可能なブローカ設定プロパティーとそれらのデフォルト値については、「ブローカサービス」および 第 14 章「ブローカのプロパティーのリファレンス」を参照してください。