Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

JDBC ベースのストアの保護

JDBC ベースの持続を使用するブローカは、JDBC 互換データベースに持続データを書き込みます。Oracle などのデータベースサーバーによって管理されるデータベースについては、Message Queue のデータベーステーブル (IMQ で始まる名前が付けられたテーブル) にアクセスするためのユーザー名とパスワードを作成することをお勧めします。データベースで個々のテーブルの保護ができない場合、Message Queue ブローカだけが使用する専用のデータベースを作成します。ユーザー名とパスワードのアクセス権を作成する方法については、データベースベンダーによって提供されているマニュアルを参照してください。

データベース接続を開くためにブローカが求めるユーザー名とパスワードは、ブローカ設定プロパティーとして与えることができます。ただし、imqbrokerd コマンドの -dbuser および -dbpassword オプションを使用して、ブローカの起動時にコマンド行オプションとして入力するほうがより安全です (「ブローカユーティリティー」を参照)。

データベースの JDBC ドライバを使用してブローカが直接アクセスする組み込みデータベースの場合、「ファイルベースのストアの保護」で説明したように、通常は持続データが格納されるディレクトリにファイルアクセス権を設定することでセキュリティーが確保されます。ただし、データベースをブローカとデータベースマネージャーユーティリティーの両方から読み取り可能および書き込み可能にするためには、いずれも同じユーザーにより実行される必要があります。