Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (Windows 版)

第 2 章 インストールシーケンスの例

この章では、一般的な Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) インストールシーケンスのガイドラインについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

この章の利用方法

この章のインストールシーケンスの例は、一般的な Java ES インストールを実行するための大まかなガイドラインです。これらによって、特定の配備シナリオを実装するために必要な一連の手順を理解できます。

単一セッションの例では、単一ホストに、単一インストールセッションで 1 つまたは複数の Java ES コンポーネントをインストールする代表的な手順について説明します。これには評価の例が含まれます。残りの例では、さまざまなソリューションのために、複数ホストで、複数インストールセッションを実行する状況について説明します。この章のシーケンスは、『Sun Java Enterprise System 5 インストール計画ガイド』に示す Java ES コンポーネント間の依存関係に基づいています。

コンポーネントの選択では、Java ES インストーラは、コンポーネントの互換性のないバージョンと要件に適合しないバージョンを識別します。問題が識別されると警告メッセージが出力され、対処する必要のある内容が示されます。それらのメッセージには、すでにローカルホストにインストールされているコンポーネントの一部またはすべての互換性のないバージョンについての情報も示されます。すでにインストールされているコンポーネントを調べるために、Java ES インストーラを使用することもできます。


ヒント –

インストーラを起動する前に、互換性のないバージョンの Java ES コンポーネントを削除またはアップグレードします。


表 2–1 インストールシーケンスのガイドライン

インストールガイドラインのトピック 

説明 

監視 

Monitoring Console は、監視する Java ES コンポーネントと同じホスト上では実行できません。そのため、Monitoring Console は別のホストに別のインストールセッションとしてインストールしてください。 

インストール時の設定 

次のコンポーネントは、「インストール中に自動的に設定」でインストールできますが、インストール中に設定を行うことはできません。Monitoring Console および Service Registry。 

リモートコンポーネント 

リモート Java ES コンポーネントを使用して依存性の要件を満たす場合は、そのリモートコンポーネントに依存する Java ES コンポーネントをインストールする前に、リモート Java ES コンポーネントをインストールし、稼働しておく必要があります。 

   

Access Manager のモード 

Access Manager を Portal Server と一緒にインストールする場合は、Access Manager 旧バージョン (6.x) インストールタイプを使用する必要があります。Access Manager レルム (7.x) インストールタイプは、Portal Server をインストールしない場合にのみ使用できます。

単一セッションインストールの例

次の例は、単一セッションで、単一ホストにインストールする場合に適用されます。

評価の例

評価インストールは、一般に、短時間で配備をテストする方法と考えられています。この例では、グラフィカルインタフェース、カスタムインストール、および「インストール中に自動的に設定」オプションを使用します。設定のページが表示されたら、可能なかぎりデフォルト値を受け入れます。

この例では、すべての Java ES コンポーネントをインストールして、Web コンテナとして Web Server を使用します。

ProcedureJava ES 評価のシーケンスを作成する

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES グラフィカルインストーラを起動します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

    Java ES インストーラでは、次の 2 つのタイプのインストールを実行できます。

    デフォルト

    Web Server を Web コンテナとして、すべての製品を自動的に選択および設定します

    カスタム

    Java ES コンポーネントを選択できます

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションを選択します。

    インストール時に設定できない Java ES コンポーネントを示すメッセージが表示されます。

  6. コンポーネントを選択する際、すべてインストールするよう選択します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  7. インストールディレクトリを確認します。

  8. デフォルト設定がある場合は、それを受け入れます。

  9. インストールサマリーとログを表示します。

  10. インストール後の設定を完了します。

    インストール後の設定の手順については、第 5 章「インストール後の設定の実行」を参照してください。

  11. Java ES コンポーネントを起動します。

Access Manager と Portal Server の例

この例では、単一ホストの Access Manager で、Web コンテナとして Web Server を使用して、Portal Server をインストールします。Portal Server と Access Manager で同じ種類の Web コンテナを使用してください。

アイデンティティー管理およびポリシーコアサービス、Access Manager 管理コンソール、および連携の共有ドメインサービスを異なるホスト上で使用する場合は、これらの Access Manager サブコンポーネントの選択を解除します。

ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件

次の表に、ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件を示します。

表 2–2 ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件

コンポーネント 

プラットフォーム要件 

オペレーティングシステム 

Windows XP 

RAM 

Sun Java System Web Server 上への正規の配備用に 1.5G バイト。 

Sun Java System Application Server 上への正規の配備用に 2.0G バイト。 

ディスク容量 

Portal Server および関連するアプリケーション用に 2G バイト 

ソフトウェア要件

Portal Server には次のスタックコンポーネントが必要です。


注 –

Portal Server 7.1 をインストールする前に、Access Manager を旧バージョンモードでインストールする必要があります。


前提条件

Portal Server をインストールする前に次の点を確認します。

Procedureホスト名とドメイン名を設定する

  1. 「マイ コンピュータ」アイコンを右クリックします。

  2. システムの「プロパティ」ウィンドウで「コンピュータ名」タブをクリックします。

  3. 「変更」をクリックし、コンピュータ名を入力します。

    このコンピュータ名が、ホストのホスト名になります。

  4. 「詳細」をクリックして、ドメイン名を入力します。たとえば、red.iplanet.com と入力します。

  5. 「OK」をクリックして、変更を保存します。

  6. ホストを再起動します。

  7. ホスト名およびドメイン名が設定されていることを確認します。

    1. コマンドプロンプトで hostname と入力します。

      ホスト名が表示されます。

    2. コマンド行インタフェースで ping hostname と入力します。

      実行結果に hostname.domainname が表示されます。

Portal Server のインストール

このタイプのインストールの一般的な手順には、次のものがあります。

ProcedurePortal Server をインストールする

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. ライセンス契約に同意し、インストール先のフォルダを選択します。

  5. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  6. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  7. コンポーネントの選択で、Portal Server と Web Server を選択します。

    Access Manager と Directory Server は自動的に選択されます。インストーラから Directory Server と Access Manager の選択を解除することはできません。Directory Server と Access Manager をインストールするように指定します。


    注 –

    「インストール中に自動的に設定」オプションのインストール、および評価設定モードのインストールでは、リモートサーバーはサポートされません。「インストール後に手動で設定」オプションを選択して、インストール後にリモートサーバーを手動で設定する必要があります。


  8. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

  12. Java ES コンポーネントを起動します。

  13. デフォルトの Access Manager ログインページにアクセスします。

    http://webserver-host:port /amserver

Procedureインストール後の手順

  1. 詳しくは、「Portal Server を起動する」を参照してください。

Portal Server のアンインストール

Portal Server をアンインストールするには、次の手順に従います。

ProcedurePortal Server をアンインストールする

  1. ホストを再起動することにより、すべての Java ES 5 コンポーネントを確実にシャットダウンします。

  2. インストール先フォルダを削除します。

    デフォルトでは、Java ES 5 は C:\Program Files\Sun\JavaES5 フォルダにインストールされます。

  3. Java ES 5 およびサービスエントリのレジストリエントリをクリーンアップします。


    注意 – 注意 –

    Java ES に関連するレジストリエントリを削除する必要があります。


    1. コマンドプロンプトから regedit.exe を実行します。

    2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sun Microsystems\ の場所に移動し、このキーの下にあるすべてのキーを削除します。たとえば、Access Manager、共通エージェントコンテナなどです。

    3. レジストリ内の次の場所に移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall

    4. エントリをスクロールしながら、右側のキー値を確認します。エントリは、"{EB05D453-81D0-4F5B-A38C-10C4E6C7DF68}" のようになります。右側の値は、"Sun Java Enterprise System 5" になります。"{EB05D453-81D0-4F5B-A38C-10C4E6C7DF68}""InstallShield_{EB05D453-81D0-4F5B-A38C-10C4E6C7DF68}" のような、一致するエントリを持つキーを削除します。

    5. レジストリ内の次の場所に移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\

    6. 次のキーを削除します: Common_Agent_Container_2_864cfa27_defaultHADB4.4MgmtAgentMQ3.7UR1_Broker、および Web Console 3.0.2 console

    7. レジストリ内の次の場所に移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application

    8. JavaService キーおよび Web Console 3.0.2 console キーを削除します。

    9. レジストリ内の次の場所に移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\

      次のキーを選択します: LEGACY_HADB4.4MGMTAGENT


      注 –

      デフォルトでは、管理者には Enum\Root 下のキーを削除するアクセス権がありません。「編集」->「アクセス許可」をクリックし、Everyone ユーザーに「フル コントロール」オプションを選択してください。


    10. LEGACY_HADB4.4MGMTAGENT キーを削除します。

    11. 同じようにして次のキーを削除します: LEGACY_MQ3.7UR1_BROKER および LEGACY_WEB_CONSOLE_3.0.2_CONSOLE

  4. ホストを再起動します。

Application Server のみをインストールする例

この例では、Application Server を単独でインストールします。

ProcedureApplication Server をインストールする: シーケンスの例

始める前に

Application Server は、Message Queue のローカルインストールが必要です。負荷分散を使用する場合は、Web Server のローカルインストールが必要です。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Application Server を選択します。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールディレクトリを確認します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

  12. Application Server を起動します。これにより Message Queue は自動的に起動されます。

Directory Proxy Server の例

この例では、単一ホストで、Directory Server とともに Directory Proxy Server をインストールします。


注 –

評価の場合を除いて、Directory Proxy Server は、Directory Server がインストールされているシステムにインストールしないでください。


ProcedureDirectory Proxy Server をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. コンポーネントの選択で、Directory Proxy Server を選択します。

    Directory Server のリモートコピーを使用する場合は、Directory Server の選択を解除し、インストール後の設定の際にリモートコピーを指定します。

  6. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  7. インストールディレクトリを確認します。

  8. インストールを実行します。

  9. インストールサマリーとログを表示します。

  10. インストール後の設定を完了します。

  11. まず Directory Server を起動し、それから Directory Proxy Server を起動します。

Directory Server のみをインストールする例

この例では、Directory Server を単独でインストールします。

ProcedureDirectory Server をインストールする: シーケンスの例

始める前に

Directory Server は、他の Java ES コンポーネントとの依存関係はありません。

配備で Schema 2 が必要な場合、その他の Java ES コンポーネントを実装する前に Schema 2 用の Directory Server を設定します。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

    「インストール中に自動的に設定」オプションを選択した場合は、インストール中に設定可能なローカル Java ES コンポーネントの設定ページが表示されます。

    「インストール後に手動で設定」オプションを選択した場合は、設定ページは表示されません。

  6. コンポーネントの選択で、Directory Server を選択します。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールディレクトリを確認します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

  12. Directory Server を起動します。

Message Queue のみをインストールする例

この例では、Message Queue を単独でインストールします。Message Queue は、他の Java ES コンポーネントとの依存関係はありません。

ProcedureMessage Queue をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール後に手動で設定」オプションを選択します

  6. コンポーネントの選択で、Message Queue を選択します。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールを実行します。

  9. インストールサマリーとログを表示します。

  10. Message Queue を起動します。

Monitoring Console のみをインストールする例

Java ES コンポーネントで Java ES Monitoring を使用する場合、ほかの Java ES コンポーネントに加えて Monitoring Console コンポーネントをインストールします。ただし、Java ES コンポーネントと同じホストで Monitoring Console を実行することはできません。Monitoring Console は、別個のインストールセッションでインストールします。

ProcedureMonitoring Console をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

    ほかの Java ES コンポーネント製品が Monitoring Console と同じホストにインストールされていないことを確認します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Monitoring Console を選択します。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールディレクトリを確認します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

    監視を使用するすべてのコンポーネントをほかのホストにインストールしたら、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の第 2 章「Monitoring Framework の有効化と設定」の手順を使用して、各コンポーネントを監視できるように設定する必要があります。このマニュアルには、Java ES Monitoring を管理および使用する手順も記載されています。Registry Server のインストール後の設定を完了するには、「Service Registry のインストール後の設定」を参照してください。

Portal Server Secure Remote Access をインストールする例

この例では、1 つのホストに Access Manager と Portal Server Secure Remote Access をインストールします。Web コンテナとして Web Server を使用します。

ProcedurePortal Server Secure Remote Access をインストールする: シーケンスの例

始める前に

注 –

Access Manager を Portal Server と一緒にインストールする場合は、Access Manager 旧バージョン (6.x) インストールタイプを使用する必要があります。Access Manager レルム (7.x) インストールタイプは、Portal Server をインストールしない場合にのみ使用できます。


  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Portal Server Secure Remote Access と Web Server を選択します。

    Portal Server と Directory Server は自動的に選択されます。Access Manager は手動で選択する必要があります。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールを実行します。

  9. インストールサマリーとログを表示します。

  10. インストール後の設定を完了します。

  11. Java ES コンポーネントを起動します。

  12. デフォルトの Access Manager ログインページにアクセスします。


    http://webserver-host:port/amserver
  13. ポータルにアクセスします。


    http://webserver-host:port/portal/dt
  14. Portal Gateway にアクセスします。


    https://gateway-server:port/

Service Registry のみをインストールする例

この例では、Service Registry を単独でインストールします。

ProcedureService Registry をインストールする: シーケンスの例

始める前に

Service Registry は、HADB および Application Server のローカルインストールと少なくともその 2 つのサブコンポーネント、ドメイン管理サーバーとコマンド行管理ツールが必要です。Message Queue も必要です。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Service Registry を選択します。

    Application Server とその必須サブコンポーネント、および HADB と Message Queue は自動的に選択されます。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールディレクトリを確認します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

  12. Service Registry を起動します。

Web Server のみをインストールする例

この例では、Web Server を単独でインストールします。Web Server は、ほかの Java ES コンポーネントとの依存関係はありません。

ProcedureWeb Server をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Web Server を選択します。

  7. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  8. インストールディレクトリを確認します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. インストール後の設定を完了します。

  12. Web Server を起動します。

コンテナの設定を使用する Access Manager SDK の例

この例では、リモートホストにすでにインストールされている Access Manager を使用して、Access Manager SDK をインストールします。

Procedureホスト A を設定する: シーケンスの例

    インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

    インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

    Java ES インストーラを実行します。

    ライセンス契約に同意し、インストール先のフォルダを選択します。

    インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

    「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

    インストール後の設定については、第 5 章「インストール後の設定の実行」を参照してください。

    コンポーネントの選択で、Access Manager、Directory Server、および Web コンテナを選択します。

    非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

    管理者ユーザー名とパスワードを入力します。

    インストールを実行します。

    インストールサマリーとログを表示します。

    Directory Server と Web コンテナがインストールされ、稼働していることを確認します。

    デフォルトの Access Manager ログインページにアクセスします。

    http://webserver-host:port/amserver

Procedureホスト B を設定する: シーケンスの例

始める前に

Access Manager SDK だけをインストールする場合、Java ES インストーラでは Web コンテナを設定することはできません。

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. ライセンス契約に同意し、インストール先のフォルダを選択します。

  5. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  6. 「インストール後に手動で設定」オプションを選択します

  7. コンポーネントの選択で、Access Manager SDK を選択します。

  8. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  9. 管理者ユーザー名とパスワードを入力します。

  10. インストールを実行します。

  11. インストールサマリーとログを表示します。

  12. Web コンテナ管理サーバーを設定し、起動します。

    Web コンテナの設定の詳細については、第 5 章「インストール後の設定の実行」を参照してください。

  13. AccessManager-base\setup\AMConfigurator.properties ファイルを編集します。

    AMConfigurator.properties ファイル内の次のパラメータを変更します。

    • DEPLOY_LEVEL を 4 に設定します。

    • SERVER_HOSTSERVER_PORT を、Access Manager SDK で使用する完全サーバーのホストとポートに設定します。

    • DS_HOSTDS_DIRMGRPASSWD、および ROOT_SUFFIX を、ホスト A Directory Server のホスト名、ディレクトリマネージャーパスワード、およびルートサフィックスに設定します。

    • ADMINPASSWDAMLDAPUSERPASSWD を、ホスト A で使用する amadmin および amldapuser のパスワードに設定します。

    • AM_ENC_PWD を、ホスト A で使用するパスワードの暗号化鍵に設定します。Access Manager SDK では、ホスト B への Access Manager のリモートインストール時に指定した暗号化鍵と同じ暗号化鍵を AM_ENC_PWD に使用します。この値は、次のコマンドを使用して取得します。Accessmanager-base/config/AMConfig.properties

    • WEB_CONTAINER を、使用している Web コンテナに対応する値に設定します。

    • BASEDIR を、Access Manager SDK の「インストール後に手動で設定」オプションでのインストール時に使用したインストールディレクトリに設定します。

    • ホスト A でレルムモードを使用する場合は AM_REALM を「Enabled」に、旧バージョンモードを使用する場合は「Disabled」に設定します。

    • SDK で使用する Web コンテナに対応する設定値を見つけ、それらの設定値を当該 Web コンテナの詳細情報を使用して変更します。たとえば、WEB_CONTAINERWS6 (Sun Java System Web Server) に設定した場合は、WS61_INSTANCEWS61_HOMEWS61_PROTOCOL など WS61 プレフィックスの付く設定値を変更してください。

  14. 管理者として、編集した AMConfigurator.properties ファイルを使用して Access Manager を配備します。

    AccessManager-base\setup\amconfig.bat

アイデンティティー管理の例

この例では、Access Manager と Directory Server をインストールして、アイデンティティー管理を実装します。ただし、Directory Server はリモートホストにインストールしたものを使います。

Procedureホスト A をインストールする: シーケンスの例

始める前に

    Directory Server をインストールし、起動します。

    「Directory Server のみをインストールする例」を参照してください。

Procedureホスト B をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. ライセンス契約に同意し、インストール先のフォルダを選択します。

  5. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  6. 「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  7. コンポーネントの選択で、Access Manager と Web Server を選択します。

    Directory Server は自動的に選択され、インストールされます。

  8. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  9. 管理者ユーザー名とパスワードを入力します。

  10. インストールを実行します。

  11. インストールサマリーとログを表示します。

  12. AccessManager-base\setup\AMConfigurator.properties ファイルを編集します。

    DS_HOST、DS_DIRMGRPASSWD、および ROOT_SUFFIX を、ホスト A Directory Server のホスト名、ディレクトリマネージャーパスワード、およびルートサフィックスに設定します。

  13. Web コンテナを設定し、管理サーバーを起動します。

    Web コンテナの設定の詳細については、第 5 章「インストール後の設定の実行」を参照してください。

  14. デフォルトの Access Manager ログインページにアクセスします。


    http://webserver-host:port/amserver

Web とアプリケーションサービスの例

高可用性セッションストレージで使用される HADB は、Application Server で動作し、セッションの持続性を含むフェイルオーバー機能を提供します。

この例では、負荷分散を装備する 2 ノードの HADB クラスタを実装するガイドラインについて説明します。ただし、推奨されるソリューションは、4 台のホストに HADB をインストールし、ほかには何もインストールしないことです。この場合、管理用 HADB とロードバランサを装備するドメイン管理サーバー (DAS)、および Web Server は、別のホストにインストールされます。

パーティション化されたオペレーティングシステムで推奨されるソリューションは、2 つのホストサーバーをインストールし、それぞれで 1 つ以上の HADB プロセスを実行することです。

ProcedureWeb とアプリケーションサービスをインストールする: シーケンスの例

全般的な手順は次のとおりです。

次の例は、1 つのノードにすべての Java ES コンポーネントをインストールする方法を示しています。以降のノードには、配備に必要な Java ES コンポーネントをインストールします。最小で 2 つのインストールセッションが必要になります。

始める前に
  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションを選択します。

    Message Queue は、設定が不要です。

  6. コンポーネントの選択で、Application Server を選択します。

    Message Queue と HADB、および、Application Server ノードエージェントとロードバランスプラグインを除く Application Server のすべてのサブコンポーネントが自動的に選択されます。

  7. Application Server コンポーネントを展開し、ロードバランスプラグインを選択します。


    注 –

    同じアクセス権を使用して、Web Server と Load Balancing Plug-in をインストールする必要があります。


  8. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. Java ES コンポーネントを起動します。

  12. 負荷分散の設定を完了します。

    詳しくは、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』を参照してください。

リモートの Access Manager を使用する Portal Server の例

この例では、Directory Server とともに別のホストにすでにインストールした Access Manager を使用して、Portal Server とそれに必要な Java ES コンポーネントを 1 つのホストにインストールします。Access Manager と Portal Server は、同じ種類の Web コンテナを使用する必要があります。


注 –

このシーケンスの例を使用するには、『Java ES 5 リリースノート』にある既知の問題 6284663 も参照してください。


Procedureホスト A をインストールする: シーケンスの例

始める前に

Portal Server は、Access Manager が必要です。Access Manager は、Directory Server のローカルまたはリモートのコピーと、ローカルの Web コンテナが必要です。Access Manager とは別のホストで Portal Server を実行することができます。この場合、Portal Server は Access Manager SDK のローカルインストールとローカルの Web コンテナが必要です。Portal Server と Access Manager SDK をインストールする場合、Access Manager の不要なサブコンポーネントの選択を解除します。インストーラは、Portal Server の選択時に、すべての Access Manager のサブコンポーネントを自動的に選択します。

    Access Manager と Directory Server がインストールされ、稼動していることを確認します。

    「アイデンティティー管理の例」

Procedureホスト B をインストールする: シーケンスの例

  1. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。表 2–1を参照してください。

  2. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。表 1–1を参照してください。

  3. Java ES インストーラを実行します。

  4. インストールのタイプの選択で「カスタム」を選択します。

  5. 「インストール中に自動的に設定」オプションまたは「インストール後に手動で設定」オプションを選択します。

  6. コンポーネントの選択で、Portal Server を選択します。

    Access Manager のすべてのコンポーネントおよび Directory Server は、自動的に選択されます。Web コンテナは自動的には選択されません。「Web コンテナの選択」ページが表示され、Web コンテナの選択が求められます。

  7. Directory Server と、Access Manager SDK を除く Access Manager のすべてのサブコンポーネントの選択を解除します。

    依存関係のメッセージに従って、Application Server、Web Server、または以前にインストールしたローカル Web コンテナを選択します。

  8. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  9. インストールを実行します。

  10. インストールサマリーとログを表示します。

  11. 必要なインストール後の設定を完了します。