Solaris CDE では、次の機能が提供されています。
日本語化されているアプリケーション
日本語環境固有のアプリケーション
日本語オンラインヘルプ
日本語オンラインマニュアル
日本語入力サーバー
下記に示すアプリケーションでは、日本語の入力や日本語ファイルの表示など日本語を扱うことができます。また、ユーザーインタフェースのラベルやヘルプメッセージなどが日本語で表示されます。
「時計」は OpenWindows のツールのため、ja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動した場合、ラベルやメッセージは英語表記になります。
ファイルマネージャ
テキストエディタ
メールプログラム
カレンダ
Web ブラウザ
端末エミュレータ
コンソール
時計
電卓
パフォーマンスメーター
電源管理ツール
印刷マネージャ
オーディオ
イメージビューア
スナップショット
アイコンエディタ
アクション作成
アプリケーションビルダ
スタイルマネージャ
アプリケーションマネージャ
ヘルプマネージャ
マニュアルページビューア
テキストノート
音声ノート
アドレスマネージャ
ファイルを検索
プロセスマネージャ
Solaris CDE に固有のアプリケーションとして、次のプログラムが提供されています。
Solaris 外字ツール (sdtudctool)」は Solaris CDE 上で、ユーザー定義文字を別フォントファイルとして登録するツールです。このツールを利用して、画面上で使用される複数のサイズのビットマップフォントにユーザー定義文字を一括して登録できます。また、同時にアウトラインフォントにもユーザー定義文字を登録できます。 詳細は、第 14 章「ユーザー定義文字の登録 (Solaris 外字ツール)」と第 15 章「フォントの移行」を参照してください。
Solaris CDE がサポートしている日本語入力システムの 1 つである cs00 のユーザー辞書を編集するユーティリティツールです。 大きく分けて次の 2 つの機能を備えています。詳細は、『cs00 ユーザーズガイド』を参照してください。
利用中の辞書に対して単語の登録・削除を行う
利用中でないユーザー辞書形式ファイルを編集する
F1 キーまたは Help キーを押します。
各アプリケーションの「ヘルプ」メニューまたはヘルプボタンを選択します。
フロントパネルからヘルプマネージャを起動します。
フロントパネルのヘルプサブパネルまたは各アプリケーションの「ヘルプ」メニューから「アイテムヘルプ」を選択します。
詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズガイド』を参照してください。
ワークスペースメニューの「プログラム」またはフロントパネルの「ヘルプ」サブパネルから「AnswerBook2」を選択すると、AnswerBook2TM のビューアが起動し、日本語 AnswerBookTM を参照できます。
Solaris CDE では、日本語入力システムとして Wnn6、ATOK8、または cs00 を使用できます。ワークスペースメニューの「日本語入力システム切替」で変更できます。
スタイルマネージャを起動して、次の項目をカスタマイズできます。
ワークスペースのカラーとパレット
フォントのサイズとフォントグループ
ワークスペースの背景パターン
キーボード (キーのリピート機能とキークリックボリューム)
マウス
ビープ音
画面ロックとスクリーンセーバー
ウィンドウ
セッションの開始および終了方法
スタイルマネージャを使って、ユーザーが追加したフォントグループをデスクトップアプリケーションで使用できます。
たとえば、HG-Gothic-B を使用するには次の操作を実行します。
スタイルマネージャを起動し、「フォント」メニューを選択します。
「フォント」ダイアログボックスが表示されます。
「フォントグループの追加」ボタンを押します。
図 9-1 のようなウインドウが表示されます。
3 種類の文字集合 (JIS X 0201、JIS X 0208、JIS X 0212) について、システムユーザーフォントとして、リストの中から「Hg Gothic B」を選択し、「了解」を押します。
フォントグループ名を入力します。
フォントグループのリストから手順 4 で入力したグループ名を選択します。
「了解」を押し、アプリケーションを起動します。
ja_JP.UTF-8 ロケール環境で EUC 対応のプリンタにメールを出力するには、次の操作を実行します。
$HOME/.dt/types に dtmail.dt という名前で、次の内容のファイルを作成します。
ACTION Print { LABEL Print ARG_TYPE DTMAIL_FILE TYPE COMMAND WINDOW_TYPE NO_STDIO EXEC_STRING sh -c ` 促 dtmailpr -p -f %(File)Arg_1% | iconv -f UTF-8 -t encJP | dtlp -u ¥ %(File) Arg_1%;' } |
Solaris CDE では、ja、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 の 3 つのロケールをサポートしていますが、いずれか 1 つのロケール環境で使用することをお勧めします。1 人のユーザーが ja、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールを混在して使用すると、次の問題が起こります。
最初に CDE にログインしたときのロケールにあわせてワークスペースメニューが作成されるために、他のロケールでは、ワークスペースメニューが正しく表示されません。
$HOME/.dt/types に日本語ラベルのついたアクション、または日本語名のアクションファイルが存在する場合、そのアクションは、ja、ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールのいずれかの環境でしか実行できません。
ja ロケールで登録したカレンダは、 ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動されたカレンダ・マネージャで見ることができません。ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 ロケールで作成した場合も同様に、他のロケールでは表示できません。