JFP ユーザーズガイド

第 9 章 Solaris CDE の機能概要

Solaris CDE では、次の機能が提供されています。

日本語化されているアプリケーション

下記に示すアプリケーションでは、日本語の入力や日本語ファイルの表示など日本語を扱うことができます。また、ユーザーインタフェースのラベルやヘルプメッセージなどが日本語で表示されます。


注 -

「時計」は OpenWindows のツールのため、ja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8 ロケールで起動した場合、ラベルやメッセージは英語表記になります。


日本語環境固有のアプリケーション

Solaris CDE に固有のアプリケーションとして、次のプログラムが提供されています。

日本語オンラインヘルプ

次のいずれかの操作により、日本語ヘルプを参照できます。

    F1 キーまたは Help キーを押します。

    各アプリケーションの「ヘルプ」メニューまたはヘルプボタンを選択します。

    フロントパネルからヘルプマネージャを起動します。

    フロントパネルのヘルプサブパネルまたは各アプリケーションの「ヘルプ」メニューから「アイテムヘルプ」を選択します。

詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズガイド』を参照してください。

日本語 AnswerBook

ワークスペースメニューの「プログラム」またはフロントパネルの「ヘルプ」サブパネルから「AnswerBook2」を選択すると、AnswerBook2TM のビューアが起動し、日本語 AnswerBookTM を参照できます。

日本語入力システム

Solaris CDE では、日本語入力システムとして Wnn6、ATOK8、または cs00 を使用できます。ワークスペースメニューの「日本語入力システム切替」で変更できます。

デスクトップ環境のカスタマイズ

スタイルマネージャを起動して、次の項目をカスタマイズできます。

フォントグループの設定方法

スタイルマネージャを使って、ユーザーが追加したフォントグループをデスクトップアプリケーションで使用できます。

たとえば、HG-Gothic-B を使用するには次の操作を実行します。

  1. スタイルマネージャを起動し、「フォント」メニューを選択します。

    「フォント」ダイアログボックスが表示されます。

  2. 「フォントグループの追加」ボタンを押します。

    図 9-1 のようなウインドウが表示されます。

    図 9-1 「フォントグループの追加」ウインドウ

    Graphic

  3. 3 種類の文字集合 (JIS X 0201、JIS X 0208、JIS X 0212) について、システムユーザーフォントとして、リストの中から「Hg Gothic B」を選択し、「了解」を押します。

  4. フォントグループ名を入力します。

  5. フォントグループのリストから手順 4 で入力したグループ名を選択します。

  6. 「了解」を押し、アプリケーションを起動します。

プリンタの設定方法

ja_JP.UTF-8 ロケール環境で EUC 対応のプリンタにメールを出力するには、次の操作を実行します。

    $HOME/.dt/typesdtmail.dt という名前で、次の内容のファイルを作成します。

    ACTION Print
            {
                    LABEL           Print
                    ARG_TYPE        DTMAIL_FILE
                    TYPE            COMMAND
                    WINDOW_TYPE     NO_STDIO
                    EXEC_STRING     sh -c ` 促
                            dtmailpr -p -f %(File)Arg_1% | iconv -f UTF-8 -t encJP | dtlp -u ¥
    %(File) Arg_1%;'
            }

Solaris CDE を使用する際の推奨環境

Solaris CDE では、ja、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 の 3 つのロケールをサポートしていますが、いずれか 1 つのロケール環境で使用することをお勧めします。1 人のユーザーが ja、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールを混在して使用すると、次の問題が起こります。