この章では、JFP 上で日本語環境を使用するための初期設定の方法、日本語 OpenWindows の起動方法、さらに日本語 OpenWindows 2.0.1 環境からの移行方法と、日本語 OpenWindows 3.2 以前の環境からの移行方法について説明します。
ユーザーが JFP の日本語環境を使用する場合は、サーバーを起動する前に次の作業を行う必要があります。
sun% setenv LANG ja |
Solaris では、通常、システム起動時にログインサーバー (dtlogin) が起動します。環境変数 LANG を変更するには、ログインサーバーの「オプション」メニューからロケールを設定します。詳細は、第 7 章「GUI 環境の起動」を参照してください。
JLE 1.1.2 以前のシステムと共存するネットワーク上では、次のように環境変数 LANG を 「japanese」 に設定します。
sun% setenv LANG japanese |
日本語 OpenWindows を起動します。
Solaris では、通常、システム起動時にログインサーバー (dtlogin) が起動します。日本語 OpenWindows を起動する場合は、ログインサーバーの「オプション」メニューの「セッション」から「OpenWindows デスクトップ」を選択してログインします。詳細は、第 7 章「GUI 環境の起動」を参照してください。
一般的な設定に関しては、openwin シェルスクリプトがデフォルトのサーバー構成に関するすべてを処理します。openwin シェルスクリプトは、次のように実行します。
sun% /usr/openwin/bin/openwin |
LANG を「C」に設定した場合または何も設定していない場合は、日本語 OpenWindows が英語環境で起動されます。日本語 OpenWindows を終了せずに、ワークスペースプロパティを使用して英語環境を日本語環境に切り替える方法は、現時点ではサポートされていません。
カスタマイズしている日本語 OpenWindows 2.0.1 システム環境を日本語 OpenWindows 3.x システムに移行する場合、またはネットワーク上でホームディレクトリが JLE システムと共有されていて、日本語 OpenWindows 2.0.1 がそのホームディレクトリ上で起動されていた場合には、$HOME/.xinitrc、$HOME/.Xdefault、$HOME/.openwin-menu などを設定し直す必要があります。各ファイルの設定方法については、『OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)』を参照してください。
日本語 OpenWindows 3.x システムではマウスレスオペレーション機能を実現するため、日本語 OpenWindows 2.0.1 のキーのいくつかの機能が他のキーに定義されています。日本語 OpenWindows 3.x で、これらのキーファンクションを日本語 OpenWindows 2.0.1 の定義に戻すには、.Xdefaults に次の記述を追加します。
デフォルトのワークスペースメニューのファイル名とパス名が、次のように変更されています。
変更前
変更後
ホームディレクトリの .openwin-menu ファイルなどで変更前のファイル名やパス名を使用している場合は、変更する必要があります。特に、INCLUDE や MENU などのキーワードを使用して、次の例のように変更前のファイル名を指定している場合は、そのメニューが表示されなくなります。
例
"プログラム" INCLUDE openwin-menu-programs |
システムは次の優先順位でファイルを参照します。
$HOME/.openwin-menu-programs
/usr/openwin/share/locale/$LANG/olwm/openwin-menu-programs
その他、各環境設定ファイルの詳細は、『OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)』を参照してください。