到着したメッセージを保存するために、いくつかの mailx のコマンドが用意されています。s (save)、c (copy)、w (write) コマンドは、変数 folderconv が設定されていると到着したメッセージを日本語 EUC にコード変換して保存します。save と copy はフォルダの形式でヘッダ情報をつけて保存します。write はメッセージ本体だけを保存します。また、save を実行するとそのメッセージはメールボックスから取り除かれますが、copy の場合は保存後もメールボックスに残ります。
? save 2 folder.1 "folder.1" [新規ファイル] 22/481 |
save コマンドにより、メッセージ番号 2 のメッセージは folder.1 に保存されました。このときは日本語 EUC にコード変換されています。到着したメッセージを変換しないでそのままフォルダに保存したいときは、nsave または ncopy コマンドを利用して保存します。
? nsave 2 folder.2 "folder.2" [新規ファイル] 22/523 |
nsave コマンドにより、メッセージ番号 2 のメッセージは folder.2 にコード変換されずに保存されました。
一度読んだメールは特に明示的に保存しないと、mailx 終了時に mbox と呼ばれるフォルダ (あらかじめ設定していない場合はユーザーのホームディレクトリにある mbox) に保存されるように設定されています (この設定は mailx の変数の値と終了コマンドの種類によって変わります)。mbox に保存される場合も、日本語 EUC にコード変換されてから保存されます。