「メッセージの読み取り」に戻り、返事を出してみます。
r コマンドを実行すると、自動的に差出人宛てのメールを作成する状態になります。ここからは「メッセージの作成」の項で示したとおりに、‾p、‾v などを利用してメッセージを作成できます。返事の中に、現在読んでいるメッセージまたは別のメッセージを挿入したいときは、‾m または ‾f を実行します。どちらの場合も、挿入メッセージが日本語 EUC にコード変換されて挿入されます。
? r To: lemon Subject: Re: Next Meeting ‾m メッセージ挿入: 2 (つづく) |
‾m の入力時に特にメッセージ番号を指定しなかったので、現在読んでいる 2 番のメッセージが挿入されました。つづいて vi を起動して (‾v コマンドの実行) 返事を書きます。
挿入したメッセージは、各行の先頭にタブが挿入され段落がつけられています。この自動的に挿入される文字列は、変数 indentfix で設定されます。デフォルトはタブです。また、この文字列の段落付けは ‾f でメッセージを挿入するときには適用されません。
:wq "/tmp/Re8580" 21 行、333 バイト (つづく) . 作成終了 ? |
「メッセージの作成」の項で示したとおりに作成を終了すると、メッセージは 7 ビット JIS コードに変換され送信されます。mailx 自身の終了には、 quit、コマンド行の先頭での CTRL-D、exit などのコマンドが用意されています。quit と CTRL-D は、既読のメッセージを mbox に保存して未読のメッセージをメールボックスに保存します。exit はメールボックスを変更せず、mbox に保存することなく mailx を終了します。mailx 終了の動作は、 hold などの変数を設定してカスタマイズできます。