dtpower を起動すると (dtpowerアイコンを選択すると)、以下のようなdtpower ウィンドウが表示されます。
「自動立ち上がり有効」は、sun4u デスクトップシステムでのみ表示されます。
このウィンドウには、電源管理システム機能の現在の設定が表示されます。このプログラムをスーパーユーザーとして起動した場合は、この章で説明している手順によって設定を変更することができます。
スーパーユーザーでない場合は、dtpower ウィンドウには「設定を変更する場合は、dtpower をスーパーユーザーで起動してください」というメッセージが表示されます。
dtpower ウィンドウ下部には、4 つのボタンがあります。
「リセット」ボタンは、以前に「適用」ボタンを選択したときの状態 (初めて dtpower を実行している場合はマシンのデフォルト値) に設定を戻します。ただし、すでに「適用」を選択した場合は、以前の値に戻りません。
「終了」ボタンは、dtpower ウィンドウを終了します。画面はアイコン化されません。「適用」ボタンによって有効にしていない設定はすべて失われます。
dtpower ウィンドウは、デスクトップ環境でアイコン化することができます。
システムが自動的に停止する時間的条件を dtpower ウィンドウで指定することができます。この機能は「自動停止」と呼ばれます。
sun4u アーキテクチャーのデスクトップマシンを使用している場合は、システムが自動的に起動する時間を指定することができます。この機能は「自動立ち上がり」と呼ばれます。
自動停止の設定を変更する前に、必ず「電源管理システムの使用」を読んでください。
自動停止機能は、保存停止機能を使用してシステムの電源を自動的に切断します。システムの電源を再び投入すると、保存停止されたときの状態が復元されます。
dtpower ウィンドウを使用して、自動停止機能や自動立ち上がり機能を有効または無効にすることができます。また、以下の時間や時刻の値を設定することができます。
自動停止機能によってシステムが保存停止されるまでのアイドル時間 (分単位)
自動停止を有効にする開始・終了時刻。開始と終了を同じ時刻に設定すると、自動停止は 1 日のうちで常に有効となります。
自動停止機能によって停止されたシステムが自動的に再開する (自動立ち上がり) 時刻 (sun4u システムのみ)。
手動でシステムを保存停止した場合は、自動立ち上がり機能は起動しません。自動立ち上がり機能は、自動停止機能の後でのみ起動します。
スーパーユーザーになって dtpower を起動します (「電源管理プログラム (dtpower) の起動」を参照)。
「電源切断までのアイドル時間」スライダをドラッグし、システムの電源が自動的に切断されるまでのアイドル時間 (分) を設定します。
自動停止機能を完全に無効にするには、スライダの右の「切断しない」を選択します。自動停止機能を無効にすると、ダッシュ記号 (-) が数値ボックスに表示されます。
また、スライダの右の数値ボックスに時間 (分) を直接入力することもできます。
自動停止機能は、アイドル時間が 5 分より短く設定されていても、5 分より短い時間の中で続けて起動することはありません。
自動停止機能が有効になる時刻を選択します。
数値ボックスの左側にあるボタンのドロップダウンメニューを使用し、15 分単位で時刻を選択することができます。
また、数値ボックスに開始時刻を直接入力することもできます。
開始時刻の AM または PM をクリックします。
自動停止機能が無効になる時刻を選択します。
数値ボックスの左側にあるボタンのドロップダウンメニューを使用し、15 分単位で時刻を選択することができます。メニューの一番下の項目は「終日」で、これは、1 日のうちでいつでも自動停止が発生する設定です。
また、数値ボックスに終了時刻を直接入力することもできます。この場合、開始時刻と同じ終了時刻を入力すると「終日」設定になります。
終了時刻の AM または PM をクリックします。
必要な設定がすべて表示されたら、ウィンドウ下部の「適用」ボタンをクリックします。
表示されている設定を破棄する場合は「リセット」をクリックします。すると、現在有効の設定 (「適用」ボタンで最後に有効にした設定) がウィンドウに表示されます。
図 3-3では、午後 7 時 30 分から午前 9 時の間で、アイドル時間が 90 分を超えるとシステムが自動停止するように、dtpower ウィンドウで設定されています。
図 3-4では、dtpower ウィンドウで自動停止機能が無効に設定されています。数値ボックスには、アイドル時間としてダッシュ記号が表示されています。
自動立ち上がり機能は、sun4u デスクトップシステムのみで利用できます。
スーパーユーザーになって dtpower を起動します (「電源管理プログラム (dtpower) の起動」を参照)。
スライダをドラッグし、アイドル時間 (「切断しない」以外) を設定します。
「終了」時間に、保存停止の状態からマシンに電源を投入する時刻を設定します。
「自動立ち上がり有効」ボタンをオンまたはオフにします。
ウィンドウ下部の「適用」ボタンをクリックすると、設定が有効になります。
表示されている設定を無効にする場合は、「リセット」をクリックすると、現在有効な設定 (前回「適用」をクリックしたときの設定) が表示されます。
図 3-5では、自動停止が午後 7:30 以降に実行された場合に、自動立ち上がりが午前 9:00 に実行されるように dtpower ウィンドウで設定されています。