Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

Solaris Web Start 1.0 インストール

この節では、Solaris Web Start 1.0 を使用する場合のインストールに関する、日本語環境に固有の問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。

システムの最小要件

Solaris Web Start 1.0 を使用するには、システムが次の要件を満たしている必要があります。

なお、英語ロケール (英語表示) で Solaris Web Start 1.0 を実行して日本語環境をインストールするには、以下の手順で行なってください。

  1. インストールの始めに表示されるデフォルトロケール画面で英語ロケールを選 択します。

  2. 各ソフトウェアに対して、インストール言語として日本語ロケールを明示的に指定します。

  3. インストールが完了したらシステムを再起動し、システムデフォルトロケールを日本語ロケールに設定します。

日本語の AnswerBook 文書や Netscape Communicator 4.5 をインストールする場合の注意事項

Solaris 7 - 3/99 Documentation CD、Solaris Easy Access Server 2.0 Documentation CD に含まれている AnswerBook 文書や Netscape Communicator 4.5 の日本語パッケージは、各日本語ロケールで共通のものです。これらを Solaris Web Start 1.0 のカスタムインストールによってインストールする場合、ソフトウェアの選択画面で複数の日本語ロケールが表示されますが、どれか 1 つのロケールが選択されていれば、必要な日本語パッケージがインストールされます。

メモリー不足により Solaris Web Start 1.0 を継続できない (4062728)

Solaris Web Start 1.0 の使用中に次のいずれかの警告メッセージが表示され、設定操作を継続できなくなる場合があります。


このシステムには Solaris Web Start を実行するために十分なディスク領域がありません。

ディスク容量が不足しているため、選択したすべてのソフトウェアをインストールできません。インストールするソフトウェアの数を減らしてください。

ソフトウェアのインストールに十分なディスク容量があるにもかかわらず、これらのメッセージが表示された場合は、Solaris Web Start 1.0 を実行するためのメモリーが不足している可能性があります。

たとえば、64M バイト以下のメモリーを持つシステムでヘルプの参照や設定操作を何度も繰り返した場合などに、メモリー不足が発生します。

回避方法: HotJava をメニューから終了し、Solaris Web Start 1.0 を再起動してください (ブラウザ画面左上にあるボタンメニューから「終了」を選択し、次に表示されるポップアップ画面で「継続」を選択します)。

それでも同じ状況になってしまう場合には、対話式インストールを行うか (Solaris Web Start 1.0 の初期画面で「終了」ボタンを選択します)、英語表示で Solaris Web Start 1.0 を実行してください。

SPARC only: クライアントサーバーモードで Solaris Web Start 1.0 インストールを行なった時に、Hotjava がコアダンプする (4064364)

日本語ロケール (日本語表示) で Solaris Web Start 1.0 のクライアントサーバーモードを使用したインストールを行う場合に、ブラウザとして HotJava を使用すると、インストールの途中で HotJava がコアダンプします。

回避方法: $HOME/.hotjava/properties ファイルに次の 1 行を追加して HotJava を再起動してください。なお、インストールが終了したら、この行は削除してください。


package.restrict.access.sun=false

SPARC only: 端末コンソールからクライアントサーバーモードで Solaris Web Start インストールを開始した場合、ヘルプなどが英語で表示される (4076859)

端末コンソールしか持たないシステムを Solaris Web Start 1.0 のクライアントサーバーモードを使用してインストールする場合、ロケールの選択をする機能がないため、C ロケールを使用して起動されます。クライアント側で日本語ロケールを使って HotJava を起動した場合、一部のメッセージは日本語で表示されますが、オンラインヘルプなどは英語で表示されます。

SPARC only: クライアントサーバーモードでは検索ができない (4076485)

クライアントのデフォルトロケールに日本語ロケールを選択した場合は日本語文字および英数字の検索ができません。

回避方法: クライアントを C ロケールで起動すると、英数字の検索ができます。

スワップ不足によって Solaris Web Start 1.0 が同梱のソフトウェアのインストールに失敗する (4177538)

同梱されている CD を Solaris Web Start 1.0 でインストール中にスワップ不足が発生し、コンソールに次のエラーメッセージが繰り返し表示されて、インストールに失敗することがあります。また、このエラーメッセージが文字化けすることがあります。


MYRun Error:java.io.IOException: not enough disk space

これは、64M バイト以下の物理メモリーのシステムに、同梱の多くのソフトウェアをインストールする場合に発生します。

回避方法: 以下のいずれかの方法で対処してください。

リブート前にインストールが完了したソフトウェアについて、インストールが失敗したように Solaris Web Start 1.0 の画面に表示されることがありますが、インストールは完了していますので問題ありません。

Solaris Easy Access Server 2.0 Documentation CD に含まれている「Release Notes」中の各ドキュメントがインストールされない (4177894)

Solaris Web Start 1.0 では、 Solaris Easy Access Server 2.0 Documentation CD に含まれている「Release Notes」中のドキュメントをインストールすることができません。

回避方法: Solaris Easy Access Server 2.0 Documentation CD に含まれている Solaris Web Start 2.0 (installer) を使用して、必要なドキュメントをカスタムインストールでインストールしてください。