Solaris 7 - 3/99 オンラインリリース情報

アップグレード

アップグレードに関する、日本語環境に固有の問題について説明します。

Solaris 7 3/99 アップグレードインストールのサポート範囲

Solaris 7 3/99 をアップグレードオプションによってインストールする場合、Solaris 2.5 以降のシステムからのアップグレードをサポートします。それより前のリリースからのアップグレードは保証されません。

アップグレードでのロケールサポート

アップグレード時に新たなロケールサポートを追加できます。その場合「言語の選択」画面で追加したいロケールを追加選択します。

なお、現在サポートされているロケールをアップグレード時に削除する、または異なるロケールへアップグレードすることはサポートされていません。たとえば、ja ロケールだけをインストールしたシステムを ja_JP.PCK ロケールだけのシステムにアップグレードできません。

「日本語 Solaris 2.5.1 PC 漢字コード開発キット」が入ったシステムからのアップグレード

Solaris 2.5.1 に同梱されていた「日本語 Solaris 2.5.1 PC 漢字コード開発キット」がインストールされているシステムを、Solaris 7 にアップグレードする場合、それをサポートするパッケージ (SUNWjprSUNWjpuSUNWjpxw) は自動的に削除されます。ja_JP.PCK ロケール環境をインストールするには、「言語の選択」画面で「Japanese PC Kanji (ja_JP.PCK)」を追加選択してください。

SPARC only: Wnn6 に関するアップグレード時の注意事項

Solaris 2.5 (SMCC 版) および Solaris 2.5.1 (SMCC 版) で提供されていた Wnn6 (OMRONWnn6) を使用していたシステムでアップグレードインストールを行なった場合、/opt/Wnn6/lib/ja_JP/dic/usr に置かれていたユーザー辞書や学習ファイルは自動的に /var/locale/ja/wnn/ja/dic/usr にコピーされ、新しい環境に引き継がれます。ユーザー辞書などが不要な場合は、 /var/locale/ja/wnn/ja/dic/usr ディレクトリに作成されたユーザーのディレクトリを削除してください。

OMRONWnn6 で変更した設定ファイル (/opt/Wnn6/lib ディレクトリに置かれます) は、自動的には引き継がれません。必要に応じて /etc/lib/locale/ja/wnn ディレクトリにあるファイルを編集してください。標準のファイルは /usr/lib/locale/ja/wnn に置かれます。

OMRONWnn6 は、アップグレードインストールでは削除されません。 必要に応じて、アップグレード後に削除してください。ただし、OMRONWnn6 を削除すると、/opt/Wnn6 に置かれたすべてのファイル (変更された設定ファイル、ユーザー辞書、学習ファイルを含みます) が削除されますので、充分に注意してください。

x86 only: アップグレードで、swap パーティションがなくなる場合がある (4065574)

ディスク領域再配置機能 (DSR: Disk Space Reallocation) を使用してアップグレードを行うと、swap パーティションがなくなる場合があります。

回避方法: アップグレードが終了した後、スワップファイルを作成し、スワップ領域を追加してください。 詳細は swap(1M) のマニュアルページを参照してください。