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iPlanet Directory Server 5.1 構成、コマンド、およびファイルのリファレンス



第 1 章   はじめに


この章では、iPlanet Directory Server の構成および管理のユーティリティの概要について説明します。

この章は、次の節で構成されています。



Directory Server の管理の概要

iPlanet Directory Server は、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) というオープンシステムサーバプロトコルに基づいています。Directory Server は、全社規模のユーザと資源のディレクトリ、エクストラネット、およびインターネット上の e-コマースアプリケーションをサポートする大規模なディレクトリの管理を可能にする、堅牢かつスケーラブルなサーバです。Directory Server は、マシン上では ns-slapd プロセスまたはサービス (Windows NT では slapd) として動作します。このサーバは、ディレクトリデータベースを管理し、クライアントからの要求を処理します。

Directory Server のほとんどの管理作業は、iPlanet Directory Server に付属するグラフィカルユーザインタフェースである iPlanet Console から実行できます。iPlanet Console の一般的な使い方については『Managing Servers with iPlanet Console』を参照し、iPlanet Console を使用した実際の Directory Server の管理方法については、『iPlanet Directory Server 管理者ガイド』を参照してください。

このリファレンスマニュアルでは、Directory Server を管理する別の方法として、コマンド行からサーバ構成属性を変更する方法とコマンド行ユーティリティを使用する方法を説明します。



Directory Server の構成



iPlanet Directory Server 5.1 の構成情報を保存する形式と方法は、以前のバージョンの Directory Server から大幅に変更されています。これらの変更についての詳しい説明とサーバ属性のリストは、第 2 章「コアサーバ構成のリファレンス」および第 3 章「プラグインを実装したサーバ機能のリファレンス」に記載されています。



Directory Server のインスタンスファイルのリファレンス



Directory Server の各インスタンスに格納されているファイルの構成情報の概要を把握しておくと、管理者は、ディレクトリの動作中に構成情報に変更があったかどうかを知ることができます。セキュリティの観点からは、この概要を把握しておくことにより、どのような変更が予測され、どのような変更が異常とみなされるかがわかるので、エラーや不正侵入の発見にも役立ちます。詳細は、第 4 章「サーバのインスタンスファイルのリファレンス」を参照してください。



Directory Server の移行



以前のバージョンの Directory Server では、すべての構成パラメタはテキストファイルに格納されていました。iPlanet Directory Server 5.1 では、構成属性は dse.ldif ファイル内の LDAP 構成エントリとして格納されています。Directory Server 4.1、4.11、および 4.12 の構成パラメタを iPlanet Directory Server 5.1 内の対応する構成エントリと属性に割り当てる方法については、第 6 章「旧バージョンからの移行」で説明しています。



Directory Server のコマンド行ユーティリティの使い方



Directory Server には、ディレクトリ内のエントリの検索と変更、およびサーバの管理に使用できる、設定可能なコマンド行ユーティリティのセットが用意されています。第 7 章「コマンド行ユーティリティ」に、これらのコマンド行ユーティリティについての説明とユーティリティの格納場所および実行方法についての情報が記載されています。付録 A 「ns-slapd および slapd.exe コマンド行ユーティリティの使い方」で説明しているように、Directory Server には、これらのコマンド行ユーティリティのほかにも、ディレクトリ操作を実行するための ns-slapd および slapd.exe コマンド行ユーティリティが用意されています。



Directory Server のコマンド行スクリプトの使い方



コマンド行ユーティリティのほかにも、Directory Server には、コマンド行からサーバの定期的な管理業務を迅速かつ簡単に行うことができるスクリプト (設定不可) がいくつか用意されています。第 8 章「コマンド行スクリプト」に、頻繁に使用するスクリプトのリストと、スクリプトの格納場所および実行方法についての情報が記載されています。


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Last Updated February 18, 2002