次の表では、Timeout オプションの変更点について説明しています。具体的に言うと、この sendmail オプションには、ident における新しいキーワードおよび新しい値があります。Solaris オペレーティング環境では、この表に表示されているキーワードのデフォルト値を変更する必要はありません。ただし、変更する場合には、keyword=value の構文を使用してください。この value は、時間の間隔です。次の例を参照してください。
O Timeout.keyword=value # 構成ファイル -OTimeout.keyword=value # コマンド行 define(`m4_name', value) # m4 を使った構成記述 |
新しい sendmail.cf ファイルを構築する必要がある場合は、第 25 章「メールサービス (手順)」の sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順) を参照してください。
セキュリティのリスクを少なくするために、このオプションをコマンド行から設定すると、sendmail はスーパーユーザーアクセス権を放棄します。
キーワード |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
aconnect |
0 |
m4 名: confTO_ACONNECT 1 回の配信について、すべての接続が成功するまでの合計時間を制限する。最大値は指定されていない |
control |
2m |
m4 名: confTO_CONTROL 制御ソケットの要求を完了するまでにかかる合計時間を制限する |
ident |
5s |
m4 名: confTO_IDENT デフォルトでは、30 秒ではなく 5 秒。IDENT パケットを欠落させるサイトへのメール送信が原因で発生する通常の遅延を防止する。最大値は指定されていない |
lhlo |
2m |
m4 名: confTO_LHLO LMTP LHLO コマンドからの応答を待つ時間を制限する。最大値は指定されていない |
queuereturn |
5d |
m4 名: confTO_QUEUERETURN 値 now を含める。こうすると、キューにあるエントリを配信しないで、すぐに戻すことができる |
resolver.retrans |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS リゾルバによる再伝送の間隔を秒で指定する。この間隔は、resolver.retrans.first および resolver.retrans.normal に適用される |
resolver.retrans.first |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_FIRST リゾルバが、メッセージをはじめて配信する際の再送の間隔を秒で設定する |
resolver.retrans.normal |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_NORMAL リゾルバが、最初のメッセージ配信を除く、すべての参照を実行する際の再伝送の間隔を指定する |
resolver.retry |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY リゾルバクエリーを再送する回数を設定する。この回数は、Timeout.resolver.retry.first および Timeout.resolver.retry.normal に適用される |
resolver.retry.first |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_FIRST メッセージをはじめて配信する際にリゾルバクエリーを再送する回数を設定する |
resolver.retry.normal |
状況により異なる |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_NORMAL 最初のメッセージ配信を除く、すべてのリゾルバ参照を実行する際に、リゾルバクエリーを再送する回数を設定する |