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JDBC[tm] 接続プール、およびアプリケーションに必要なリソースエントリを定義したら、今度はアプリケーションを配備します。 サンプルアプリケーションには、生成済みの EAR ファイルのコピーが含まれますが、Ant の機能とサンプルに含まれる build.xml ファイルを使ってアプリケーションのソースコードをコンパイルし、EAR ファイルを最初から再アセンブルすることもできます。新たに作成したこの EAR ファイルをアプリケーションサーバーに配備し、アプリケーションを実行します。
1. アプリケーションのコンパイルと再アセンブルアプリケーションサーバーをほかのユーザーと共有している場合、またはアプリケーションサーバーがインストールされている領域に対する書き込み権がシステムユーザー ID に割り当てられていない場合は、サンプルアプリケーションを専用ディレクトリにコピーする必要があります。Solaris 9 と同時にインストールされたアプリケーションサーバーを使用する場合は、サンプルアプリケーションの専用コピーを作成しておくことをお勧めします。 アプリケーションサーバーをほかのユーザーと共有しない場合は、アプリケーションのコンパイルと再アセンブルに進んでください。 サンプルアプリケーションの専用コピーの作成 ユーザー ID に書き込み権が割り当てられているディレクトリに次のディレクトリをコピーします。
このマニュアルで説明するサンプルアプリケーションに対して Ant の build 機能を使用するときは、次のファイルに記録されている com.sun.aas.installRoot プロパティがアプリケーションサーバーのインストールパスに設定されていることを確認してください。
Solaris 9 と同時にアプリケーションサーバーをインストールした場合を除き、com.sun.aas.installRoot プロパティはアプリケーションサーバーのインストール時に自動的に設定されます。Solaris 9 環境の /usr/appserver/samples からサンプルアプリケーションをコピーする場合は、common.properties ファイルの内容を次のように変更します。
このプロパティの変更は、このマニュアルで説明するレベルでの Ant の使用には適していますが、サンプルアプリケーションに対して Ant の機能を十分に活用するには、common.properties ファイルの別のプロパティにも変更が必要です。このマニュアルで説明するすべての練習が終わったら、サンプルアプリケーションのマニュアルの「Using Ant with the Samples」の節を参照し、common.properties ファイルのその他のプロパティについて詳細を確認してください。 このマニュアルで <install_dir>/samples/ と表記されるディレクトリは、サンプルアプリケーションの専用コピーが保存されているディレクトリに置き換えて解釈する必要があります。 1. 現在の環境にアプリケーションサーバーの bin/ ディレクトリがあることを確認します。 確認の手順については、「環境設定」を参照してください。 2. コマンド行を使って、サンプルアプリケーション jdbc-simple のソースディレクトリに移動します。
3. コマンド行で、引数を指定せずに Ant のラッパースクリプト asant(.bat) を実行し、Java ソースファイルをコンパイルして、J2EE[tm] WAR、EJB JAR、EAR の各ファイルをアセンブルします。
4. 次のディレクトリで jdbc-simple.ear というファイルを検索し、EAR ファイルが作成されたことを確認します。
作成された jdbc-simple.ear ファイルはこのディレクトリに保存されます。 これでアプリケーションのコンパイルとアセンブルが完了しました。次に、管理コンソールを使ってこのアプリケーションを配備します。 2. アプリケーションの配備1. 管理コンソールを開き、アプリケーションサーバーインスタンス「server1」の下の Applications ノードを開きます。 2. 「エンタープライズアプリケーション」フォルダを選択します。 3. 「配備...」ボタンをクリックします。 4. 「ブラウズ」ボタンをクリックし、ファイルを指定するダイアログを表示します。 5. 次のディレクトリに移動し、前の手順でアセンブルした jdbc-simple.ear ファイルを選択します。
6. 「開く」をクリックして、ファイルの選択を確定します。 7. 「了解」をクリックして次の手順に進みます。 8.「了解」をクリックしてアプリケーションを配備する前に、「ベリファイアを実行」と「JSP をプリコンパイル」の 2 つのチェックボックスを確認します。これらは、配備プロセスの一部として J2EE[tm] アプリケーションベリファイアを実行するかどうかを指定するオプションです。サンプルアプリケーションで「asant verify」を実行してベリファイアを使用することもできます。「JSP をプリコンパイル」オプションを有効にすると、配備プロセスの最中に JSP ファイルがコンパイルされます。 JSP をコンパイルする分だけ配備プロセスが長くなりますが、JSP に初めてアクセスするときにかかる時間がずっと短くなります。 「了解」をクリックすると、アプリケーションが配備されます。 9. 配備プロセスが完了すると、次のページが表示されます。
10. 次の方法で変更を適用し、配備したアプリケーションをアプリケーションサーバーのインスタンスに認識させます。 10a. 「server1」ノードを選択します。 10b. 「変更の適用」ボタンをクリックします。この場合、サーバーインスタンスを再起動する必要はありません。
これでアプリケーションが配備されました。次に、アプリケーションサーバーのログファイルの監視方法を確認してから、アプリケーションを実行します。 3. アプリケーションを監視する準備サンプルアプリケーションを実行する前に、アプリケーションとアプリケーションサーバーランタイムの両方から出力される内容を表示できるように準備します。アプリケーションから stdout と stderr に出力される内容は、デフォルトの設定ではアプリケーションサーバーのイベントログにリダイレクトされます。このため、サーバー側のアプリケーションとアプリケーションサーバーインフラストラクチャの両方の実行をこのイベントログで監視できます。
UNIX 環境でのログファイルの監視には、通常は「tail -f」コマンドが使用されます。
「管理コンソールによるイベントログの表示」に進みます。 アプリケーションサーバーのインスタンスを使用してアプリケーションをテストする場合、Windows のデスクトップでサーバーのイベントログ情報を確認できます。 表示される情報は、アプリケーションから stdout および stderr への出力内容、例外とサーバーイベントに関するメッセージなどです。すでに説明したように、デフォルトの設定ではアプリケーションサーバーインスタンスのイベントログ情報はデスクトップに表示されます。 イベントログデータをデスクトップに表示しないようにするには、管理コンソールで設定を変更します。 アプリケーションサーバーインスタンスの「ログ」->「一般」領域の下の「Create Console」では、そのインスタンスのアプリケーションサーバーログの内容をデスクトップのコマンドウィンドウ内に表示するかどうか指定できます。 サーバーインスタンスのログファイルを管理コンソール上で確認することもできます。
「了解」ボタンをクリックするとログの表示が更新されます。 25 項目より多くのログを表示するには、「表示するイベント数」に表示する項目数を入力し、「了解」をクリックして表示を更新します。たとえば「200」と入力し、どのように表示されるかを確認してください。
これでサーバーのログファイルを監視できるようになりました。次に、データベースを起動し、アプリケーションを実際に実行します。 4. アプリケーションの実行サンプルアプリケーションを実行する手順は、次のとおりです。 1. まず、サーバーイベントログファイルの内容を表示し、アプリケーションからの出力を確認できるようにします。 2. ブラウザを起動して次の URL にアクセスし、名前を入力して「Process」をクリックします。
「Process」ボタンをクリックすると、アプリケーションからの出力がサーバーのイベントログファイルに書き込まれるので、これを確認します。また、アプリケーションサーバーによって JSP ソースファイルの最初のコンパイルが行われるため、処理に時間がかかることにも注意してください。
3. 挨拶文が表示されたら、表示されるリンクをクリックして過去に作成されたすべての挨拶文のログを表示します。 2 つ目の JSP ソースファイルのコンパイルが行われるため、ここでも処理に時間がかかります。 4. サンプルアプリケーションを実行して、2 回目の応答がどれだけ速いかを確認します。 JSP ファイルがすでにコンパイルされているので、2 回目の実行は初回時よりずっと速くなります。 トラブルシューティング このサンプルアプリケーションの実行時に発生する一般的な問題を紹介します。
問題を解決したら、必ずアプリケーションサーバーのログファイルを確認してください。また、HTTP アクセスログファイルの内容を確認すれば、HTTP 要求が正しくアプリケーションサーバーに送られているかどうかを確認できます。 「サンプルアプリケーションの変更」に進みます。ここでは、アプリケーションサーバーが動的再配備と動的再読み込みにどのように対応しているかについて説明します。
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