Solaris Bandwidth Manager 1.6 のシステム管理

クラスとフィルタの作成

サービスプロバイダは、Standard、StandardPlus、および Premium の 3 つのクラスのサービスを提供します。各クラスには、異なる保障帯域幅が割り振られています。管理トラフィックなどの副次的なトラフィックは root クラスによって処理されます。ただし、サービスの管理者が互いに優先度が高いメッセージを送信する必要がある場合もあります。そのためには、admin-urgent というアカウントから電子メールを送信します。こうすると、優先度が 1 で、保障帯域幅が 10% のクラスが作成され、このようなメッセージは即座に処理されます。

Jane Brown というユーザーは、他の管理者たちに緊急のメッセージを送信する必要があります。そのために、Jane Brown は admin-urgent としてログインします。admin-urgent からトラフィックを受信すると、policyAux クラスの policyRef 属性がチェックされます。この属性は「Urgent」ポリシーを指しています。「Urgent」ポリシーは、ceilingRate、guaranteedRate、および queuePriority という属性を持つ LSaction を含みます。queueName 属性が存在しないため、指定された最大帯域幅、保障帯域幅、および優先度を持つ urgent というクラスが Solaris Bandwidth Manager ソフトウェアによって作成されます。次に、admin-urgent のメッセージの送信元である IP アドレスを含むフィルタが作成されます。このフィルタ名は、UID と sessionID から構成されます。