Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

DAS 上での HTTP ロードバランサの設定

管理コンソールまたは asadmin コマンドの create-http-lb を使用して、DAS 上のロードバランサ設定を作成できます。以降の手順ではその方法を説明します。asadmin コマンドの詳細については、man ページまたは『Reference Manual』で create-http-lbdelete-http-lb、および list-http-lbs を参照してください。

管理コンソールの左区画で下にスクロールして「HTTP ロードバランサ」ノードをクリックし、右側の「HTTP ロードバランサ」ページで「新規」をクリックします。「新しい HTTP ロードバランサ」ページで、ロードバランサのホストになるマシンについて次の情報を指定します。

フィールド 

説明 

名前  

ロードバランサ設定の名前。 

有効 

「有効」チェックボックスにチェックを入れると、ロードバランサ設定の変更が、Web サーバー構成ディレクトリ内の物理ロードバランサに自動的に送信されます。 

ホスト 

Web サーバーインスタンスがインストールされているサーバー。 

管理ポート 

保護された HTTP リスナーポート。 

プロキシホスト 

プロキシサーバーインスタンスがインストールされているサーバー。 

プロキシポート 

プロキシサーバーによって使用されるポート番号。  

ロードバランサ設定は、asadmin コマンド create-http-lb-config を使用して作成することもできます。表 4–1 は、パラメータについての説明です。詳細については、create-http-lb-configdelete-http-lb-config、および list-http-lb-configs についてのドキュメントを参照してください。

表 4–1 ロードバランサ設定のパラメータ

パラメータ 

説明 

応答タイムアウト 

サーバーインスタンスが応答を返すまでの秒数。タイムアウト時間内に応答が着信しない場合、サーバーが正常でないと判断されます。デフォルトは 60 です。

HTTPS ルーティング 

ロードバランサに対する HTTPS 要求の結果が、サーバーインスタンスに対する HTTPS または HTTP 要求となるかどうかを指定します。詳細については、「HTTPS ルーティングの設定」を参照してください。

再読み込み間隔 

ロードバランサ設定ファイル loadbalancer.xml に対する変更をチェックする間隔。チェックによって変更が検出されると、設定ファイルが再読み込みされます。この値が 0 の場合は、再読み込みが無効になります。詳細については、「動的再設定を有効にする」を参照してください。

監視 

ロードバランサで監視が有効かどうかを指定します。 

ルート Cookie 

ロードバランサプラグインがルート情報を記録するために使用する Cookie の名前を指定します。HTTP クライアントは Cookie をサポートする必要があります。Cookie を格納する前に確認するようにブラウザが設定されている場合は、その Cookie の名前は「JROUTE」です。

ターゲット 

ロードバランサ設定のターゲットを指定します。ターゲットを指定すると、設定に参照を追加した場合と同じ結果になります。ターゲットは、クラスタまたはスタンドアロンインスタンスです。