このマニュアルでは、SolarisTM for ISPsTM のプラットフォーム拡張機能と各種サービスについて説明します。ソフトウェアの概要、ディレクトリサービスのスキーマ、インストール前に必要な作業、インストール後に実行するスクリプトなど広範囲なトピックを取り上げます。
このマニュアルは、マルチユーザーのコンピュータシステムやネットワークを管理するシステム管理者と、新しいワークステーションの追加と構成、ユーザーアカウントの設定、システム全体で使用するソフトウェアのインストールを行う方を対象としています。
このマニュアルは次の各章で構成されています。
第 1 章「Solaris for ISPs の概要」では、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスについて説明します。
第 2 章「インストールの計画」では、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスのインストール手順を検証します。
第 3 章「設定のガイドライン」では、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスをインストールするときのホスト構成のガイドラインを示します。
第 4 章「インストールの要件」では、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスをインストールするホストサーバーに必要な条件を示します。
第 5 章「ディレクトリサービスの使用」では、必要なディレクトリ構造を示し、コマンド行からディレクトリにエントリを作成する方法について説明します。
第 6 章「Solaris for ISPs のディレクトリサービスのスキーマ」では、SunTM Directory Services スキーマに追加されたオブジェクトクラスと属性に関する参考情報を提供します。
第 7 章「既存サービスアプリケーションの統合」では、既存のサービスアプリケーションを Sun Internet AdministratorTM に統合するための要件を示します。
Solaris for ISPs の関連マニュアルは、印刷マニュアル、AnswerBookTM、マニュアルページの 3 つの形態で提供されています。以下に、関連マニュアルを形態別に示します。
次のマニュアルが AnswerBook として CD で提供されています。
『Solaris for ISPs 管理ガイド』 (Part No. 805-5385-10) (このマニュアル)
『Solaris for ISPs のインストール』 (Part No. 805-5386-10)
『Sun Directory Services 3.1 管理ガイド』 (Part No. 805-5390-10)
『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』 (Part No. 805-5391-10)
Solaris for ISPs のインストールと構成に役立つマニュアルを次に示します。これらのマニュアルは、AnswerBook およびオンラインヘルプファイルとして CD でも提供されています。
『Solaris for ISPs Administration Guide』 (Part No. 805-4874-10)
『Solaris for ISPs Installation Guide』 (Part No. 805-4875-10)
『Solaris for ISPs Command Reference』 (Part No. 805-4876-10)
各マニュアルページ (man ページ) は、ユーザーコマンドやライブラリ関数など対象を 1 つに絞って詳しく説明しています。
Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスに関するマニュアルページは次の場所にあります。
JDKTM 1.1.5 に関するマニュアルページは、 /usr/share/man に入っています。
FlexLM に関するマニュアルページは、 /opt/SUNWste/license_tools/man に入っています。
Sun Internet Administrator コンソールに関するマニュアルページは、/opt/SUNWixamc/man に入っています。
Sun Directory Services に関するマニュアルページは、/opt/SUNWconn/man に入っています。
SunScreenTM SKIP に関するマニュアルページは、/opt/SUNWicg/man に入っています。
ホスト構成に関するマニュアルページは、/opt/SUNWisp/man に入っています。
Sun Internet FTP ServerTM に関するマニュアルページは、/opt/SUNWixfta/1.0/man に入っています。
Sun Internet News ServerTM に関するマニュアルページは、/opt/SUNWsns/man に入っています。
Sun WebServerTM (SWS) に関するマニュアルページは、/usr/share/man に入っています。
Solaris for ISPs のインストール用 CD には、README.1st というファイルが入っています。ここには、マニュアルに記載されていない最新情報、バグ情報、リリースノート、およびソフトウェアの README ファイルやインストールに関するさまざまなドキュメントへのポインタが入っています。
このマニュアルの内容に関連する他のマニュアルを次に示します。
『Automating Solaris Installations (A Custom JumpStart Guide)』Paul Anthony Kasper、Alan L. McClellan 著、SunSoft Press 発行、1995 年
『Solaris のインストール (上級編)』
このマニュアルに関連する情報が次の Web サイトで提供されています。
必要なパッチについては、http://access1/sun.com/Products/ISP を参照してください。
SKIP に関するマニュアルについては、http://skip.incog.com/spec/SKIP.html を参照してください。
JDK 1.1.5 に関するマニュアルについては、http://www.javasoft.com/products/jdk/1.1/index115.html を参照してください。
PGP に関する情報については、http://www.nai.com/default_pgp.asp を参照してください。
コアインターネットプロトコルのリファレンスと実装に関する情報については、http://www.isc.org/ を参照してください。
JumpStartTM インストールに関する情報については、http://www.sun.com/servers/ultra_enterprise/sw/webstart/ を参照してください。
公開パッチについては、http://sunsolve1.sun.com を参照してください。
SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、Sun とします) の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc. のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜、併記されています。
「x86」という用語は、一般に Intel 8086 ファミリに属するマイクロプロセッサを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro の各プロセッサ、および AMD と Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。このマニュアルでは、このプラットフォームのアーキテクチャ全体を指すときに「x86」という用語を使用し、製品名では「Intel 版」という表記で統一しています。