ここでは、AutoClient システムをブートする時に表示される可能性のあるエラーメッセージと、エラーの原因、解決方法を示します。
表 7-3 ブート時のエラーメッセージ
エラーメッセージ |
原因 |
対処方法 |
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ERROR: Insufficient file system space configuration Slice/partition does not fit in disk segment. Not enough space on disk. |
スワップ領域が大き過ぎるか、ディスク構成が不適切である可能性があります。 注 - x86 AutoClient システムの場合は、DOS パーティションが小さ過ぎる可能性があります。 |
ホストマネージャを使用して、スワップ領域に 24 M バイトを加えたサイズがディスクに確保されるように、AutoClient システムを再設定してください。 注 - x86 AutoClient システムの場合は、ディスクサイズとは Solaris用パーティションのサイズを指します。 |
Could not create /.cache/swap file または Could not clear existing swap entries from /etc/vfstab |
システムエラーです。 |
boot コマンドに -f オプションを付けて実行し、システムをリブートしてください。それでもなおエラーが発生する場合は、ご購入先にお問い合わせください。 |
上から 3 つのエラーメッセージの原因はほぼ同じなので、対処方法も同じです。これらのメッセージの先頭には、FATAL: Error in disk configuration というフラグが付いています。
FATAL フラグが含まれたエラーメッセージが表示されることがあります。この場合は、ブートコマンドに -f オプションを指定してシステムをリブートしてください。それでもなお FATAL フラグが含まれたエラーメッセージが表示される場合は、ホストマネージャを使用して、AutoClient システムを再設定してください。
ブートエラーが発生する場合、またはサーバーのファイルシステムをバックアップから復元する場合は、キャッシュを作成し直す必要があります。AutoClient システムでキャッシュを作成し直すには、boot コマンドに -f オプションを付けて実行してください。-f オプションによってキャッシュが再作成されます。
AutoClient システムに関係ない SPARC のブートエラーについては、ok プロンプトで reset コマンドを実行してから AutoClient システムをブートすると、問題が解決する場合があります。AutoClient システムをリセットした後にネットワーク以外からブートが開始された場合は、システムをリブートしてから適切なブートコマンドを実行して AutoClient システムをブートしてください。