Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

AutoClient システムブート時の障害対処法

ここでは、AutoClient システムをブートする時に表示される可能性のあるエラーメッセージと、エラーの原因、解決方法を示します。

表 7-3 ブート時のエラーメッセージ

エラーメッセージ 

原因 

対処方法 

ERROR: Insufficient file system space configuration

Slice/partition does not fit in disk segment.

Not enough space on disk.

スワップ領域が大き過ぎるか、ディスク構成が不適切である可能性があります。 

注 - x86 AutoClient システムの場合は、DOS パーティションが小さ過ぎる可能性があります。 

ホストマネージャを使用して、スワップ領域に 24 M バイトを加えたサイズがディスクに確保されるように、AutoClient システムを再設定してください。 

注 - x86 AutoClient システムの場合は、ディスクサイズとは Solaris用パーティションのサイズを指します。 

Could not create /.cache/swap file

または 

Could not clear existing swap entries from /etc/vfstab

システムエラーです。 

boot コマンドに -f オプションを付けて実行し、システムをリブートしてください。それでもなおエラーが発生する場合は、ご購入先にお問い合わせください。


注 -

上から 3 つのエラーメッセージの原因はほぼ同じなので、対処方法も同じです。これらのメッセージの先頭には、FATAL: Error in disk configuration というフラグが付いています。


FATAL フラグが含まれたエラーメッセージが表示されることがあります。この場合は、ブートコマンドに -f オプションを指定してシステムをリブートしてください。それでもなお FATAL フラグが含まれたエラーメッセージが表示される場合は、ホストマネージャを使用して、AutoClient システムを再設定してください。

ブートエラーが発生する場合、またはサーバーのファイルシステムをバックアップから復元する場合は、キャッシュを作成し直す必要があります。AutoClient システムでキャッシュを作成し直すには、boot コマンドに -f オプションを付けて実行してください。-f オプションによってキャッシュが再作成されます。


注 -

AutoClient システムに関係ない SPARC のブートエラーについては、ok プロンプトで reset コマンドを実行してから AutoClient システムをブートすると、問題が解決する場合があります。AutoClient システムをリセットした後にネットワーク以外からブートが開始された場合は、システムをリブートしてから適切なブートコマンドを実行して AutoClient システムをブートしてください。