cachefspack(1M) コマンドを使用して、AutoClient システムのキャッシュを、指定したファイル名で指定したディレクトリに格納することができます。格納したファイルは常にシステムのキャッシュ中にあり、システムキャッシュがフルになっても削除せずに保存しておくことができます。キャッシュ中に格納するファイルやディレクトリは、キャッシュファイルシステムに存在するもの、すなわち、AutoClient システムの / (ルート) または /usr ファイルシステム中に存在している必要があります。
切断時実行継続機能を使用して AutoClient システムを設定すると、サーバーが使用できなくなった場合でも、キャッシュや格納したファイルへアクセスすることができます。切断時実行継続機能についての詳細は、表 6-2 を参照してください。
cachefspack(1M) コマンドを使用して、ファイルをキャッシュに格納します。
$ cachefspack -p filename |
-p |
指定したファイル (複数も可) を格納します。これはデフォルトです。 |
filename |
キャッシュ中に格納するキャッシュファイルまたはキャッシュディレクトリの名前を指定します。ディレクトリを指定すると、その下のすべてのサブディレクトリも格納されます。cachefspack(1M) コマンドについての詳細は、マニュアルページを参照してください。 |
ファイル cm (カレンダマネージャ) をキャッシュに格納する例を示します。
$ cachefspack -p /usr/openwin/bin/cm |
複数のファイルをキャッシュに格納する例を示します。
$ cachefspack -p /usr/openwin/bin/xcolor /usr/openwin/bin/xview |
ディレクトリをキャッシュに格納する例を示します。
$ cachefspack -p /usr/openwin/bin |