Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

故障した AutoClient システムの交換

AutoClient システムは、常時保持する必要があるデーターは持たない FRU (現場交換可能ユニット) なので、他の同等のシステムと置き換えることができます。FRU は、データーを失わずに互換性のある別のシステムと物理的に交換することができます。AutoClient システムが故障した場合は、次の手順に従って、データーを失わずに短時間で故障した部分を交換することができます。


注 -

ディスクだけを交換する場合など Ethernet アドレスに変更がない場合は、キャッシュを再構成するために boot -f コマンドを実行してシステムをリブートしてください。


FRU の制限事項

カーネルアーキテクチャや OS のリリースを変更することはできません。

故障した AutoClient システムを交換する

  1. システムが実行中の場合は、halt コマンドを実行して PROM モニタープロンプトを表示させ、電源を切ります。

  2. 故障した AutoClient システムをネットワークから切り離します。

  3. 交換用の AutoClient システムをネットワークに接続します。

    交換用の AutoClient システムのカーネルアーキテクチャは、故障した AutoClient システムのカーネルアーキテクチャと同じものにしてください。

  4. AutoClient システムのサーバー上で、Solstice 起動ツールからホストマネージャを起動して、ネームサービスを選択します (まだこの手順を実行していない場合)。

    詳細は、「ホストマネージャの起動」を参照してください。

  5. ホストマネージャのメインウィンドウから、交換する故障システムを選択します。

  6. 「編集」メニューから「変更」を選択します。

    「変更」ウィンドウが表示されます。選択した AutoClient システムの情報が各フィールドに入力された状態で表示されます。

  7. Ethernet アドレスとディスクの設定を、新しい AutoClient システムに合わせて変更します。

  8. 「了解」をクリックします。

  9. 「ファイル」メニューから「変更を保存」を選択します。

  10. 新しいシステムの電源を入れます。

  11. > プロンプトが表示されている場合は、n と入力して Return (または Enter) キーを押し、ok プロンプトに変更します。

    ok プロンプトが表示されます。


    注 -

    Sun-4 システムの場合は ok プロンプトは表示されないので、この手順は必要ありません。


  12. AutoClient システムをブートします。

    AutoClient システム 

    ブートコマンド 

    Sun4/3nn

    b le()

    Sun4/1nn

    Sun4/2nn

    Sun4/4nn

    b ie()

    x86 

    「x86: ネットワークからのブート」を参照してください。

    その他 

    boot net

  13. AutoClient システムがブートされたら、スーパーユーザーとしてログインします。

  14. AutoClient システムのデフォルトのブートデバイスをネットワークに設定します (「x86: システムを自動ブートする」を参照)。


    注 -

    AutoClient システムは常にネットワークからブートするので、この手順は必ず実行してください。たとえば停電後に、AutoClient システムをネットワークから自動ブートする必要があります。


コマンド行インタフェースによる故障した AutoClient システムの交換例

ホストマネージャに対応するコマンドを使用して、AutoClient システムの Ethernet アドレスを変更する例を示します。


% admhostmod -e ethernet_address host_name

ホストマネージャに対応するコマンドを使用して、AutoClient システムのディスク構成を変更する例を示します。


% admhostmod -x diskconf=disk_config host_name

ディスク構成のオプションについては、表 6-3 を参照してください。