Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

データレスクライアント

データレスクライアントには、/ (ルート) ファイルシステムとスワップ領域があります。実行可能ファイル (/usr) とユーザーファイル (/home) は、ネットワーク上のサーバーのディスク上に置かれているので、データレスクライアントがネットワークから切り離されると、動作しません。


注 -

Solaris 2.5.1 より後のバージョンから、データレスクライアントのサポートを中止する予定です。現在は、ホストマネージャを使用してデータレスクライアントを追加することができますが、今後リリースされる Solaris では、データレスクライアント以外のシステムタイプを選択する必要があります。データレスクライアントの代わりに、AutoClient システムを使用することをお勧めします。


データレスクライアントは、ディスクレスクライアントよりも、サーバーやネットワークに対する負荷が小さくなります。データレスクライアントはネットワークへのアクセスの頻度が少ないので、サーバーはディスクレスクライアントよりも多くのデータレスクライアントに対応することができます。また、データレスクライアントのユーザーファイルはすべてサーバー上に保存されるので、サーバーでまとめてバックアップをとり、集中管理することができます。