Sun WorkShop TeamWare ユーザーズガイド

ワークスペース管理ツールの起動

TeamWare ワークスペース管理ツールを起動するには、シェルコマンドのプロンプトで、twconfig とその後にアンパサンド (&) を入力します。


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入力後、「ワークスペース管理」ウィンドウが表示されます。

ワークスペース管理ツールのウィンドウ

ワークスペース管理ツールは、1 つのベースウィンドウ (図 5-1 参照) と複数のダイアログで構成されています。「ワークスペース管理」ウィンドウでは、ツールバーやメニューなどを使用して処理を実行できます。TeamWare ワークスペース管理ツールのウィンドウに関する説明は、オンラインヘルプで参照できます。

「ワークスペース管理」ウィンドウ

ワークスペース管理ツールを起動すると、「ワークスペース管理」ウィンドウ (図 5-1 参照) が開きます。ワークスペース管理ツールで作業する際は、ワークスペース表示区画でワークスペースのアイコンを選択し、選択したワークスペースとその中に含まれるファイルに対して実行するコマンドを選択します。

図 5-1 親ワークスペースと子ワークスペースを読み込んだ「ワークスペース管理」 ウィンドウ

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「ファイル」メニュー 

ワークスペースの読み込み、読み込み解除、および作成のためのコマンドが表示されます。 

「編集」メニュー 

ワークスペースの削除、名前変更、親設定、および更新のためのコマンドが表示されます。 

「表示」メニュー 

ワークスペース表示区画における表示オプションを設定するためのコマンドが表示されます。 

「トランザクション」メニュー 

ファイルとブリングオーバー、プットバック、および衝突解決のトランザクションとの同期をとるためのコマンドが表示されます。 

「オプション」メニュー 

ワークスペースおよびワークスペース管理のオプションを設定するためのコマンドが表示されます。 

「TeamWare」メニュー 

その他の TeamWare ツールを起動するためのコマンドが表示されます。 

ワークスペース表示区画 

読み込んだワークスペースが図で表示されます。 

ワークスペース表示区画

ワークスペース表示区画には、各ワークスペースがアイコンで表示されています。それぞれのワークスペースは、親子関係を示す線で結ばれています。アイコンの下には、ワークスペースの最上位ディレクトリからのパス名が表示されます。

ワークスペース表示区画へのワークスペースの読み込み

ワークスペース管理ツールを起動すると、環境変数 CODEMGR_WSPATH に指定されているディレクトリ (複数の場合もある) を調べて、その中にワークスペースが存在するかどうかを判断します。ワークスペースが見つかると、それらをワークスペース表示区画に読み込みます。CODEMGR_WSPATH が設定されていない場合は、ワークスペース管理ツールが起動されたディレクトリからワークスペースを読み込もうとします。ほかのディレクトリにあるワークスペースを読み込むには、「ファイル」⇒「ワークスペースの読み込み」を選択します。

レイアウト

ワークスペース階層図は、ワークスペースを読み込むとワークスペース表示区画内に自動的に表示されます。「ファイル」⇒「ワークスペースの読み込み」メニューを選択し、「ワークスペース読み込み」ダイアログ (「ワークスペース管理ツールのカスタマイズ」を参照) を使用してワークスペースを読み込むと、ワークスペース表示区画内にワークスペース階層図が自動的に作成されます。ワークスペース階層は、垂直、水平いずれかの方向に表示され、左上角から右下へ表示区画内に可能な限り枝分かれしていきます。表示方向は、「表示」⇒「方向」で選択できます。デフォルトでは、垂直方向の表示になります。レイアウトは自動的に設定されるため、マウスでアイコンを移動してレイアウトを変更することはできません。

ワークスペース名

ワークスペースアイコンの下には、ワークスペースの名前が表示されています。ワークスペース名の表示方法は、次のどちらかを選択できます。

どちらの表示形式を使用するかは、「表示」メニューから「名前」を選択して指定します。

ワークスペース名フィールドをクリックし、「名前変更」ダイアログでワークスペースのパス名を変更することもできます。

ワークスペースアイコンのドラッグ&ドロップ操作

ワークスペース表示区画のアイコンを直接操作することにより、2 種類の作業を行うことができます。ワークスペースアイコンを「ドラッグ&ドロップ」して、ブリングオーバーおよびプットバックのトランザクションを実行したり、ワークスペースの親を変更したりすることができます。

表 5-1 ワークスペースのドラッグ & ドロップ操作

ドラッグするもの: 

ドロップ先: 

開くウィンドウ 

任意のワークスペース アイコン 

何もない場所 

作成ブリングオーバートランザクションウィンドウ 

親ワークスペースアイコン 

子ワークスペースアイコン 

更新ブリングオーバートランザクションウィンドウ 

子ワークスペースアイコン 

親ワークスペースアイコン 

プットバックトランザクションウィンドウ 

任意のワークスペース アイコン 

無関係の (親でも子でもない) ワークスペースアイコン 

処理を判断するための通知ポップアップウィンドウ 

ダブルクリックについて

ワークスペースアイコンにポインタを合わせてダブルクリックすると、TeamWare ユーティリティのバージョン管理ツールが自動的に起動します (このとき、選択したワークスペースが自動的に読み込まれます)。バージョン管理ツールの使用方法については、バージョン管理ツールに関するオンラインヘルプおよび、第 11 章「バージョン管理ツールの使用」を参照してください。

衝突が解決されていないワークスペースのアイコンでダブルクリックすると、衝突解決の「トランザクション」ウィンドウが開きます。このとき、選択したワークスペースから衝突ファイルが自動的に読み込まれ、処理できる状態になります。

ワークスペース管理ツールでのダブルクリックによる動作は、「ツール属性」ダイアログ (図 5-2 参照) で設定できます。

ワークスペース管理ツールのカスタマイズ

「ツール属性」ダイアログ (図 5-2 参照) では、次の機能をカスタマイズすることができます。

「ツール属性」ダイアログを開くには、「オプション」⇒「ワークスペース管理」を選択します。「ツール属性」ダイアログの「カテゴリ」リストボックスを使用して、ワークスペース管理、ブリングオーバー / プットバック、衝突解決のいずれかに切り替えることができます。

ワークスペース管理のデフォルトファイル

「ツール属性」ダイアログでワークスペース管理ツールの動作を変更した場合は、「適用」ボタンを使用して、ホームディレクトリ内の実行時構成ファイルに変更内容を保存できます。ワークスペース管理ツールは起動時にこれらの実行時構成ファイルを参照するため、保存した変更内容がデフォルト値として使用されます。

「ツール属性」ダイアログの「ワークスペース管理」および「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリで行われた変更は、‾/.codemgrtoolrc ファイルに書き込まれます。このファイルは、XWindows のリソースファイルです。

「ツール属性」ダイアログの「衝突解決」カテゴリで行われた変更は、‾/.codemgr_resrc ファイルに書き込まれます。

「ワークスペース管理」カテゴリ

「ツール属性」ダイアログ (図 5-2 参照) の「ワークスペース管理」カテゴリでは、「ワークスペース管理」ウィンドウの動作を変更できます。表 5-2 に各属性について説明します。

図 5-2 「ツール属性」ダイアログの「ワークスペース管理」カテゴリ

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表 5-2 ワークスペース管理のツール属性

属性 

説明 

現在のワークスペースディレクトリ 

ワークスペース管理ツールで行う処理の対象となるディレクトリを指定します。 

ワークスペースでダブルクリックしたときの動作 

標準のワークスペースアイコンをダブルクリックしたときに実行するコマンドを指定します。コマンドを実行するために必要なパス名を現在の作業ディレクトリおよび検索パスに基づいて入力します。デフォルトのコマンドは、バージョン管理ツール (twversion) です。

衝突ワークスペースでダブルクリックしたときの動作 

衝突を含むワークスペースのアイコンをダブルクリックしたときに実行するコマンドを指定します。コマンドを実行するために必要なパス名を現在の作業ディレクトリおよび検索パスに基づいて入力します。デフォルトでは、衝突ファイルの存在するワークスペースに対する衝突解決トランザクションのウィンドウが開きます。 

ワークスペースの読み込み 

ワークスペース表示区画にワークスペースを読み込むときに、その親と子も同時に読み込む場合は、チェックボックスを選択します。デフォルトでは、このチェックボックスは選択されていません。 

方向 

ワークスペース階層をワークスペース表示区画の左から右へ横方向に表示したい場合は、「水平」を選択します。ワークスペース階層を上から下へ縦方向に表示したい場合は、「垂直」を選択します。デフォルトでは、「垂直」に設定されています。この属性は、「ワークスペース管理」ウィンドウの「表示」⇒「方向」に対応しています。 

ワークスペース名 

ワークスペース表示区画のワークスペース名をできるだけ短く表示したい場合は、「短縮」を選択します。絶対パス名を表示したい場合は、「正式」を選択します。デフォルトでは、「正式」が選択されています。この属性は、「ワークスペース管理」ウィンドウの「表示」⇒「名前」に対応しています。 

「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリ

「ツール属性」ダイアログ (図 5-3 参照) の「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリでは、ブリングオーバーおよびプットバックの「トランザクション」ウィンドウの動作を変更することができます。表 5-3 に各属性について説明します。

図 5-3 「ツール属性」ダイアログの「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリ

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表 5-3 ブリングオーバー/プットバックのツール属性

属性 

説明 

トランザクションファイルリスト 

新しいワークスペースが選択されると、Codemgr_wsdata/args ファイルを再度読み込み、ファイルリスト区画に読み込みます。別のワークスペースに関連する複数のトランザクションで同じファイルリストを使用する場合は、この属性の選択を解除しておきます。

トランザクション出力 

トランザクションの実行中に「トランザクション出力」ウィンドウが自動的に表示されるようにします。 

プットバック 

プットバックトランザクションが中止された場合、自動的にブリングオーバートランザクションを実行して、子ワークスペースを更新します。 

「衝突解決」カテゴリ

「ツール属性」ダイアログの「衝突解決」カテゴリでは、衝突解決の「トランザクション」ウィンドウの動作を変更することができます。表 5-4 に各属性について説明します。

図 5-4 「ツール属性」ダイアログの「衝突解決」カテゴリ

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表 5-4 衝突解決のツール属性

属性 

説明 

ファイルマージの 自動起動 

衝突解決トランザクションを選択すると、ファイルマージが自動的に起動するようにします。 

自動的に進む 

現在のファイルの衝突が解決されると、リストの次のファイルが自動的にファイルマージに読み込まれるようにします。 

チェックインコメントのプロンプト 

ファイルの衝突解決を行った後、チェックインの際にデフォルトのコメントが自動的に付けられます。この属性を選択すると、標準のコメントに追加するユーザー固有のコメントを入力できるプロンプトが表示されます。 

既存のマージウィンドウを使用 

この属性を設定すると、以降の衝突解決の処理では、すでに実行されているファイルマージが再利用されます。 

自動保存 (未解決の相違がなかった場 合) 

この属性を設定すると、ファイル内のすべての変更を「自動マージ」できる場合、そのファイルは保存されてチェックインされます。「ファイルマージ」ウィンドウの「保存」ボタンを選択する必要はありません。