ライターは、それぞれ自分の子ワークスペースを作成し、親ワークスペース man_pages と同じファイルをコピーします。
Jane はワークスペース表示区画で man_pages アイコンを選択し、「トランザクション」⇒「ブリングオーバー」⇒「作成」を選択します (図 10-2 参照)。
作成ブリングオーバーの「トランザクション」ウィンドウが開きます (図 10-3 参 照)。
Jane はこのウィンドウで次の項目を指定します。
「子ワークスペースディレクトリ」フィールドに子ワークスペースのパス名を入力します。
「追加」ボタンをクリックして「ファイル追加」ダイアログを開き、ファイルリスト区画で man/ ディレクトリを選択します (図 10-4 参照)。
ファイルリスト区画では、man/ の代わりに "." (ワークスペース全体を表わす) を指定することもできます。SCCS ファイルはすべて man/ の下に置かれるため、どちらの指定方法を使用しても結果は同じです。
Jane は「ブリングオーバー」ボタンをクリックして作成ブリングオーバートランザクションを起動します。
Bob も同様に、man_pages_bob という自分のワークスペースを作成します。
図 10-5 は、作成ブリングオーバートランザクションを実行したときの出力です。
この出力には次のような重要な情報が含まれています。
検査したファイル: 13
ブリングオーバートランザクションの最初のチェック段階で、ワークスペース管理ツールは親と子の間で 13 個のファイルに相違があることを検出しました。この場合は、子は作成されたばかりでファイルは格納されていないので、親に格納されているファイルがすべてトランザクションの対象と見なされます。
内容の変更をブリングオーバー: 13
ワークスペース管理ツールは、親から子にコピーすべきファイルがリスト内に 13 個存在することを検出しました。
内容に関する要約:
13 作成
子ワークスペースで 13 個のファイルが作成されたことを示します。作成ブリングオーバートランザクションでは、すべての転送ファイルがこのメッセージに該当します。
13 子の名前履歴を更新
名前履歴は、ワークスペース管理ツールがファイル名を追跡するために使用するファイルです。このファイルの使用により、名前を変更されたファイルの処理にかかる時間を短縮できます。