「ツール属性」ダイアログ (図 5-2 参照) では、次の機能をカスタマイズすることができます。
「ワークスペース管理」ウィンドウの機能
ブリングオーバーおよびプットバックトランザクション
衝突解決トランザクション
「ツール属性」ダイアログを開くには、「オプション」⇒「ワークスペース管理」を選択します。「ツール属性」ダイアログの「カテゴリ」リストボックスを使用して、ワークスペース管理、ブリングオーバー / プットバック、衝突解決のいずれかに切り替えることができます。
「ツール属性」ダイアログでワークスペース管理ツールの動作を変更した場合は、「適用」ボタンを使用して、ホームディレクトリ内の実行時構成ファイルに変更内容を保存できます。ワークスペース管理ツールは起動時にこれらの実行時構成ファイルを参照するため、保存した変更内容がデフォルト値として使用されます。
「ツール属性」ダイアログの「ワークスペース管理」および「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリで行われた変更は、‾/.codemgrtoolrc ファイルに書き込まれます。このファイルは、XWindows のリソースファイルです。
「ツール属性」ダイアログの「衝突解決」カテゴリで行われた変更は、‾/.codemgr_resrc ファイルに書き込まれます。
「ツール属性」ダイアログ (図 5-2 参照) の「ワークスペース管理」カテゴリでは、「ワークスペース管理」ウィンドウの動作を変更できます。表 5-2 に各属性について説明します。
属性 |
説明 |
---|---|
現在のワークスペースディレクトリ |
ワークスペース管理ツールで行う処理の対象となるディレクトリを指定します。 |
ワークスペースでダブルクリックしたときの動作 |
標準のワークスペースアイコンをダブルクリックしたときに実行するコマンドを指定します。コマンドを実行するために必要なパス名を現在の作業ディレクトリおよび検索パスに基づいて入力します。デフォルトのコマンドは、バージョン管理ツール (twversion) です。 |
衝突ワークスペースでダブルクリックしたときの動作 |
衝突を含むワークスペースのアイコンをダブルクリックしたときに実行するコマンドを指定します。コマンドを実行するために必要なパス名を現在の作業ディレクトリおよび検索パスに基づいて入力します。デフォルトでは、衝突ファイルの存在するワークスペースに対する衝突解決トランザクションのウィンドウが開きます。 |
ワークスペースの読み込み |
ワークスペース表示区画にワークスペースを読み込むときに、その親と子も同時に読み込む場合は、チェックボックスを選択します。デフォルトでは、このチェックボックスは選択されていません。 |
方向 |
ワークスペース階層をワークスペース表示区画の左から右へ横方向に表示したい場合は、「水平」を選択します。ワークスペース階層を上から下へ縦方向に表示したい場合は、「垂直」を選択します。デフォルトでは、「垂直」に設定されています。この属性は、「ワークスペース管理」ウィンドウの「表示」⇒「方向」に対応しています。 |
ワークスペース名 |
ワークスペース表示区画のワークスペース名をできるだけ短く表示したい場合は、「短縮」を選択します。絶対パス名を表示したい場合は、「正式」を選択します。デフォルトでは、「正式」が選択されています。この属性は、「ワークスペース管理」ウィンドウの「表示」⇒「名前」に対応しています。 |
「ツール属性」ダイアログ (図 5-3 参照) の「ブリングオーバー / プットバック」カテゴリでは、ブリングオーバーおよびプットバックの「トランザクション」ウィンドウの動作を変更することができます。表 5-3 に各属性について説明します。
属性 |
説明 |
---|---|
トランザクションファイルリスト |
新しいワークスペースが選択されると、Codemgr_wsdata/args ファイルを再度読み込み、ファイルリスト区画に読み込みます。別のワークスペースに関連する複数のトランザクションで同じファイルリストを使用する場合は、この属性の選択を解除しておきます。 |
トランザクション出力 |
トランザクションの実行中に「トランザクション出力」ウィンドウが自動的に表示されるようにします。 |
プットバック |
プットバックトランザクションが中止された場合、自動的にブリングオーバートランザクションを実行して、子ワークスペースを更新します。 |
「ツール属性」ダイアログの「衝突解決」カテゴリでは、衝突解決の「トランザクション」ウィンドウの動作を変更することができます。表 5-4 に各属性について説明します。
属性 |
説明 |
---|---|
ファイルマージの 自動起動 |
衝突解決トランザクションを選択すると、ファイルマージが自動的に起動するようにします。 |
自動的に進む |
現在のファイルの衝突が解決されると、リストの次のファイルが自動的にファイルマージに読み込まれるようにします。 |
チェックインコメントのプロンプト |
ファイルの衝突解決を行った後、チェックインの際にデフォルトのコメントが自動的に付けられます。この属性を選択すると、標準のコメントに追加するユーザー固有のコメントを入力できるプロンプトが表示されます。 |
既存のマージウィンドウを使用 |
この属性を設定すると、以降の衝突解決の処理では、すでに実行されているファイルマージが再利用されます。 |
自動保存 (未解決の相違がなかった場 合) |
この属性を設定すると、ファイル内のすべての変更を「自動マージ」できる場合、そのファイルは保存されてチェックインされます。「ファイルマージ」ウィンドウの「保存」ボタンを選択する必要はありません。 |