構築コマンド、メークファイル、およびターゲットをどれも指定せずに構築を開始できます。TeamWare には、デフォルトのメークファイル名 (makefile)、デフォルトの make ターゲット、およびデフォルトの make コマンド dmake (「分散構築の実行」を参照) が用意されています。ユーザーが指定する必要があるのは、構築ディレクトリのパス名だけです。
「ターゲットの新規定義」ダイアログの「メークファイル」フィールドおよび「ターゲット」フィールドには、デフォルトの値 (<デフォルト>) が表示されます。メークファイルまたは make ターゲットの指定が特にない場合、TeamWare は構築ディレクトリ内で makefile という名前のファイルを検索し、そのファイルの最初の make ターゲットを使用します。ただし、makefile という名前のファイルよりも新しい SCCS 履歴ファイル (s.makefile) が存在する場合は、s.makefile の最新バージョンが使用されます。makefile が見つからないと、TeamWare は Makefile という名前のファイルを検索します。このときも、Makefile よりも新しい SCCS 履歴ファイル (s.Makefile) が存在する場合は、s.Makefile の最新バージョンが使用されます。
デフォルトの構築パラメータを使用してプログラムを構築するには:
「構築」ウィンドウの「ディレクトリ」フィールドに、適切な構築ディレクトリセットが表示されていることを確認します。
現在表示されている構築ディレクトリを変更する必要がなければ、「構築」ボタンをクリック、「構築」ウィンドウの「構築」⇒「構築」を選択、または「構築」メニューから適切なターゲットを選択します。
「ディレクトリ」フィールドに構築ディレクトリが表示されていない場合や、表示されている構築ディレクトリを変更する必要がある場合は、「構築」⇒「新規ターゲット」を選択して「ターゲットの新規定義」ダイアログを開きます。「ディレクトリ」フィールドに構築パスを入力します。
参照ボタンをクリックしてディレクトリ選択のダイアログを表示することもできます。リストからディレクトリを選択して「了解」ボタンをクリックすると、選択したディレクトリが「ディレクトリ」フィールドに読み込まれます。次に、ダイアログの下部にある「構築」ボタンをクリックします。
「構築」ウィンドウの構築出力表示区画に、構築の出力が表示されます。構築プロセスを中止するには、「構築」ウィンドウの「構築を中止」ボタンをクリックするか、「構築」⇒「構築を中止」を選択します。
次に「構築」ウィンドウを開くときには、最後に構築ジョブを実行したディレクトリが構築ディレクトリとして設定され、「ディレクトリ」フィールドにそのパス名が表示されます。