Sun WorkShop インストールガイド | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
第 2 章
ライセンスの取得
サンはライセンス契約書により、Sun WorkshopTM ソフトウェアにアクセスできるユーザーの人数制限に関するメーカーとユーザー双方の義務を明示します。
注 - GoldPass プログラム、ScholarPASS プログラムでライセンスされた製品をサポートするドメイン用ライセンスの詳細については、「ドメインベースのライセンス」を参照してください。
Sun ライセンス・パスワード・センターから購入製品のライセンス情報を取得するまでの手続きは、次のとおりです (詳細についてはこの章を参照してください)。
- 購入したライセンスを確認する
「ライセンスの種類」を参照してください。- ライセンスをサーバー構成選択する
「ライセンスサーバー構成の選択」を参照してください。- ライセンス・パスワード申請書に必要事項を記入する
「ライセンス・パスワード申請書への記入」を参考にして、ライセンス・パスワード申請書に必要事項を記入してください。ライセンスの申請時に必要なシリアル番号は、Sun WorkShop ソフトウェア製品パッケージに付属のライセンス証明書に記載されています。- ライセンス・パスワード申請書に入力した情報を Sun ライセンス・パスワード・センターに送付する
「Sun ライセンス・パスワード・センターへの連絡」を参照してください。- Sun ライセンス・パスワード・センターからライセンス情報を受け取る
ライセンス情報は、申請が受理されてから、通常は 1 営業日以内に通知されます。Sun WorkShop ライセンスに関してよく尋ねられる質問とその回答 (FAQ) は、次の Web サイトで参照できます。
http://www.sun.com/workshop/workshopFAQ.html (英語のみ)
ライセンスの種類
今回の Sun WorkShop リリースでは、次のライセンスがサポートされています。
- ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition)
- フローティングライセンス
- デモ用ライセンス (「デモライセンスのインストール」を参照)
- ドメイン用ライセンス
注 - ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) では、単一の独立ライセンスサーバー構成または重複ライセンスサーバー構成を使用します。
ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) とフローティングライセンス
今回の Sun WorkShop リリースでは、ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) がサポートされています。これは、ライセンスソフトウェアの実行をインストール先のマシン (ノード) だけに許可するライセンスです。ライセンスソフトウェアがインストールされているマシンをアプリケーションサーバー、ライセンスデーモンが実行されているマシンをライセンスサーバーと呼びますが、ノードロックライセンスでは、このライセンスサーバーとアプリケーションサーバーが同一マシンとなり、そのマシンで複数のユーザーが同時にアプリケーションを実行することはできません。ライセンスサーバーとアプリケーションサーバーが、別個の 2 台のマシンである場合は、ライセンスサーバーのライセンスは、ライセンスファイルで指定されているホストでのみ使用されます。
一方、フローティングライセンスを取得すると、複数の開発者が、FLEXlm ライセンス管理ソフトウェアを使用して、ネットワーク上のライセンスソフトウェアに同時にアクセスすることができます。同じソフトウェア製品を同時に起動している複数のユーザーは「並行ユーザー」とみなされます。並行ユーザーのライセンスモデルでは、ライセンスが特定のマシンに限定 (ロック) されていないため、どのユーザーでも、ネットワーク上のどのコンピュータでも、ソフトウェアを使用することができます。ソフトウェアへのアクセスは、ライセンス管理ソフトウェア (FLEXlm) で監視、制御されます。貸し出されたライセンスは、ユーザーが使用し終わると返却され、別のユーザーが利用できるようになります。この手続きは透過的であり、ユーザーがライセンスされたアプリケーションにアクセスすると速やかにライセンスが貸し出されます。
ドメインベースのライセンス
ドメインベースのライセンスは、ライセンス製品をネットワークドメインに関連付けます。ドメインベースのライセンスは、GoldPass プログラムと ScholarPASS プログラムを通じてライセンス供与されている製品向けのライセンスで、特定のライセンスサーバー単位ではなく、ネットワークドメイン単位でソフトウェアを使用することができます。ドメインベースのライセンスは、集中化したライセンス管理ソフトウェアを使ったり、ユーザーの数を厳しく制限しなくても機能します。
このライセンス契約書には、ライセンスソフトウェアがインストールされるネットワークドメインやユーザーの人数制限に関する情報が含まれています。ライセンスは契約書に記載されたユーザーのサイトに対応するドメインに対してのみ発行されます。
ユーザーの組織によって署名されたライセンス契約には、ライセンスソフトウェアがインストールされているネットワークドメインやユー ザーの人数制限に関する情報が含まれます。ライセンスは契約の中で記述されているとおり、ユーザーのサイトに関連付けられたドメインに対してのみ発行されます。
ネットワークドメインのセットアップ方法次第で、ユーザーサイトの全ネットワークドメインで利用できる単一製品 (または製品の機能) についてライセンスを取得できます。また、ドメインおよびサブドメインのそれぞれについて個別ライセンスを取得することもできます。 これによってソフトウェアへのユーザーアクセスを適度に制御できます。たとえばライセンス契約では、
my_org.org
を、単純にライセンスソフトウェアを実行できるドメインとして特定できます。しかし、特定のサブドメイン (たとえば、eng.my_org.org
) についてライセンス を取得して、その特定のサブドメインだけでなくそのサブドメインへのアクセスも制限できます。ドメインベースのライセンスの申請方法
ドメインベースのライセンスは、GoldPass または ScholarPASS のライセンス契約が認定されてから 1 週間か 2 週間後に取得できます。ライセンスを申請する前に契約日を確認してください。
1. 次の情報を集めます。
- サイト番号。この番号は、すべての ScholarPASS または GoldPass のライセンスソフトウェアを使用する組織を識別する番号 です。契約が承認されると、サイト番号が組織内の各サイトに割り当てられます。この番号をお持ちでない場合は、組織内のライセンス契約担当者にお問い合わせください。
- ユーザーの Sun WorkShop の製品名、バージョン番号、およびシリアル番号。このシリアル番号は、ScholarPASS または GoldPass の製品パッケージに含まれているライセンス証明書の添付ラベルに印刷されています。
- ネットワークドメイン名。入力するドメイン名は、ライセンス契約に記載された情報と照合されます。ライセンスは、要求したドメインがサイト番号と関連付けられた場合に限り発行されます。ご担当者の指名、組織名、住所、電話番号、FAX 番号、電子メールアドレス、組織名は、ライセンス契約書に登録された名前でお願いします。
2. 「ライセンス・パスワード申請書への記入」の手順に従って、Sun ライセンス・パスワード・センターに申請し、ライセンス情報を受け取ります。
- ライセンス・パスワード申請書の 8 では、サイト番号とネットワークドメイン名、ドメイン名が複数ある場合は複数のネットワークドメイン名を記入します。
ライセンスサーバー構成の選択
Sun Workshop で利用できるライセンスサーバーの構成は次の 3 種類です。
ライセンスサーバーの構成例については、『Sun WorkShop インストールとライセンス』の第 1 章を参照してください。
注 - ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) では、単一の独立ライセンスサーバー構成または重複ライセンスサーバー構成を使用します。
単一の独立サーバー構成
単一の独立サーバー構成 (デフォルト) では、1 台の独立したサーバーで、すべてのソフトウェアライセンスを管理します。インストールや管理がもっとも簡単な構成であり、ユーザーのマシン、ライセンスサーバー、アプリケーションサーバーがネットワーク上で近接している場合に適しています。
複数の独立サーバー構成
複数のサーバーをそれぞれ単独で使用する場合は、複数の独立サーバー構成を選択します。サーバーごとに使用権 (RTU) の数を設定し、どのサーバーからでもライセンストークンを取得することができるため、ネットワーク上に分散している中規模から大規模のソフトウェア開発環境に適しています。
この構成では、購入したライセンストークンの総数を複数のライセンスサーバーに分散させるため、常にいくつかのライセンストークンを使用することができます。ただし、ライセンストークンを管理しているコンピュータがオフライン状態のときは、ライセンスを使用できません。
重複サーバー構成
重複サーバー構成では、3 台のサーバーが 1 台の論理サーバーとして機能し、ライセンストークンをまとめて管理します。この構成では、3 台のライセンスサーバのうち 2 台が常に稼働していて、相互に連絡できる状態でなくてはなりません。この条件が満たされない場合は、ライセンストークンを使用することはできません。
重複サーバーのうちの 1 台は常に、「マスターサーバー」としてライセンストークンを実際に発行するため、他のサーバーよりも処理負荷が大きくなります。マスターサーバーが使用不能になると、同じライセンスサーバー構成内の稼動中の別のサーバーがマスターサーバーになります。
注 - いったん重複サーバーとして構成されたマシンを、別のライセンス構成用サーバーとして使用することはできません。
重複サーバー構成の利点は、1 個でも使用できるトークンがあれば、すべてのトークンを使用できる可能性が高いということです。ただし、インストールや保守の方法が複雑なため、この他のライセンスサーバー構成よりもコストがかかります。
ライセンス・パスワード申請書への記入
注 - 米国の Sun ライセンス・パスワード・センターに連絡する場合に、ライセンス・パスワード申請書へ記入する際は、英語を使用してください。
ライセンスを取得するためには、次の手順に従って、ライセンス・パスワード申請書に必要事項を記入してください。
1. CD-ROM ドライブに、Sun WorkShop 6 CD を挿入します。2. CD からシステムの任意のディレクトリに、ライセンス・パスワード申請書のテンプレートをコピーします。
- テンプレートには、任意のファイル名をつけることができます。次のように入力してください。
%
cp /cdrom/ja_devpro_v7n1_
platform/License_Request_Form.ja \
filename- platform には、使用するプラットフォームの種類を入力します。SPARC プラットフォーム版の Solaris オペレーティング環境を使用する場合は sparc、Intel プラットフォーム版の Solaris オペレーティングシステムを使用する場合は intel と入力します。
CD からシステムにコピーしたファイルは読み取り専用です。必要事項を入力する前にアクセス権を変更して、書き込み可能な状態にしてください。3. 任意のエディタで、コピーしたライセンス・パスワード申請書を開きます。4. 1 の欄では、ライセンスの申請内容にX
を入力してください。5. 2 の欄には、ご担当者の氏名、会社名、住所、電話番号、FAX 番号、電子メールアドレスを入力してください。6. 3 の欄では、ライセンス情報の受け取り方法 (電子メールまたは FAX) にX
を入力します。
注 - ライセンス情報を FAX で受け取る場合は、ライセンスのインストール時にライセンス情報を手作業で入力しなくてはなりません。一方、電子メールで受け取る場合は、ライセンス情報をファイルに保存して読み込ませることができるため、この作業を省略できます。手作業による入力ミスなどを防ぐためにも、ライセンス情報の受け取りには、できるだけ電子メールをご利用ください。
7. 4 の欄に、TRY AND BUY (試用版) ライセンスのみの場合には、ユーザーが評価の対象にしている Sun WorkShop 製品の製品名とバージョン番号を入力します。8. 5 の欄に、製品名、バージョン番号、シリアル番号、申請ライセンス数を記入します。
- ライセンス証明書 (製品パッケージに付属) に記載されている情報を転記してください。ライセンス証明書に記載されているすべての RTU を同時にインストールする必要はありません。
9. 6 の欄に、単一ライセンスサーバーまたは重複ライセンスサーバーにライセンスサーバー情報を入力します。
注 - 複数の独立ライセンスサーバー構成を使用する場合は、ライセンスサーバーごとに別々のライセンス・パスワード申請書が必要です。
- フローティングライセンス製品をご購入の場合、これでライセンス・パスワード申請書は完成です (6 の欄以降に記入する必要はありません)。「Sun ライセンス・パスワード・センターへの連絡」に進んでください。
注 - フローティングライセンスとノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) 両方に同じライセンスサーバーを使用する場合は、ライセンスサーバーごとに別々のライセンス・パスワード申請書が必要です。
10. ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) をご購入の場合は、7 の欄にホスト ID を記入します。
- ライセンスされたソフトウェアをロックするマシン (ノード) で
/usr/bin/hostid
コマンドを実行し、その出力結果を記入してください。ライセンスソフトウェアは、ここで指定したノード上でのみ動作します。
注 - 1 つのライセンスファイル (licenses_combined ファイル) で、単一の独立サーバー構成 (ノードロックライセンスを使用する場合も含む) と重複サーバー構成の両方を設定することはできません。1 台のライセンスサーバーとそのライセンスファイルは、単一の独立サーバー構成もしくは 3 台一組の重複サーバー構成のどちらかにしか使用できません。ノードロックライセンス (Personal Edition および Desktop Edition) は、3 台一組の重複サーバーセットにインストールできますが、ライセンスファイルの INCREMENT 行にあるホスト ID は、3 台のうちのいずれか 1 台のホスト ID になるか (ライセンスされたアプリケーションをこの重複サーバー構成内で使用する場合)、まったく別のマシンのホスト ID になります。
11. GoldPass、ScholarPASS プログラムで Sun WorkShop 製品をご購入の場合は、8 の欄にサイト ID とドメイン名を記入します。
- GoldPass と ScholarPass についての詳細は、「ドメインベースのライセンス」を参照してください。
Sun ライセンス・パスワード・センターへの連絡
Sun ライセンス・パスワード・センターへの連絡には、電子メール、FAX、電話 (ヨーロッパ、US のみ) をご利用になれます。
注 - Sun ライセンス・パスワード・センターからの回答は、電子メールか FAX (ライセンス・パスワード申請書で指定した方法) で、申請書が受理されてから、通常は 1 営業日以内に通知されます。
電子メールでの申請方法
1. 電子メールメッセージ作成ツールを開きます。2. 記入済みのライセンス申請フォームを電子メールメッセージ作成ツールにコピー & ペーストします。3. 電子メールのメッセージを Sun ライセンス・パスワード・センターに送ります。
- Sun ライセンス・パスワード・センターの電子メールのアドレスは、製品パッケージのライセンス証明書に表示されています。
電子メールライセンスをファイルに保存する方法
1. サンから受け取ったライセンス情報をファイルに保存します。
注意 - サンから受け取ったライセンス情報を修正しないでください。修正を加えるとライセンスが無効になることがあります。
サンから受け取った電子メールには、ライセンス情報が電子メールの添付ファイルに入っているか (手順 2 を参照) または電子メールのメッセージの本文に埋め込まれています (手順 3 を参照)。
注 -lit
(ライセンスインストールツール) は、電子メールで受け取ったライセンス情報の保存先からライセンス情報を直接読み取ります。
2. 電子メールの添付ファイルを受け取った場合、使用しているシステム上で選択したディレクトリおよび選択した名前のファイルにその添付ファイルのみを保存します。これで第 3 章に進む準備が整いました。
3. ライセンス情報が電子メールのメッセージに埋め込まれている場合、使用しているシステム上で選択した名前のファイルにそのライセンスをコピーします。
- 以下のようなライセンス情報が電子メールの最後に入っています。(例はデモライセンスです。)
注意 - DOS ベースの電子メールシステムを使用している場合、lit
を使用してライセンス情報を読み取る前に、dos2unix
コマンドを使用してライセンスファイルを変換してください。lit
を使用する前にライセンスファイルを変換しない場合、開発支援ツールを使用できなくなる場合があります。詳細については、dos2unix
マニュアルページを参照してください。
4. ソフトウェアのインストールについては、第 3 章に進んでください。FAX での申請方法
1. 記入したライセンス・パスワード申請書を印刷します。2. Sun ライセンス・パスワード・センター宛てに用紙を送信します。
- Sun ライセンス・パスワード・センターの FAX 番号は、製品パッケージのライセンス証明書に記載されています。
3. 第 3 章に進みます。インストールの詳細については、「FAX で受け取ったライセンスのインストール」を参照してください。電話での申請方法
日本のライセンス・パスワード・センターは、電話での申請を受け付けておりません。
1. Sun ライセンス・パスワード・センターに電話をかけて、ライセンス・パスワード申請書の情報をお伝えください。
- Sun ライセンス・パスワード・センターの電話番号は、製品パッケージのライセンス証明書に記載されています。ライセンスは電子メー ルまたは FAX で受け取るように申請できます。
2. 第 3 章に進みます。
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