Sun Cluster 製品をインストールし、構成した後、VERITAS NetBackup 製品をインストールし、構成するには、次の手順を使用します。また、VERITAS のマニュアルも参照してください。
Sun Cluster を起動します。
すべてのノード上で、VERITAS 製品 CD-ROM から VERITAS NetBackup パッケージを /opt/openv ディレクトリにインストールします。
VERITAS NetBackup 製品は 2 つのパッケージ (SUNWmmgr と SUNWnetbp) から構成されます。どちらも VERITAS 製品の CD-ROM から入手できます。
すべてのノード上で、SUNWmmgr パッケージを最初にインストールし、SUNWnetbp パッケージを次にインストールします。この順番はパッケージの依存関係のために必要です。
パッケージのインストール中、/usr/openv と /opt/openv 間にリンクが自動的に作成されます。
# pkgadd -d . SUNWmmgr SUNWnetbp |
NetBackup マスターサーバーになる論理ホストを選択します。
この手順の例では、nb-master という名前は NetBackup マスターサーバーになる論理ホストを指し、slave-1 はスレーブサーバーを指します。
すべてのクラスタノード上で、VERITAS NetBackup インストール後実行スクリプトを実行します。
手順 3 で選択した NetBackup 論理ホストをデフォルトのマスターに切り替えて、デフォルトのマスター上で VERITAS NetBackup インストール後実行スクリプトを実行します。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 nb-master phys-hahost1# /usr/openv/netbackup/bin/install_bp ... Would you like to use "phys-hahost1.somedomain.com" as the configured name of the NetBackup server? (y/n) [y] n ... Enter the name of the NetBackup server: nb-master ... Is nb-master the master server? (y/n) [y] y ... |
NetBackup 論理ホストを別のノードに切り替えて、そのノード上でインストール後実行スクリプトを実行します。すべてのノード上でインストール後実行スクリプトを実行するまで、この手順を繰り返します。
このスクリプトからマスターサーバー名を尋ねられたときは、デフォルトではなく、論理ホスト名を指定する必要があります。スレーブサーバーにはクラスタ固有な条件は存在しないため、各自の構成に従って設定してください。
phys-hahost2# haswitch phys-hahost2 nb-master phys-hahost2# /usr/openv/netbackup/bin/install_bp ... Would you like to use "phys-hahost1.somedomain.com" as the configured name of the NetBackup server? (y/n) [y] n ... Enter the name of the NetBackup server: nb-master ... Is nb-master the master server? (y/n) [y] y ... |
もう一度、NetBackup 論理ホストをデフォルトのマスターに切り替えます。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 nb-master |
デフォルトのマスター上でのみ、/usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルを編集して、バックアップサーバーへのすべての要求が論理ホストから送信されるように設定します。
/usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルを編集して、CLIENT_NAME に論理ホストを指定します。さらに、REQUIRED_INTERFACE に論理ホストを指定する新しい行も追加します。結果のファイルは次のようになります。nb-master は論理ホスト名です。
SERVER = nb-master SERVER = slave-1 CLIENT_NAME = nb-master REQUIRED_INTERFACE = nb-master |
NetBackup 構成ファイルを共有ディスクに移動します。
次の例において、diska は論理ホスト nb-master の共有ディスクのマウントポイントです。論理ホスト nb-master のデフォルトのマスター上で、次のコマンドを実行します。
# /usr/openv/netbackup/bin/goodies/K77netbackup # mkdir /diska/netbackup # mv /usr/openv/netbackup/bp.conf /diska/netbackup # mv /usr/openv/netbackup/db /diska/netbackup # mv /usr/openv/volmgr/database /diska/netbackup # ln -s /diska/netbackup/bp.conf /usr/openv/netbackup/bp.conf # ln -s /diska/netbackup/db /usr/openv/netbackup/db # ln -s /diska/netbackup/database /usr/openv/volmgr/database |
次に、他のすべてのノード上で、次のコマンドを実行します。
# /usr/openv/netbackup/bin/goodies/K77netbackup # rm -rf /usr/openv/netbackup/bp.conf # rm -rf /usr/openv/netbackup/db # rm -rf /usr/openv/volmgr/database # ln -s /diska/netbackup/bp.conf /usr/openv/netbackup/bp.conf # ln -s /diska/netbackup/db /usr/openv/netbackup/db # ln -s /diska/netbackup/database /usr/openv/volmgr/database |
これで、VERITAS NetBackup はインストールされました。次は、「Sun Cluster HA for NetBackup のインストールと構成」に進んでください