Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

VERITAS NetBackup のインストール

Sun Cluster 製品をインストールし、構成した後、VERITAS NetBackup 製品をインストールし、構成するには、次の手順を使用します。また、VERITAS のマニュアルも参照してください。

VERITAS NetBackup をインストールするには

  1. Sun Cluster を起動します。

  2. すべてのノード上で、VERITAS 製品 CD-ROM から VERITAS NetBackup パッケージを /opt/openv ディレクトリにインストールします。

    VERITAS NetBackup 製品は 2 つのパッケージ (SUNWmmgrSUNWnetbp) から構成されます。どちらも VERITAS 製品の CD-ROM から入手できます。


    注 -

    すべてのノード上で、SUNWmmgr パッケージを最初にインストールし、SUNWnetbp パッケージを次にインストールします。この順番はパッケージの依存関係のために必要です。


    パッケージのインストール中、/usr/openv/opt/openv 間にリンクが自動的に作成されます。


    # pkgadd -d . SUNWmmgr SUNWnetbp
    

  3. NetBackup マスターサーバーになる論理ホストを選択します。

    この手順の例では、nb-master という名前は NetBackup マスターサーバーになる論理ホストを指し、slave-1 はスレーブサーバーを指します。

  4. すべてのクラスタノード上で、VERITAS NetBackup インストール後実行スクリプトを実行します。

    1. 手順 3 で選択した NetBackup 論理ホストをデフォルトのマスターに切り替えて、デフォルトのマスター上で VERITAS NetBackup インストール後実行スクリプトを実行します。


      phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 nb-master
      phys-hahost1# /usr/openv/netbackup/bin/install_bp
      ...
      Would you like to use "phys-hahost1.somedomain.com" as the 
      configured name of the NetBackup server? (y/n) [y] n
      ...
      Enter the name of the NetBackup server: nb-master
      ...
      Is nb-master the master server? (y/n) [y] y
      ...

    2. NetBackup 論理ホストを別のノードに切り替えて、そのノード上でインストール後実行スクリプトを実行します。すべてのノード上でインストール後実行スクリプトを実行するまで、この手順を繰り返します。

      このスクリプトからマスターサーバー名を尋ねられたときは、デフォルトではなく、論理ホスト名を指定する必要があります。スレーブサーバーにはクラスタ固有な条件は存在しないため、各自の構成に従って設定してください。


      phys-hahost2# haswitch phys-hahost2 nb-master
      phys-hahost2# /usr/openv/netbackup/bin/install_bp
      ...
      Would you like to use "phys-hahost1.somedomain.com" as the 
      configured name of the NetBackup server? (y/n) [y] n
      ...
      Enter the name of the NetBackup server: nb-master
      ...
      Is nb-master the master server? (y/n) [y] y
      ...

    3. もう一度、NetBackup 論理ホストをデフォルトのマスターに切り替えます。


      phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 nb-master
      
  5. デフォルトのマスター上でのみ、/usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルを編集して、バックアップサーバーへのすべての要求が論理ホストから送信されるように設定します。

  6. /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルを編集して、CLIENT_NAME に論理ホストを指定します。さらに、REQUIRED_INTERFACE に論理ホストを指定する新しい行も追加します。結果のファイルは次のようになります。nb-master は論理ホスト名です。


    SERVER = nb-master
    SERVER = slave-1
    CLIENT_NAME = nb-master
    REQUIRED_INTERFACE = nb-master

  7. NetBackup 構成ファイルを共有ディスクに移動します。

    次の例において、diska は論理ホスト nb-master の共有ディスクのマウントポイントです。論理ホスト nb-master のデフォルトのマスター上で、次のコマンドを実行します。


    # /usr/openv/netbackup/bin/goodies/K77netbackup
    # mkdir /diska/netbackup
    # mv /usr/openv/netbackup/bp.conf /diska/netbackup
    # mv /usr/openv/netbackup/db /diska/netbackup
    # mv /usr/openv/volmgr/database /diska/netbackup
    # ln -s /diska/netbackup/bp.conf /usr/openv/netbackup/bp.conf
    # ln -s /diska/netbackup/db /usr/openv/netbackup/db
    # ln -s /diska/netbackup/database /usr/openv/volmgr/database
    

    次に、他のすべてのノード上で、次のコマンドを実行します。


    # /usr/openv/netbackup/bin/goodies/K77netbackup
    # rm -rf /usr/openv/netbackup/bp.conf
    # rm -rf /usr/openv/netbackup/db
    # rm -rf /usr/openv/volmgr/database
    # ln -s /diska/netbackup/bp.conf /usr/openv/netbackup/bp.conf
    # ln -s /diska/netbackup/db /usr/openv/netbackup/db
    # ln -s /diska/netbackup/database /usr/openv/volmgr/database
    

これで、VERITAS NetBackup はインストールされました。次は、「Sun Cluster HA for NetBackup のインストールと構成」に進んでください